アクシージア ビューティー・アドバイス

秋本番、肌にも栄養を!10月の美容ライフ
長期にわたる緊急事態宣言が解除されて10月を迎えました。コロナ前の日常に完全に戻ることは難しそうですが、新たな日常の始まりであると思います。気を緩めることなく日々を過ごしていきましょう。10月、実りの秋本番です。冬を迎える前にしっかりとお肌にも栄養を与えてあげる時期と捉えることができます。 今回は10月の美容ライフのヒントをお届けします。 10月のお肌の状態 水分蒸散量、皮脂分泌量が交差するターニングポイント 10月、お肌からの水分蒸散量が上昇し続け、お肌にとって最後の砦とも言える皮脂分泌量も減少し続け、図のように、やがてこの2つがグラフ上で交差し、乾燥へ一直線のお肌の状態に向かう時期となります。 気温が急に下がる日もある秋本番10月。家でのルームウエアや寝具の衣替えが遅れて、冷えを感じる場面はありませんか?気候変化にカラダ・お肌がついていけず、血行不良を引き起こし代謝が衰え、くすみやゴワつき、お肌の荒れやカサつきなど、さまざまなお肌の不調をきたす時期でもあります。保湿意識を高め、衰えがちなお肌の機能にたっぷりと栄養も与えてあげるスキンケアを意識しましょう。 化粧の歴史(メイク~メイクのりの良さのための洗顔・整肌~西洋化~スキンフードの概念へ) 化粧品をスキンフードと捉える意味で、化粧の歴史を整理してみました。美容液の登場以降、お肌の美容に繋がる栄養を届けるというスキンケア概念が生まれてきたことが理解いただけると思います。 ①化粧の創成期(始まりはメイクから)日本を含め世界の化粧の始まりはメイクからであったと言えるでしょう。人種・民族により、いわゆる「おしゃれ」「自己表現」として鉱物などをすり潰した着色料を顔や身体に塗ったことから「顔料」という言葉が生まれたと言われています。日本の化粧の歴史を振り返っても、白粉をベースに紅を指す風習が基本にありました。古代より公家社会では男性も白粉を使用していたことが記録に残っています。白粉、口紅、眉を剃り額の上部に眉を描く、お歯黒の4点セットが日本でのメイクの基本として明治に入るまで続きました。 ②化粧の変革期(メイクのための素肌づくり)江戸時代には、基本的メイクが庶民にも広がり、メイクのりの良い素肌を意識した糠袋による洗顔やヘチマ水などによる化粧水が生まれてきます。 ③化粧の西洋化明治に入ると、西洋化を目指す政府の意向でお歯黒・眉剃りが禁止になります。大正から昭和にかけては、女性の社会進出とともに白一色の白粉から多色化が進み、口紅もスティックタイプが登場、さらにスキンケアとしてのコールドクリームや乳液もあらわれます。 ④美容液の登場(スキンフード概念の登場)美容液の概念は新しく、せいぜい30年程前からです。日本では1975年に発売された美容液が業界初と言われ、美容液という正式な分類名称の登場は1986年になります。各化粧品メーカーは様々な効果効能を訴求する成分開発に基づく美容液の上市に凌ぎを削り現在に至っています。まさにお肌の美容につながる成分を届ける=スキンフードの概念が化粧品の最高峰製品としての美容液というジャンルとして成長してきたと言えるでしょう。 夏を終え、秋本番の10月、みなさんのお肌の状態はいかがでしょう?今は気になるところはないというあなたも、安心・油断することなく、スキンケアの秋、美容の秋として、冬に備え、お肌に美の栄養をしっかり補ってあげましょう。 10月の美容ライフをお届けしました。次回は、“冬目前のスキンケア”についてお伝えしたいと思います。

季節の変わり目、初秋9月のスキンケア
コロナ禍でのオリンピック~パラリンピックという歴史に残るであろう日々もパラリンピックの閉会(9月5日)で幕を閉じることとなります。「withコロナの暮らし」は1年半を超え、ワクチン接種が進みながらも感染者数が爆発的に増え、全く予断・油断の出来ない状況が続いています。 一方、季節は進み、徐々に秋を感じられる日々になってきます。気温、湿度も下がり始め、落ち着いて物事に打ち込める季節なので「○○の秋」と形容されますが、引き続き「おうち時間」が多いであろう中、気分転換も兼ね、あなたならではの「○○の秋」を見つけられてはいかがでしょうか。 今回は夏~秋へ季節の変わり目、初秋のスキンケアのヒントをお届けします。 初秋9月は、初旬~中旬~下旬で気象状況が変化 昨年、2020年9月の東京の気象データを振り返ると、初旬~中旬~下旬で気象状況が大きく変化していたことがわかります。 ・初旬30℃を超える平均気温と日照時間の多さから、まさに残暑期間でした。・中旬平均気温・湿度ともに下がり始め(1日だけ真夏日を記録)、夏から秋への季節の移行を感じることのできる時期でした。・下旬秋雨の影響で、湿度が一転して上昇し、日照時間も減少、一方で梅雨の時期とは異なり気温は低下傾向となった時期でした。 初秋の9月は、季節の変わり目として3つの気象条件が混在する「ゆらぎ」の時期で、お肌にとっても気象という外的環境のゆらぎがストレスを与えることになります。 「夏肌疲れ」×「初秋の季節のゆらぎ」=お肌のゆらぎ 過酷な夏を過ごした疲れがお肌に現われ始めるのが9月。季節の変わり目であることから気象・気候のゆらぎとともにお肌もゆらぐことにつながります。疲れたお肌はさまざまなストレスへの耐性や抵抗力も衰えがちで、健やかな肌代謝をそこない、デリケートな敏感肌状態に傾きがちになります。具体的な症状として、カサつき、ゴワつき、くすみ、シミ、シワなどに悩まされないためにも、疲れた夏肌を癒し、敏感肌に傾きがちなお肌と向き合うスキンケアへの取り組みが大切です。 初秋、季節の変わり目=ゆらぎの時期のスキンケア 1.残暑期間夏の暑さを感じる間は、夏本番のスキンケアを継続しましょう。発汗により汚れがちで毛穴も開きがちな肌は、優しいクレンジング・洗顔で清浄な状態を保ち、化粧水以降の化粧品がしっかり肌になじむ状態を維持してください。 2.秋への移行期間涼しくなったと感じたら、夏環境から秋への季節の移行の始まりですので、夏肌疲れの肌癒しの意味でフェイスマスクにより癒しの時間を設けてみてください。気分が癒されることは、お肌自体の癒しにも繋がるのではないでしょうか。デリケートゾーンでもある目もとにも、毎日のアイシートでのケアがオススメです。 3.秋雨時梅雨時と異なり気温が高くない秋雨時、降雨による湿度が高い状態はお肌にとっての保湿環境としては良い状態と言えます。潤いに満ちた大気に接して過ごすので、保湿をあまり意識することなく、「なりたい、守りたい肌状態」に応じた美容液を選択し、美容液を意識したスキンケア強化に取り組みましょう。 夏~秋へ季節の変わり目、初秋のスキンケアのヒントをお届けしました。次回は、“秋本番のスキンケア”についてお伝えしたいと思います。

夏本番到来!夏肌癒しのスキンケア
梅雨も明け、夏本番の8月となりました。オリンピック・パラリンピックで世界中から日本に集まったアスリート達が、無事に活躍されますよう祈り、応援したいと思います。一方、コロナの感染拡大も続き、予断を許さぬ状況ですが、各自が感染対策の意識を高く保った行動に努め、ワクチン接種の進展とともにコロナ禍から脱出に向かうことを祈るのみですね。今回はお肌の夏バテともいえる夏本番のお肌トラブルへの理解と、そんな夏肌を癒すスキンケアのヒントをお届けします。 8月の気象環境 まず、8月のお肌に影響を及ぼす気象環境を押さえておきましょう。2020年の東京の気象データによれば、8月は、最高気温、最低気温、日照時間が年間で最高値を記録しました。注目しておきたいのは、8月の降水量の少なさです。降水量の少なさは湿度にも影響し、昨年の東京の8月は、あまり蒸し暑くはなく、乾燥気味であったことがわかります。刺すような日差しと暑さに見舞われた、まさに夏本番の気候でした。 夏本番のお肌トラブル 夏本番のお肌トラブルの5つの要因を理解しましょう。 1. 発汗汗をかくということは、老廃物の排出や、体温調節(体温を下げる)という大切な役割を担っています。一方、適度な汗なら良いのですが、夏本番の暑さの中で、大量の汗をかく機会も増加しがちになり、カラダのなかから水分が流出し、お肌は乾燥状態になります。汗のふき取りも負担となり、お肌のカサカサ、ゴワツキなどの要因となります。発汗に加えて、気温の上昇とともに、自らの皮脂分泌量も増えるので、皮脂汚れが加わり、クレンジングや洗顔も無意識の内にゴシゴシと強くこすりがちとなり、お肌に負担をかけます。小まめな水分補給とともに、「優しい」クレンジング・洗顔も意識してください。 2. 夏特有の乾燥降水量が比較的少ない8月は、お肌環境としての気象条件も乾燥に傾いています。加えて、冷房がお肌の乾燥に拍車をかけます。暑さから、べたつきを嫌ってスキンケアもさっぱりタイプのものを選びがちですが、夏特有の乾燥環境を意識して油分を含む乳液やクリームでの保湿ケアを意識しましょう。 3. 冷えエアコンによる冷房は、乾燥のみならずカラダの「冷え」に繋がります。「冷え」とともに、屋外と冷房環境下の室内・車内との寒暖差ストレスも加わり、血行不良、自律神経の乱れ、代謝不良を引き起こす要因となり、体調不良やお肌の代謝(ターンオーバー)を乱れさせ、お肌のトラブルを助長することに繋がります。夏特有の「冷え」を意識し、「冷え」からカラダを守る対策も実践してください。 4. 紫外線日照時間も長い夏本番は紫外線を浴びる時間が長くなり、紫外線によるしみ、くすみに加えて、近赤外線の影響を受けてのお肌の老化リスクも高くなります。UVカット効果のある日傘や、屋外でさっと羽織れる長袖のカーディガンを常に携行し、太陽光からカラダを守る意識を高めてください。 5. 食生活冷たい食べ物や冷えた飲み物で更にカラダを冷やすことは避けましょう。胃腸や内臓を冷やしてしまい、機能低下を引き起こしてしまいます。もちろん、暑い一日のリフレッシュの瞬間として、キンキンに冷えたビールや飲み物でホッとする効果はありますのでNGと言うよりも、意識して温かい食べ物や飲みものを摂ることで、カラダを「冷え」から守りましょう。また、発汗による排出で、カラダの塩分やミネラル分が不足することも夏バテを促すことになります。塩分補給やミネラル分豊かな食材の摂取も大切です。 夏本番の太陽光対策はもちろんですが、冷え・乾燥対策を意識したスキンケアを心がけましょう。 紫外線がお肌の乾燥要因に? 紫外線による変性タンパク(カルボニルタンパク)の増加が肌乾燥を引き起こすことを解明した、東京工科大学の応用生物学部の正木仁(まさきひとし)教授らの研究チームによる「紫外線が皮膚の乾燥を誘導するメカニズム」の研究報告の概要をお伝えします。 正木教授らの研究は、紫外線を浴びた皮膚内では、紫外線により生成された活性酸素がカルボニルタンパクと呼ばれる変性タンパクを増加させること、そして、カルボニルタンパクの増加が、皮膚の乾燥を誘導することを実験により証明した内容です。正木教授らによれば、冬期の乾燥状態の皮膚でもカルボニルタンパクの増加が認められているとのことです。 ブタ皮膚(角層)に紫外線を照射し、カルボニルタンパクの増加を確認、その増加度(カルボニル化度)に応じた皮膚表面水分量と経表皮水分蒸散量を測定。いずれの実験結果もカルボニルタンパクの増加が皮膚の乾燥を引き起こすことを証明する結果となっています。 日焼け、しみ、くすみ、光老化に加えて「乾燥」が紫外線により誘導されるという点が科学的に立証されたことになります。乾燥は美肌の大敵で、さまざまなお肌のトラブルの要因となるので、日焼け止めによるスキンケアは乾燥対策にも効果を発揮すると理解して良いでしょう。 夏本番特有のお肌トラブルの要因に着目したスキンケアについてお届けしました。次回は、“初秋のスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。

7月に意識したい、夏本番のスキンケア
7月23日に開会式を迎えるコロナ禍でのオリンピック…特別な7月のスタートです。コロナワクチン接種も進んでいますが、オリンピック~パラリンピックが安心・安全な大会運営されることを祈りたいと思います。7月は、梅雨明け前後でお肌環境は大きく変わります。梅雨明け後は、いよいよ夏本番の到来です。今回は「梅雨明け後のスキンケア」に焦点を当てたいと思います。 今年の梅雨明けはいつ? ※気象庁データ参照 昨年2020年、関東甲信越地方の梅雨明けは8月1日で、7月一杯梅雨が続きました。結果、昨年の東京の例でいえば、7月は梅雨期間中、8月は梅雨明け後のお肌環境となり、梅雨明け後のお肌環境としては、多湿状態が続き高温のレベルが一気に上がっていることがわかります。 ① 多湿の継続② 気温上昇 (平均最高気温 7月 27.6℃ → 8月 34.1℃) ③ 日照時間増による太陽光照射量の増加 (平均日照時間 7月 1.5時間 → 8月 8.2時間) 多湿が継続しますので、発汗対策・皮脂対策の継続と、梅雨明け後の太陽光対策の継続がマストであることが自ずとわかります。注目したいのは気温の上昇です。自宅や会社の室内でも、通勤途上の車内でも、一段とエアコンの設定温度が低くなり、エアコンによる乾燥に加え、外気との寒暖差が一気に拡大し、カラダにとってもお肌にとってもこの寒暖差が大きなストレスとなります。 夏本番のスキンケアキーワード 「代謝不良」 夏本番の「寒暖差ストレス」により引き起こされるトラブルとして意識しておきたいのは「代謝不良」です。お肌で言えば、寒暖差ストレスが引き金となり、新陳代謝であるターンオーバーを乱れさせ不調を引き起こしかねません。お肌の不調により、汗や皮脂など自らの排出物のみならず、紫外線など外的なストレスへの抵抗力も衰え、深刻なトラブルへと移行しかねません。 カラダでいえば、寒暖差ストレスにより自律神経に不調を引き起こし、夏の「冷え性」や逆に「ほてりや微熱」など体温調節機能の乱れ、睡眠不足、疲労感、倦怠感など、様々な体調不良に繋がることが懸念されます。体調とお肌の状態は深く関係していますので、お肌も不健康な状態に陥ります。 代謝と美容 一口に「代謝」と言っても、学術的にも医学的に様々な代謝が定義されていますが、皆さんにとって馴染みのある「基礎代謝」および「新陳代謝(お肌の場合はターンオーバーを意味する)」について、今一度理解を深めていだき、日々の美容ライフに活かしていだだければと思います。 ・基礎代謝とは?基礎代謝とは、ヒトが生きてゆくために必要な最低限のエネルギー量を意味しています。代謝能力の衰え=エネルギー消費能力の衰えですので、摂取したエネルギー(カロリー)が十分に消費されずに、脂肪分解能力の低下も加わって肥満につながりやすいということになります。基礎代謝が年齢とともに低下するということは、血管、臓器、筋肉などを形作る細胞の代謝機能の衰えとも言えるので体調や健康全般に深く関わっています。従って、基礎代謝を上げるライフスタイルが美容にも健康にも大切で、摂取したエネルギー源をしっかり消費する運動習慣、また、消費能力以上にエネルギー源を摂取しない食生活の工夫・改善の両方を意識することが重要です。 ・新陳代謝とは?「陳」とは古いもの、「謝」とは去ることを意味し、言葉としては新しいものと古いものが入れ替わることを意味します。生体内では、必要なものを摂取し新たな細胞などを生み出し古い不要物を排出する作用のことを指し、「動的代謝」と形容されることがあります。 お肌に関して言えば「ターンオーバー」が新陳代謝となります。表皮の基底層で新しい肌細胞が生まれ、それが上へと押し上げられ、やがて垢や古い角質層が剥がれ落ちる形で排出されるサイクルを指します。28日周期と言われがちですが、様々な研究報告では6週間程度と報告されたり、年齢と共にその周期は長くなる傾向にあるようです。ターンオーバー周期は短くても、長すぎてもお肌の不調に繋がります。短い場合は、新しい皮膚細胞がしっかり成長する前に剥がれ落ちてしまい、未熟とも言える角質層が本来のバリア機能を発揮出来ないことになりかねません。逆に周期が長過ぎると、角質が厚く固い状態に陥り、お肌のかさつきやゴワつきに繋がりかねません。 お肌のターンオーバーのみならず、広く代謝を乱れさせる要因を理解し意識したライフスタイルを実践しましょう。<代謝を乱れさせる要因例> ・寝不足 ・無理なダイエット・外的ストレス(紫外線、乾燥、寒暖差など) ・食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)・疲労・冷え性・タバコ ・就寝直前の飲食・飲酒・暴飲暴食・便秘・運動不足 など 7月に意識したい、スキンケアについてお届けしました。次回は、“夏肌癒しのスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。

湿度に注目!6月のスキンケア
「withコロナ」の新しい生活様式を始めてから、既に1年半が過ぎようとしています。人生の中で、こんなにも長期間マスク生活を続けているのも初めての経験ですね。頼みの綱の「ワクチン接種」が進み集団免疫の獲得に繋がることを祈るのみです。2021年、西日本の梅雨入りが例年より一際早く、これから全国的に梅雨本番の季節に突入していくことになるのでしょう。今回は、“6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケア”のヒントをお伝えします。 6月ならではのお肌環境 昨年、2020年6月の関東甲信越地方の梅雨入りは6月11日、梅雨明けは、なんと8月1日でした。注目したいのは「湿度」で、70%以上の日が25日、80%以上の日が18日にも及んでいました。湿度を不快と感じる指標として「不快指数」というものがありますが、気温や風の程度にも影響され個人の体感差もあります。梅雨は「ジメジメした季節」で、発汗の機会も増え、不快な日が多くなるとイメージされる方が多いと思います。ここでは6月ならではのお肌の環境について理解しましょう! 1. 汗と皮脂がお肌を襲う高温・多湿で「ジメジメ」と感じる日には、じっとしていても汗をかいたり、発汗量が増えることを実感するのではないでしょうか?発汗は体温調節や老廃物の排出など、カラダにとって必要なものですが気温の上昇とともに皮脂分泌量も増えるので、汗と皮脂が混ざった汚れはお肌にとっては大敵です。 汗のメリット ● 体温調節 ● 老廃物の排出 ● 疲労物質の排出 ● 爽快感とストレス発散 汗のデメリット ● 排出によるミネラル分の不足 ● 汗の酸化・腐敗・雑菌増殖による悪臭・吹き出物 ● 排出されるナトリウム(塩)によるお肌トラブル また、気温の上昇とともに皮脂分泌量も増えるので、汗をかくと皮脂と混ざった汚れとなってしまいます。こまめにふき取り、洗顔で洗い流し、汗と皮脂によるお肌トラブルを予防することに心がけましょう。 2.エアコンが引き起こすお肌の不調エアコンの冷房や除湿により室内の湿度は20%前後下がります。お肌にとって最適な湿度は50~60%と言われていますので、エアコンによる湿度低下により、一気にお肌は乾燥状態へ。外気は多湿なのに、車内や室内ではエアコンにより、冬場のような乾燥肌となり、1日の中でも揺れ動く湿度差はお肌にとってもストレスとなります。その対策としての保湿ケアを意識しましょう。また、エアコンによる寒暖差もお肌トラブルの原因の一つとなります。「冷え」を感じない、エアコンの温度設定を小まめに調整しましょう。 3.晴天の日の太陽光照射は最大値今年の夏至は6月21日。日照時間が一年で最も長く太陽光照射量がピークを迎えます。梅雨時なので、曇りや雨の日も多く日照時間の平均は少ない月に見えますが、晴天の日の太陽光照射量は年間を通じての最大レベルですので、万全な太陽光対策が必須となります。 気温上昇、多湿、発汗、皮脂分泌量など日々変化の激しい環境でスキンケアの工夫が求められる時期と言えます。 6月の気候や肌環境に応じたスキンケアについてお届けしました!次回テーマは、“夏本番のスキンケア” のヒントをお伝えしたいと思います。

新緑の5月、夏への備えを
旧暦の5月を皐月(さつき)と呼ぶのですが、’皐’とは、神に捧げる稲の苗を意味するそうです。田植えの時期を表す「早苗月(さなえづき)」が略され(さつき)となったとも言われています。お肌にとっては快適・最適な季節なのですが、5月5日は旧暦では立夏、まさに季節は初夏に向かおうとしており、「夏への備え」のスキンケアが求められます。今回は5月に心がけたい、“夏に備える美容ライフ”のヒントをお届けします。 お肌の環境は「快適と安定」、ただし紫外線だけは警報レベル 昨年2020年5月の東京の気象データでは、平均気温19.5℃、平均湿度75%で快適でした。気温・湿度の面で、お肌の環境としては、「快適と安定」の季節と言えます。昨年は、平均湿度が若干高めで、中旬以降の長雨が影響したようですが、気温は快適な水準で推移したため不快に感じることはなかったと思います。 ただし5月は、お肌を襲う太陽光は警報レベルの水準に達します。本来、6月に昼間の時間が最も長い夏至を迎え、6月の日照時間が年間最長となるはずですが、晴天の多い5月の方が日照時間も長くなり、快適な気候の5月なのですが、唯一警報レベルで気をつけたいのは太陽光対策となります。 昨年5月の東京のUVインデックスデータによれば、大方強いオレンジの日が続き、非常に強いレッドの日もあったことがわかります。お肌の露出が増えてくるこの時期、日焼け止めに加えて、日傘、帽子、薄手の長袖カーディガンなどによる太陽光対策を取り入れましょう。油断すると、お肌は目前に迫る夏を乗り切れなくなります。 2020年5月の日最大UVインデックスの月間推移 お肌も5月病の影響を受けるので注意! 生活環境にさまざまな変化がある4月を緊張感をもってなんとか乗り切ったものの、その環境の変化が及ぼすストレスが、GWの休暇を経て、眠気・だるさ・やる気の無さなどに襲われる症状となって現れることを「5月病」と呼んでいます。自粛やテレワークなどで生活のリズムも変化し、さまざまな不調を招く可能性があります。生活のリズムだけでなく、食生活が大きく変化したりしていませんか?生活リズムを崩さない工夫として、就寝前の入浴の際に、好みの香りの入浴剤を使い、寝付きを良くし、寝室は朝日が室内に入りやすい状態にするのも良いかもしれません。朝日の力でスッキリ目覚めることも効果的です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され細胞の成長と修復に働きかける大切な時間です。5月病を防ぐ、克服することは美容にとっても大切です。 今年のGW、ゆったりとした「おうち時間」を過ごした方も多いのではないでしょうか?普段は短時間で済ませがちなスキンケアに、じっくり、ゆったり取り組む時間を設けて、その時間を楽しむ心の余裕を持ちながら自分のお肌と向き合ってみませんか?ストレスフルな日常から解き放たれる瞬間としてスキンケアを楽しみましょう。Let’s enjoy skincare time! 5月に心がけたい、“夏に備える美容ライフ”のヒントをお届けしました。次回は、“梅雨の季節のスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。