結論を先にまとめます。コンセントにつなぐ電気式のヘアアイロンは、機内持ち込みも預け入れも可能です。充電して使うコードレス(リチウム電池式)は、電池を取り外せば本体は持ち込み・預け入れのどちらも可能ですが、取り外したリチウム電池そのものは機内持ち込みしかできません。電池が外せない一体型は、持ち込みも預け入れもできないとされる場合が多いタイプです。ガス式は1人1個までで、予備のガスカートリッジは持ち込みも預け入れもできません。
タイプ |
機内持ち込み |
預け入れ(スーツケース) |
|---|---|---|
電気式(コード付き) |
○ 可能 |
○ 可能 |
コードレス(電池を外した本体) |
○ 可能 |
○ 可能 |
コードレス(取り外した電池) |
○ 可能(ショート防止処置) |
× 不可 |
コードレス(電池が外せない一体型) |
× 不可とされる場合が多い |
× 不可とされる場合が多い |
ガス式 |
○ 1人1個まで |
○ 1人1個まで(予備ガスは×) |
これはJAL・ANAをはじめとする国内主要航空会社の公式案内に共通する整理です(2026年8月時点)。細かな条件は会社ごとに異なる場合があるため、最終的には利用する航空会社の最新の案内をご確認ください。ここからは、自分のアイロンがどのタイプかの見分け方と、それぞれの注意点を説明します。
まず、自分のアイロンのタイプを見分ける
- 電源コードがあり、コンセントにつないで使う → 電気式
- コードなしで充電して使う → リチウム電池式(コードレス)
- カートリッジ式のガスで温める → ガス式
迷ったら、取扱説明書か本体の型番で確認を。特にコードレスは、この後の「電池を外せるかどうか」がルールの分かれ目になります。
電気式:いちばんシンプル。持ち込みも預けもOK
コンセント式のヘアアイロンやヘアカーラーは、国内線・国際線とも、機内持ち込み・預け入れのどちらも基本的に可能です。荷造りの自由度がいちばん高いタイプといえます。
ひとつだけ実用上の注意を。朝ホテルで使ってすぐ出発する日は、本体が十分冷めてから収納してください。熱が残ったまま衣類に触れると、傷みやこげの原因になります。
コードレス(リチウム電池式):電池を外して、電池は必ず手荷物に
ポイントは「本体」と「電池」を分けて考えることです。電池を取り外せる製品なら、外したあとの本体は機内持ち込みも預け入れも可能です。一方、取り外したリチウム電池そのものは預け入れができず、機内持ち込みだけが認められています。貨物室では電池にトラブルが起きても気づけないためです。
持ち込む電池は、端子部分をテープで覆う・購入時のケースに入れるなど、金属に触れない状態にしておきます。そして電池が外せない一体型は、持ち込みも預け入れもできないとされる場合が多いタイプです。購入時・出発前に「電池が外せるか」を必ず確認してください。

外した電池は、必ず手荷物へ
ガス式:1人1個まで。予備カートリッジは置いていく
ガス式のアイロンは、炭化水素ガスを使う製品に限り、1人1個まで機内持ち込み・預け入れが可能とされています。ただし補充用のガスカートリッジは、持ち込みも預け入れもできません。旅行中に使い切りそうな場合も、予備は自宅に置いていきましょう。
国際線・LCCは、もうひと手間の確認を
ここまでの整理は国内の主要航空会社の案内がベースです。海外の航空会社やLCCでは、コードレスの扱いがより厳しいことがあります。国際線に乗る前は、「航空会社名+ヘアアイロン」で公式サイトの案内を確認しておくと安心です。
なお、渡航先でコンセント式を使うには電圧とプラグ形状の確認という別の問題もあります。海外で使う予定がある方は、製品が滞在国に対応しているかも合わせてチェックを。
電圧とプラグの確認手順は「ヘアアイロンは海外で使える?「海外対応」表記の見方と出発前チェック」で詳しく解説しています。
出発前チェックリスト
- 自分のアイロンのタイプを確認した(電気式/コードレス/ガス式)
- コードレスなら:電池を外した(本体はどちらでも可、外した電池は必ず手荷物に)
- ガス式なら:本体1個だけ。予備カートリッジは置いてきた
- 利用する航空会社の公式案内を確認した(特に国際線・LCC)
- 使用後は十分冷ましてから収納する、と覚えた
よくある疑問
Q. うっかり電池を入れたままスーツケースで預けたらどうなる?——検査で見つかった場合、その場で取り出しを求められたり、預かりを断られたりすることがあります。荷造りの段階で電池を外し、電池だけは必ず手荷物に移しておくのが確実です。
Q. モバイルバッテリーと同じルール?——「リチウム電池は預け入れ不可・持ち込みのみ」という考え方は共通です。ただしアイロンは熱を持つ製品のため、電池の取り外しまで求められる点が異なります。
Q. 出張先のホテルにアイロンはある?——備え付けやフロント貸し出しがあるホテルも多く、事前に確認できれば荷物をひとつ減らせます。ホテル滞在の乾燥対策は「ホテルの部屋が乾燥してつらい夜に。今夜からできる対策と、次の出張の持ち物」でも取り上げています。
旅先でもいつも通りのスタイリングをしたい方は、「髪質別ヘアアイロンの使い方」もあわせてご覧ください。
ルールさえ頭に入れば、ヘアアイロンは旅の心強い相棒です。荷造りの最後に、このチェックリストをもう一度どうぞ。




