アクシージア ビューティー・アドバイス

湿度を意識した、6月のスキンケア

湿度を意識した、6月のスキンケア

今年は例年より早めの梅雨入となる感じですが、梅雨期間中もこれまでの梅雨イメージとは異なり、寒暖差もあれば、晴天・曇天・雨天など目まぐるしく変化する梅雨となるのではないでしょうか?6月の歳時記としては、6月18日(日)が父の日。6月21日(水)には、一年で最も日の出から日の入りまでの時間が長い夏至を迎えます。今回は、梅雨が明ける迄のこの時期のスキンケアについて「湿度」に着目してみました。 梅雨の時期6月、「湿度とスキンケア」 昨年の6月の東京の降水量と湿度を振り返ると、梅雨入り後の降水量は、6月6日の大雨を除いて極めて少なく、いわゆる空梅雨とも言える状態であったことがわかります。一方、湿度は、降雨に関わらず湿った空気の流れ込んだ日は高くなり、湿度80%を超える日が16日間にも及びました。温度と湿度の相関関係とヒトの体感を示す不快指数という概念がありますが、湿度80%超えは、いわゆる「ジメジメ」とした不快感を感じる水準と言えるでしょう。   1.肌にとって最適な湿度とは?保湿が大切な肌にとって外気の湿度も高い方が良いはずです。一方、コロナ禍で数年にも及んでいるマスク生活で肌荒れなどのトラブルを起こす人も多く、マスク内の湿度は80~90%と言われています。昨年の東京の例では、湿度80%を超える日は顔全体をマスクで覆っていたような状態と形容できなくもありません。保湿や潤いの面では高湿度は肌にとってプラスである一方、汗がこもった蒸れの状態は、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となり肌にとってはマイナスです。梅雨時の湿度に対して、60~70%程度の湿度が肌にとってストレスのない湿度環境ではないでしょうか。 2.冷房による乾燥・冷え外気の高湿度環境に対し、室内・社内でのエアコン使用も本格化することで湿度とスキンケアが複雑なものになります。この時期のスキンケアとしては、冷房による「乾燥」と「冷え」への対策も取り入れる必要があります。 「冷房による乾燥」冷房も暖房も、エアコンによる室内温度の調整は室内の湿度を低下させます。これから夏に向けての冷房の季節では、室内や車内の湿度環境は40%程度にまで低下すると言われています。つまり、エアコン環境下の室内・車内の湿度は、冬の乾燥の季節と同水準となると捉えましょう。空気の温度と湿度には次のような基本的な性質があります。 ●温度が高い⇒空気が蓄えることのできる水分が多い。 ●温度が低い⇒空気が蓄えることのできる水分が少ない。 エアコンには必ず室外機に排水管が付いています。エアコンで室内の空気が冷やされると、蓄えることのできなくなった空気中の水分が排出されていることが排水管から流れる水でわかります。つまり、エアコンを使用することで、室内はどんどん乾燥が進行することになり、肌の乾燥へと進みます。 「冷房による冷え」私たちのカラダは、暑い夏には発熱を抑制し、また、毛細血管が拡がり放熱しやすい体質へと自然と変化します。また、発汗により体温を下げようとします。一方で、冷房の効いた室内では毛細血管が開いた状態なため、放熱し過ぎで「冷え」が進み、屋外との寒暖差により自律神経の乱れを生じさせ、体温調節や発汗をうまく制御できなくなり、抵抗力の低下を招きます。結果として、「冷え」「だるさ」「頭痛」「食欲不振」「不眠」など、様々な冷房病に襲われることとなります。肌状態と体調は切っても切れない関係なので、冷房による冷えは肌の不調に結びつき、肌荒れ、ターンオーバーの乱れ、クスミ、肌老化の促進へと繋がり易くなります。 湿度を意識、コントロールする美容ライフ 1.多湿・発汗からの汚れを落とす 帰宅したら、クレンジング・洗顔を行いましょう。多湿・発汗の影響で、肌表面のメイク汚れ・皮脂汚れに汗が混じった梅雨時汚れを丁寧にやさしく洗い落とすことが大切です。カビや雑菌の繁殖を防ぐことにもつながります。 2.冷房による冷え、乾燥から肌を守る「冷え」対策としては、さっと羽織れるカーディガンなどを携行しましょう。また、自宅でのエアコンの設定温度も高めにする生活に慣れましょう。値上げが続いている電気代の節約にもなりますよ。「乾燥」 対策としては、簡単な潤い補給として、外出時にもお顔に化粧水ミストをかけるなど、化粧水をミスト状に噴霧できるミニボトルに入れて携行することもオススメです。帰宅後の室内では、保湿ジェルやクリームで室内の乾燥状態へのケアを意識して取り入れましょう。 「湿度を意識した、6月のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏バテへ備えるスキンケア」をお伝えします。

湿度を意識した、6月のスキンケア

今年は例年より早めの梅雨入となる感じですが、梅雨期間中もこれまでの梅雨イメージとは異なり、寒暖差もあれば、晴天・曇天・雨天など目まぐるしく変化する梅雨となるのではないでしょうか?6月の歳時記としては、6月18日(日)が父の日。6月21日(水)には、一年で最も日の出から日の入りまでの時間が長い夏至を迎えます。今回は、梅雨が明ける迄のこの時期のスキンケアについて「湿度」に着目してみました。 梅雨の時期6月、「湿度とスキンケア」 昨年の6月の東京の降水量と湿度を振り返ると、梅雨入り後の降水量は、6月6日の大雨を除いて極めて少なく、いわゆる空梅雨とも言える状態であったことがわかります。一方、湿度は、降雨に関わらず湿った空気の流れ込んだ日は高くなり、湿度80%を超える日が16日間にも及びました。温度と湿度の相関関係とヒトの体感を示す不快指数という概念がありますが、湿度80%超えは、いわゆる「ジメジメ」とした不快感を感じる水準と言えるでしょう。   1.肌にとって最適な湿度とは?保湿が大切な肌にとって外気の湿度も高い方が良いはずです。一方、コロナ禍で数年にも及んでいるマスク生活で肌荒れなどのトラブルを起こす人も多く、マスク内の湿度は80~90%と言われています。昨年の東京の例では、湿度80%を超える日は顔全体をマスクで覆っていたような状態と形容できなくもありません。保湿や潤いの面では高湿度は肌にとってプラスである一方、汗がこもった蒸れの状態は、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となり肌にとってはマイナスです。梅雨時の湿度に対して、60~70%程度の湿度が肌にとってストレスのない湿度環境ではないでしょうか。 2.冷房による乾燥・冷え外気の高湿度環境に対し、室内・社内でのエアコン使用も本格化することで湿度とスキンケアが複雑なものになります。この時期のスキンケアとしては、冷房による「乾燥」と「冷え」への対策も取り入れる必要があります。 「冷房による乾燥」冷房も暖房も、エアコンによる室内温度の調整は室内の湿度を低下させます。これから夏に向けての冷房の季節では、室内や車内の湿度環境は40%程度にまで低下すると言われています。つまり、エアコン環境下の室内・車内の湿度は、冬の乾燥の季節と同水準となると捉えましょう。空気の温度と湿度には次のような基本的な性質があります。 ●温度が高い⇒空気が蓄えることのできる水分が多い。 ●温度が低い⇒空気が蓄えることのできる水分が少ない。 エアコンには必ず室外機に排水管が付いています。エアコンで室内の空気が冷やされると、蓄えることのできなくなった空気中の水分が排出されていることが排水管から流れる水でわかります。つまり、エアコンを使用することで、室内はどんどん乾燥が進行することになり、肌の乾燥へと進みます。 「冷房による冷え」私たちのカラダは、暑い夏には発熱を抑制し、また、毛細血管が拡がり放熱しやすい体質へと自然と変化します。また、発汗により体温を下げようとします。一方で、冷房の効いた室内では毛細血管が開いた状態なため、放熱し過ぎで「冷え」が進み、屋外との寒暖差により自律神経の乱れを生じさせ、体温調節や発汗をうまく制御できなくなり、抵抗力の低下を招きます。結果として、「冷え」「だるさ」「頭痛」「食欲不振」「不眠」など、様々な冷房病に襲われることとなります。肌状態と体調は切っても切れない関係なので、冷房による冷えは肌の不調に結びつき、肌荒れ、ターンオーバーの乱れ、クスミ、肌老化の促進へと繋がり易くなります。 湿度を意識、コントロールする美容ライフ 1.多湿・発汗からの汚れを落とす 帰宅したら、クレンジング・洗顔を行いましょう。多湿・発汗の影響で、肌表面のメイク汚れ・皮脂汚れに汗が混じった梅雨時汚れを丁寧にやさしく洗い落とすことが大切です。カビや雑菌の繁殖を防ぐことにもつながります。 2.冷房による冷え、乾燥から肌を守る「冷え」対策としては、さっと羽織れるカーディガンなどを携行しましょう。また、自宅でのエアコンの設定温度も高めにする生活に慣れましょう。値上げが続いている電気代の節約にもなりますよ。「乾燥」 対策としては、簡単な潤い補給として、外出時にもお顔に化粧水ミストをかけるなど、化粧水をミスト状に噴霧できるミニボトルに入れて携行することもオススメです。帰宅後の室内では、保湿ジェルやクリームで室内の乾燥状態へのケアを意識して取り入れましょう。 「湿度を意識した、6月のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏バテへ備えるスキンケア」をお伝えします。

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

さわやかな風が心地よく街路樹の葉も青々と生い茂り、目にあざやかに映るこの季節。去る5月8日には3年余りに及んだ新型コロナウイルス感染症が、法律上の扱いで「5類感染症」となりました。季節性インフルエンザと同等の扱いとなり、3年余りに及ぶコロナ禍が異なるステージに移行します。まだまだ油断禁物の日々は続きますが、5月は過ごしやすい気候もあって生活面でもベストシーズンと言える時期です。晴天の日も多くベストシーズンなのですが、美容ライフの面では注意したい点があります! 5月の肌環境は総じて快適。唯一、太陽光ストレスが年間最高水準へ! 5月は花粉の飛散も減り、花粉症に悩まされた人もようやく解放され、平均気温も東京の場合では20℃前後と、肌にとっても快適な時期となります。一方、太陽光照射量は晴天も多いことから年間最高水準となり快適な5月でも唯一、太陽光対策(紫外線A波、紫外線B波、ブルーライト、近赤外線)には本腰を入れて取り組む必要があります。 【1】紫外線B波(UVB)⇒シミの原因に!紫外線B波(UVB)は皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激。シミの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンは蓄積するとシミとして肌に定着し、皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)と、その後に黒っぽくなる日焼け(サンタン)など、急性障害を引き起こしてします。 【2】紫外線A波(UVA)&ブルーライト⇒シワの原因に!紫外線A波(UVA)およびブルーライトは波長域が近似していて、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに雲やガラスもすり抜けて肌に届くので、天候の悪い日でも室内のガラス越しでも防ぐことができません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワの原因となることが分かっています。 【3】近赤外線⇒たるみの原因に!近赤外線(NIR)は真皮のさらに下、皮下組織にまで届き皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こします。そのためシワより深刻な「たるみ」の原因となることが分かってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 この3点からして、太陽光は肌にとって大敵で特にUVA、ブルーライト、そして近赤外線は慢性障害とも言えるシワ・たるみの原因となるので「光老化」として語られています。また、この世に生を受けた瞬間から年齢を重ねるにつれ、生理的老化に太陽光による「光老化」が加わり、肌の老化が進むことに。老化にとどまらず、皮膚がんなどの悪性の腫瘍、眼球疾患の誘発なとも報告されています。 環境省による「紫外線環境保健マニュアル2020」によれば、紫外線が関係していると考えられている病気が下図のように示されています。 〈紫外線が関係していると考えられている病気〉     5月病、眠気…5月特有の不調 5月病とは医学的な病気ではありませんが、環境変化のストレスが原因で無気力な状態になったり、眠れなくなったりと様々な不調を指す言葉です。酷いときには「うつ病」へ進行してしまうケースもあります。特に新入生や新入社員が4月からの新たな環境がストレスとなり、ゴールデンウィーク後あたりに、適応障害として不調に陥ることが多いことから「5月病」と形容されています。4月から環境が一変した方は環境変化ストレスを意識し、ストレスと上手につきあい、回避する心がけが必要です。 春眠暁を覚えず。眠気も、5月によく感じられる方が多いのではないでしょうか?特に日中の眠気は、冬~春への季節の変わり目の温度変化や、一日の寒暖差にカラダがついていけず自律神経が乱れることが要因の一つとも言われています。また5月病同様に環境変化ストレスという心因的な要因も、自律神経の乱れに影響しているものと思われています。睡眠は健康のバロメーターでもあるので、夜間の睡眠を質の良いものにする工夫や、起床時に朝日を浴びて体内時計をリセットすることも効果的と言われています。 紫外線とビタミンD 太陽光は肌にとってまるで悪者のようですが、紫外線には殺菌作用に加え骨にとって必要なカルシウムの吸収を促すという大切な働きがあります。   ビタミンDの役割ビタミンDは食物から摂取したカルシウムを腸で吸収させる大切な役割を担っていて、ビタミンDの働きにより腸からのカルシウムの吸収は2〜5倍程度に増加すると言われています。カルシウムは骨の強度を高める重要な栄養素で、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が阻害され骨軟化症といった病気に繋がることになってしまいます。海から陸にあがり生活するようになった生物は、重力に耐えるために強い骨が必要となり、食事からだけでは十分なビタミンDが摂取できないことから、紫外線により自らのカラダでビタミンDを生み出す仕組みを身に付けたのだそうです。多くの人がビタミンDの必要量の半分以上を紫外線による生成に依存しているそうです。 紫外線対策の功罪肌にとって紫外線を含む太陽光は「シミ・シワ・たるみ」などの要因になることから太陽光対策は必須ですが、日本では妊婦さんおよび乳幼児のビタミン欠乏症が増加しているという問題も起こっています。太陽光、とくに紫外線による障害を恐れるあまりに過剰に日光に当たらない生活を継続すると、ビタミンD欠乏症に陥り成長期の子供の場合は、骨の強度が低下し曲がりやすくなってしまうことも。成人であれば骨軟化症を引き起こすこととなります。紫外線対策とビタミンD生成を促すために日光に当たるということは相反することになり、そのバランスを考えることは、正直難しいところです。 紫外線対策を行いながらビタミンDを欠乏させない暮らし方ビタミンDは食物としては、脂身の多い魚類やきのこ類にたくさん含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難とされています。せめて、下表記載の魚類やキノコ類を意識して食事に取り入れて、牛乳などから“カルシウムもしっかり補う食生活”を送りながら、肌の紫外線対策もしっかり行う生活をオススメします。環境省の「紫外線環境保護マニュアル2020」では、詳しく丁寧に紫外線全般について説明されていますので是非参考にしてみてください。 食品中のビタミンD含有量(1日必要量は10〜25μg)   環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋 「ベストシーズン 快適な5月のスキンケア」いかがでしたでしょうか?夏を迎える前の新緑の季節は過ごしやすい反面、日差しも強くなっています。紫外線対策をしっかり行いながらもビタミンDを欠乏させない暮らし方をしたいものです。さて次回のテーマは「湿度とスキンケア」をお伝えします。

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

さわやかな風が心地よく街路樹の葉も青々と生い茂り、目にあざやかに映るこの季節。去る5月8日には3年余りに及んだ新型コロナウイルス感染症が、法律上の扱いで「5類感染症」となりました。季節性インフルエンザと同等の扱いとなり、3年余りに及ぶコロナ禍が異なるステージに移行します。まだまだ油断禁物の日々は続きますが、5月は過ごしやすい気候もあって生活面でもベストシーズンと言える時期です。晴天の日も多くベストシーズンなのですが、美容ライフの面では注意したい点があります! 5月の肌環境は総じて快適。唯一、太陽光ストレスが年間最高水準へ! 5月は花粉の飛散も減り、花粉症に悩まされた人もようやく解放され、平均気温も東京の場合では20℃前後と、肌にとっても快適な時期となります。一方、太陽光照射量は晴天も多いことから年間最高水準となり快適な5月でも唯一、太陽光対策(紫外線A波、紫外線B波、ブルーライト、近赤外線)には本腰を入れて取り組む必要があります。 【1】紫外線B波(UVB)⇒シミの原因に!紫外線B波(UVB)は皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激。シミの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンは蓄積するとシミとして肌に定着し、皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)と、その後に黒っぽくなる日焼け(サンタン)など、急性障害を引き起こしてします。 【2】紫外線A波(UVA)&ブルーライト⇒シワの原因に!紫外線A波(UVA)およびブルーライトは波長域が近似していて、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに雲やガラスもすり抜けて肌に届くので、天候の悪い日でも室内のガラス越しでも防ぐことができません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワの原因となることが分かっています。 【3】近赤外線⇒たるみの原因に!近赤外線(NIR)は真皮のさらに下、皮下組織にまで届き皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こします。そのためシワより深刻な「たるみ」の原因となることが分かってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 この3点からして、太陽光は肌にとって大敵で特にUVA、ブルーライト、そして近赤外線は慢性障害とも言えるシワ・たるみの原因となるので「光老化」として語られています。また、この世に生を受けた瞬間から年齢を重ねるにつれ、生理的老化に太陽光による「光老化」が加わり、肌の老化が進むことに。老化にとどまらず、皮膚がんなどの悪性の腫瘍、眼球疾患の誘発なとも報告されています。 環境省による「紫外線環境保健マニュアル2020」によれば、紫外線が関係していると考えられている病気が下図のように示されています。 〈紫外線が関係していると考えられている病気〉     5月病、眠気…5月特有の不調 5月病とは医学的な病気ではありませんが、環境変化のストレスが原因で無気力な状態になったり、眠れなくなったりと様々な不調を指す言葉です。酷いときには「うつ病」へ進行してしまうケースもあります。特に新入生や新入社員が4月からの新たな環境がストレスとなり、ゴールデンウィーク後あたりに、適応障害として不調に陥ることが多いことから「5月病」と形容されています。4月から環境が一変した方は環境変化ストレスを意識し、ストレスと上手につきあい、回避する心がけが必要です。 春眠暁を覚えず。眠気も、5月によく感じられる方が多いのではないでしょうか?特に日中の眠気は、冬~春への季節の変わり目の温度変化や、一日の寒暖差にカラダがついていけず自律神経が乱れることが要因の一つとも言われています。また5月病同様に環境変化ストレスという心因的な要因も、自律神経の乱れに影響しているものと思われています。睡眠は健康のバロメーターでもあるので、夜間の睡眠を質の良いものにする工夫や、起床時に朝日を浴びて体内時計をリセットすることも効果的と言われています。 紫外線とビタミンD 太陽光は肌にとってまるで悪者のようですが、紫外線には殺菌作用に加え骨にとって必要なカルシウムの吸収を促すという大切な働きがあります。   ビタミンDの役割ビタミンDは食物から摂取したカルシウムを腸で吸収させる大切な役割を担っていて、ビタミンDの働きにより腸からのカルシウムの吸収は2〜5倍程度に増加すると言われています。カルシウムは骨の強度を高める重要な栄養素で、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が阻害され骨軟化症といった病気に繋がることになってしまいます。海から陸にあがり生活するようになった生物は、重力に耐えるために強い骨が必要となり、食事からだけでは十分なビタミンDが摂取できないことから、紫外線により自らのカラダでビタミンDを生み出す仕組みを身に付けたのだそうです。多くの人がビタミンDの必要量の半分以上を紫外線による生成に依存しているそうです。 紫外線対策の功罪肌にとって紫外線を含む太陽光は「シミ・シワ・たるみ」などの要因になることから太陽光対策は必須ですが、日本では妊婦さんおよび乳幼児のビタミン欠乏症が増加しているという問題も起こっています。太陽光、とくに紫外線による障害を恐れるあまりに過剰に日光に当たらない生活を継続すると、ビタミンD欠乏症に陥り成長期の子供の場合は、骨の強度が低下し曲がりやすくなってしまうことも。成人であれば骨軟化症を引き起こすこととなります。紫外線対策とビタミンD生成を促すために日光に当たるということは相反することになり、そのバランスを考えることは、正直難しいところです。 紫外線対策を行いながらビタミンDを欠乏させない暮らし方ビタミンDは食物としては、脂身の多い魚類やきのこ類にたくさん含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難とされています。せめて、下表記載の魚類やキノコ類を意識して食事に取り入れて、牛乳などから“カルシウムもしっかり補う食生活”を送りながら、肌の紫外線対策もしっかり行う生活をオススメします。環境省の「紫外線環境保護マニュアル2020」では、詳しく丁寧に紫外線全般について説明されていますので是非参考にしてみてください。 食品中のビタミンD含有量(1日必要量は10〜25μg)   環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋 「ベストシーズン 快適な5月のスキンケア」いかがでしたでしょうか?夏を迎える前の新緑の季節は過ごしやすい反面、日差しも強くなっています。紫外線対策をしっかり行いながらもビタミンDを欠乏させない暮らし方をしたいものです。さて次回のテーマは「湿度とスキンケア」をお伝えします。

環境のゆらぎに注意!

環境のゆらぎに注意!

やわらかな春風を頬に感じ、草木が芽吹き始める4月。入学や新学年、入社、人事異動など、公私ともに生活環境やリズムが大きく変化する時期です。季節は春本番に突入するものの、花粉や黄砂などの飛散も多く環境のゆらぎと合わせて、肌状態もゆらぐ時期とも言えます。さてそんな4月皆さんはどのように過ごしますか? 4月。春本番特有の環境ストレスとは   1.外的環境のゆらぎ(外的ストレス)昨年2022年、東京の気象データを振り返ると、春本番4月の気候面での肌環境は、かなりゆらいでいたことが分かります。 <寒暖差ストレス> 2022年の4月は、年間最高水準の寒暖差となりました。寒暖差は肌ストレスとなり、寒暖差アレルギーや寒暖差疲労の誘因となってしまいます。 <太陽光ストレス> 2022年4月の東京は30日間の半分、15日も降雨を観測していて、4月としては晴れ間の少ない月でした。その結果、日照時間も全天日射量も比較的少ない4月となってしまいましたが、本来は年間最大の日照時間を記録する5月に近い太陽光ストレスが降り注ぐ月となるのが常です。なので、雨が多いといっても太陽光ストレス対策は抜かりなくすることをオススメします。 <花粉、黄砂などの飛散物質ストレス> 花粉ストレスのピークは4月中旬辺りまでですが、4~5月にかけては黄砂飛来がピークを迎えるので、ダブルで飛散ストレスが肌を襲います。別の要因で肌不調や肌トラブルに陥っている人は、敏感状態にふれている肌に、これらの飛散物質ストレスが追い打ちをかけることになってしまいます。 2.生活リズムの変化によるゆらぎ(内的ストレス)4月特有の内的ストレスとしては、生活リズムの変化が挙げられます。新入学となった学生や新社会人の方々にとって、通学・通勤は大きな生活リズムの変化となります。生活リズムに合わせて、就寝・起床時間を変える方も多いでしょう。人事異動などで職場や業務が変更となる方にとっても、緊張をともないながら新しい職場や環境に慣れなければなりません。このような生活リズムの変化が心理的なストレスにつながり、様々な肌不調の引き金となりかねません。 マスク生活からの解放?   3月13日より、マスク着用は個人の判断となりました。3年にも及ぶマスク生活からの解放への第一歩ですが、周囲を気にしがちな日本人は、なかなかマスクを外せない状況にあるようです。コロナの感染状況を鑑みて、徐々にマスクを外す人が増えてくるのではないでしょうか?マスク生活からの解放への備えとして、マスクによる肌荒れ&マスクによる蒸れにより敏感な状態に傾きがちな肌を整えるスキンケアを意識しましょう。具体的には、「保湿」と「バリア機能強化」です。洗い過ぎずマイルドなクレンジング・洗顔の後、保湿力の高い化粧水と美容液でケアし、ジェルやクリームでの仕上げをしっかり行うことで肌のバリア機能を高めましょう。 肌自身が備えている「バリア機能」について   1.バリア機能のメカニズム肌の表皮の最も外側に存在する「角質層」と皮脂線より分泌され角質層を覆うように存在する「皮脂膜」のふたつが肌のバリア機能を発揮しています。具体的には、下記の2大機能が発揮されています。①飛散物質や紫外線などの外的刺激・ストレスをブロックし肌を保護する②肌内部からの水分蒸散を抑制し保湿を維持する 2.角質層のバリア機能成分【NMF】角質細胞内に存在するアミノ酸およびその誘導体を主成分とする保湿成分で、天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれています。水分を抱え込んで肌の保湿を維持することに一役買っているのですが、加齢とともにヒトの体内で生成されるNMF量は減少することが報告されています。また、乾燥肌や老人性乾皮症の方のNMF量も低下していることが確認されています。その意味でも、化粧品で外から保湿成分を補うことが有用であることがわかります。 3.角質層のバリア機能成分【セラミド】角質層内で角質細胞間の隙間を埋め、角質細胞と細胞間の水分を繋ぎ止めているセラミドという成分も、NMF同様に角質層の水分・保湿維持機能を発揮してくれています。残念ながら、このセラミドも加齢とともに減少することがわかっています。角質細胞内のNMF、そして角質細胞間のセラミドがダブルで角質層そのものの水分・保湿を維持しつつ、水分の蒸散も抑制してくれています。このふたつの成分が減少し、乾燥肌に傾いた肌は水分蒸散を防げないばかりか、外敵ストレスをブロックし肌を保護する機能の低下を招いてしまいます。 4.肌の最後の砦「皮脂膜」皮脂膜とは、皮脂腺から分泌された皮脂と汗腺から分泌された汗、ターンオーバー(角質代謝)にともなう分解物、外的に付着した埃などが混ざりあったPH 4~6弱酸性の乳化物です。皮膚表面を覆うように存在するので肌水分の蒸散を抑えるだけでなく、弱酸性であることから、雑菌の繁殖を抑え、肌に触れる酸やアルカリ性物質を中和し刺激を和らげたりしてくれます。このような役割から皮脂膜は“肌の最後の砦”と形容されます。 一方で皮脂分泌が多すぎると、べたつきや、外的物質が付着しやすくなるなど、肌にとってマイナス面もあります。大切なのはクレンジング・洗顔で皮脂を落とし過ぎず、皮膚表面の皮脂量をコントロールすること。分泌量そのものは性ホルモンに影響され自らはコントロールできませんが、食生活含め生活スタイル全般を乱すことのない様、心掛けることも必要です! 天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)、セラミド、皮脂膜の3要素が働き、肌のバリア機能を発揮しています。保湿ジェル・乳液・クリームなどの化粧品が、このバリア機能をさらに補います。 「環境のゆらぎに注意!」いかがでしたでしょうか?新しい生活とともに、肌もゆらぎやすいこの季節しっかりと対策をしていきましょう。さて次回のテーマは「ベストシーズン5月のスキンケア」をお伝えします。

環境のゆらぎに注意!

やわらかな春風を頬に感じ、草木が芽吹き始める4月。入学や新学年、入社、人事異動など、公私ともに生活環境やリズムが大きく変化する時期です。季節は春本番に突入するものの、花粉や黄砂などの飛散も多く環境のゆらぎと合わせて、肌状態もゆらぐ時期とも言えます。さてそんな4月皆さんはどのように過ごしますか? 4月。春本番特有の環境ストレスとは   1.外的環境のゆらぎ(外的ストレス)昨年2022年、東京の気象データを振り返ると、春本番4月の気候面での肌環境は、かなりゆらいでいたことが分かります。 <寒暖差ストレス> 2022年の4月は、年間最高水準の寒暖差となりました。寒暖差は肌ストレスとなり、寒暖差アレルギーや寒暖差疲労の誘因となってしまいます。 <太陽光ストレス> 2022年4月の東京は30日間の半分、15日も降雨を観測していて、4月としては晴れ間の少ない月でした。その結果、日照時間も全天日射量も比較的少ない4月となってしまいましたが、本来は年間最大の日照時間を記録する5月に近い太陽光ストレスが降り注ぐ月となるのが常です。なので、雨が多いといっても太陽光ストレス対策は抜かりなくすることをオススメします。 <花粉、黄砂などの飛散物質ストレス> 花粉ストレスのピークは4月中旬辺りまでですが、4~5月にかけては黄砂飛来がピークを迎えるので、ダブルで飛散ストレスが肌を襲います。別の要因で肌不調や肌トラブルに陥っている人は、敏感状態にふれている肌に、これらの飛散物質ストレスが追い打ちをかけることになってしまいます。 2.生活リズムの変化によるゆらぎ(内的ストレス)4月特有の内的ストレスとしては、生活リズムの変化が挙げられます。新入学となった学生や新社会人の方々にとって、通学・通勤は大きな生活リズムの変化となります。生活リズムに合わせて、就寝・起床時間を変える方も多いでしょう。人事異動などで職場や業務が変更となる方にとっても、緊張をともないながら新しい職場や環境に慣れなければなりません。このような生活リズムの変化が心理的なストレスにつながり、様々な肌不調の引き金となりかねません。 マスク生活からの解放?   3月13日より、マスク着用は個人の判断となりました。3年にも及ぶマスク生活からの解放への第一歩ですが、周囲を気にしがちな日本人は、なかなかマスクを外せない状況にあるようです。コロナの感染状況を鑑みて、徐々にマスクを外す人が増えてくるのではないでしょうか?マスク生活からの解放への備えとして、マスクによる肌荒れ&マスクによる蒸れにより敏感な状態に傾きがちな肌を整えるスキンケアを意識しましょう。具体的には、「保湿」と「バリア機能強化」です。洗い過ぎずマイルドなクレンジング・洗顔の後、保湿力の高い化粧水と美容液でケアし、ジェルやクリームでの仕上げをしっかり行うことで肌のバリア機能を高めましょう。 肌自身が備えている「バリア機能」について   1.バリア機能のメカニズム肌の表皮の最も外側に存在する「角質層」と皮脂線より分泌され角質層を覆うように存在する「皮脂膜」のふたつが肌のバリア機能を発揮しています。具体的には、下記の2大機能が発揮されています。①飛散物質や紫外線などの外的刺激・ストレスをブロックし肌を保護する②肌内部からの水分蒸散を抑制し保湿を維持する 2.角質層のバリア機能成分【NMF】角質細胞内に存在するアミノ酸およびその誘導体を主成分とする保湿成分で、天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれています。水分を抱え込んで肌の保湿を維持することに一役買っているのですが、加齢とともにヒトの体内で生成されるNMF量は減少することが報告されています。また、乾燥肌や老人性乾皮症の方のNMF量も低下していることが確認されています。その意味でも、化粧品で外から保湿成分を補うことが有用であることがわかります。 3.角質層のバリア機能成分【セラミド】角質層内で角質細胞間の隙間を埋め、角質細胞と細胞間の水分を繋ぎ止めているセラミドという成分も、NMF同様に角質層の水分・保湿維持機能を発揮してくれています。残念ながら、このセラミドも加齢とともに減少することがわかっています。角質細胞内のNMF、そして角質細胞間のセラミドがダブルで角質層そのものの水分・保湿を維持しつつ、水分の蒸散も抑制してくれています。このふたつの成分が減少し、乾燥肌に傾いた肌は水分蒸散を防げないばかりか、外敵ストレスをブロックし肌を保護する機能の低下を招いてしまいます。 4.肌の最後の砦「皮脂膜」皮脂膜とは、皮脂腺から分泌された皮脂と汗腺から分泌された汗、ターンオーバー(角質代謝)にともなう分解物、外的に付着した埃などが混ざりあったPH 4~6弱酸性の乳化物です。皮膚表面を覆うように存在するので肌水分の蒸散を抑えるだけでなく、弱酸性であることから、雑菌の繁殖を抑え、肌に触れる酸やアルカリ性物質を中和し刺激を和らげたりしてくれます。このような役割から皮脂膜は“肌の最後の砦”と形容されます。 一方で皮脂分泌が多すぎると、べたつきや、外的物質が付着しやすくなるなど、肌にとってマイナス面もあります。大切なのはクレンジング・洗顔で皮脂を落とし過ぎず、皮膚表面の皮脂量をコントロールすること。分泌量そのものは性ホルモンに影響され自らはコントロールできませんが、食生活含め生活スタイル全般を乱すことのない様、心掛けることも必要です! 天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)、セラミド、皮脂膜の3要素が働き、肌のバリア機能を発揮しています。保湿ジェル・乳液・クリームなどの化粧品が、このバリア機能をさらに補います。 「環境のゆらぎに注意!」いかがでしたでしょうか?新しい生活とともに、肌もゆらぎやすいこの季節しっかりと対策をしていきましょう。さて次回のテーマは「ベストシーズン5月のスキンケア」をお伝えします。

ダメージを受けた冬肌に春のスキンケアを

ダメージを受けた冬肌に春のスキンケアを

あたたかな風が心地良く、春の訪れを告げる頃となりました。3月は卒業、引越し、新生活など新しい出会いもあれば寂しいお別れのシーンも多く、期待と不安が交錯する季節です。ひと雨降るごとに寒さもゆるみ、季節は着実に春への歩みを深めていきます。またそれとともに、あたたかな日は紫外線が一気に肌を襲いはじめ、肌にとってはくすみ・美白への本格ケアが必要となります。まだまだ花粉も飛び交う3月は冬肌から春肌へ、肌をキチンと整えながらくすみ・美白ケアをはじめましょう。 桜の開花を境に季節が完全に入れ替わる!   <ウェザーニュースHPより引用> ウェザーニュース社による2023年の桜開花予想では、東北以北を除き“3月20日頃より”。とされています。桜の開花が、春本番のサインとも言えるので、お住まいの地域の春本番がいつ頃からスタートするのかの目安になります。桜の開花前までは冬と春が行ったりきたりと、気候が揺らぎながら春へと向かいます。この期間はまさに寒暖差が肌への刺激やストレスとなってしまいます。また今年の花粉飛散状況は、過去10年間で最大レベルとも言われており、花粉症に悩む人にとっては辛い時期に。肌にとっても大きな刺激となりそうです。そこで寒暖差と花粉という2大ストレスを意識したスキンケアが必要となります。 肌のバリア機能が低下している3月。くすみ・美白対策と、肌のバリア機能に注目しましょう! 肌は皮脂膜と角質層に守られていて、健やかなターンオーバー(新しい皮膚が生まれて、古い皮膚がはがれ落ちるサイクルのこと)で、みずみずしさを保ちながら角質が生まれ変わります。皮脂膜が皮脂のヴェールで、肌からの水分の蒸発を防ぎながら最後の砦として外敵から肌を守ってくれています。   乾燥のピーク“冬”を過ごした肌はまだまだ乾燥に傾きがちで、肌のバリア機能は低下した状態。せっかくのくすみ・美白対策も、バリア機能が低下したままの状態では効果も半減となってしまいます。 バリア機能を意識したスキンケアの種類とは? 1.クレンジング・洗顔ただ洗い流すのではなく角質を柔らかくし、保湿をしながらのクレンジング・洗顔のステップが健やかなターンオーバーを助けます。素肌力をUPさせバリア機能強化にも繋がります。 2.化粧水〜美容液キメを整えながら、保湿成分を肌に届ける化粧水がオススメです。肌バリア機能を整え、次のステップでのブライトニング・美白系の美容液効果も高めてくれます。 3.仕上げ仕上げは保湿ジェルやクリームで、保湿のヴェールを肌に纏わせて。そして最後に、外出前の化粧下地としての“日焼け止め”で完璧な紫外線対策を!美容効果もある日焼け止めがオススメです。 アレルギーとスキンケア アレルギーの仕組みを理解するアレルギーとは、あるモノに対して体が過剰に反応する状態で、免疫機能が関係します。免疫とは体を守るための防御システムで、自分の細胞ではないものを取り除く仕組みで、例えば花粉やダニ、ほこり、食物タンパク質など、体の中に存在しないモノ(アレルゲンと呼ばれます)に対して免疫機能が作用。IgE(Immunoglobulin E)と呼ばれる抗体が体で生成され、様々なアレルギー症状となる場合があります。肌荒れや、かゆみ、じんましんなどのアレルギーを引き起こすこともあります。   アレルゲンとIgE(抗体)が肌に及ぼす影響正常な肌状態は、角質層や皮脂膜による肌のバリア機能が働いて、アレルゲンの侵入から肌を保護してくれます。また、肌内部の水分も保たれている状態となっています。アレルギー肌は肌のバリア機能が損なわれ水分も逃げやすく、またアレルゲンが侵入し、アレルゲンを取り除くための抗体が発生し、肌トラブルを引き起こした状態となります。他の原因で起きた肌トラブルが、肌アレルギーを発症させることもあり、アレルゲンに対する抗体の過剰反応はアレルゲンの種類や人によっても異なります。まったく症状がなかったのに、ある日突然発症してしまうこともあるので、アレルゲン物質から身を守る工夫を心がけましょう。 アレルギー対策としてスキンケア うるおいを欠かさず肌のバリア機能を保つ表皮の一番外側の皮脂膜、その下層の角質層は様々な外的ストレスから肌を守るバリア機能を発揮してくれています。何よりも心がけたいのは肌を乾燥させず、正常な角質のターンオーバーを保つこと。 汗・汚れは早めにしっかり洗い流す汗・汚れも刺激物質です。汗疹からかゆみを発症し、肌荒れへと悪化させてしまった経験をお持ちの方も多いでしょう。汗・汚れは放置せずにしっかり拭き取り、早めに洗い流しましょう。 遺伝性要因があると思われる方はとにかくアレルギーの原因となる物質が体に入り込むことを防ぐことです。アレルギー肌は、ひどくなるとアトピー性皮膚炎へと繋がってしまいます。症状が発症した場合には、早めに専門医の治療を受け、悪化しないようにしてください。   「ダメージを受けた冬肌に 春のスキンケアを」いかがでしたでしょうか?乾燥などで肌のバリア機能が低下してしまった冬肌に合った、春のスキンケアについてご紹介いたしました。さて次回のテーマは「環境変化へのスキンケア」をお伝えします。

ダメージを受けた冬肌に春のスキンケアを

あたたかな風が心地良く、春の訪れを告げる頃となりました。3月は卒業、引越し、新生活など新しい出会いもあれば寂しいお別れのシーンも多く、期待と不安が交錯する季節です。ひと雨降るごとに寒さもゆるみ、季節は着実に春への歩みを深めていきます。またそれとともに、あたたかな日は紫外線が一気に肌を襲いはじめ、肌にとってはくすみ・美白への本格ケアが必要となります。まだまだ花粉も飛び交う3月は冬肌から春肌へ、肌をキチンと整えながらくすみ・美白ケアをはじめましょう。 桜の開花を境に季節が完全に入れ替わる!   <ウェザーニュースHPより引用> ウェザーニュース社による2023年の桜開花予想では、東北以北を除き“3月20日頃より”。とされています。桜の開花が、春本番のサインとも言えるので、お住まいの地域の春本番がいつ頃からスタートするのかの目安になります。桜の開花前までは冬と春が行ったりきたりと、気候が揺らぎながら春へと向かいます。この期間はまさに寒暖差が肌への刺激やストレスとなってしまいます。また今年の花粉飛散状況は、過去10年間で最大レベルとも言われており、花粉症に悩む人にとっては辛い時期に。肌にとっても大きな刺激となりそうです。そこで寒暖差と花粉という2大ストレスを意識したスキンケアが必要となります。 肌のバリア機能が低下している3月。くすみ・美白対策と、肌のバリア機能に注目しましょう! 肌は皮脂膜と角質層に守られていて、健やかなターンオーバー(新しい皮膚が生まれて、古い皮膚がはがれ落ちるサイクルのこと)で、みずみずしさを保ちながら角質が生まれ変わります。皮脂膜が皮脂のヴェールで、肌からの水分の蒸発を防ぎながら最後の砦として外敵から肌を守ってくれています。   乾燥のピーク“冬”を過ごした肌はまだまだ乾燥に傾きがちで、肌のバリア機能は低下した状態。せっかくのくすみ・美白対策も、バリア機能が低下したままの状態では効果も半減となってしまいます。 バリア機能を意識したスキンケアの種類とは? 1.クレンジング・洗顔ただ洗い流すのではなく角質を柔らかくし、保湿をしながらのクレンジング・洗顔のステップが健やかなターンオーバーを助けます。素肌力をUPさせバリア機能強化にも繋がります。 2.化粧水〜美容液キメを整えながら、保湿成分を肌に届ける化粧水がオススメです。肌バリア機能を整え、次のステップでのブライトニング・美白系の美容液効果も高めてくれます。 3.仕上げ仕上げは保湿ジェルやクリームで、保湿のヴェールを肌に纏わせて。そして最後に、外出前の化粧下地としての“日焼け止め”で完璧な紫外線対策を!美容効果もある日焼け止めがオススメです。 アレルギーとスキンケア アレルギーの仕組みを理解するアレルギーとは、あるモノに対して体が過剰に反応する状態で、免疫機能が関係します。免疫とは体を守るための防御システムで、自分の細胞ではないものを取り除く仕組みで、例えば花粉やダニ、ほこり、食物タンパク質など、体の中に存在しないモノ(アレルゲンと呼ばれます)に対して免疫機能が作用。IgE(Immunoglobulin E)と呼ばれる抗体が体で生成され、様々なアレルギー症状となる場合があります。肌荒れや、かゆみ、じんましんなどのアレルギーを引き起こすこともあります。   アレルゲンとIgE(抗体)が肌に及ぼす影響正常な肌状態は、角質層や皮脂膜による肌のバリア機能が働いて、アレルゲンの侵入から肌を保護してくれます。また、肌内部の水分も保たれている状態となっています。アレルギー肌は肌のバリア機能が損なわれ水分も逃げやすく、またアレルゲンが侵入し、アレルゲンを取り除くための抗体が発生し、肌トラブルを引き起こした状態となります。他の原因で起きた肌トラブルが、肌アレルギーを発症させることもあり、アレルゲンに対する抗体の過剰反応はアレルゲンの種類や人によっても異なります。まったく症状がなかったのに、ある日突然発症してしまうこともあるので、アレルゲン物質から身を守る工夫を心がけましょう。 アレルギー対策としてスキンケア うるおいを欠かさず肌のバリア機能を保つ表皮の一番外側の皮脂膜、その下層の角質層は様々な外的ストレスから肌を守るバリア機能を発揮してくれています。何よりも心がけたいのは肌を乾燥させず、正常な角質のターンオーバーを保つこと。 汗・汚れは早めにしっかり洗い流す汗・汚れも刺激物質です。汗疹からかゆみを発症し、肌荒れへと悪化させてしまった経験をお持ちの方も多いでしょう。汗・汚れは放置せずにしっかり拭き取り、早めに洗い流しましょう。 遺伝性要因があると思われる方はとにかくアレルギーの原因となる物質が体に入り込むことを防ぐことです。アレルギー肌は、ひどくなるとアトピー性皮膚炎へと繋がってしまいます。症状が発症した場合には、早めに専門医の治療を受け、悪化しないようにしてください。   「ダメージを受けた冬肌に 春のスキンケアを」いかがでしたでしょうか?乾燥などで肌のバリア機能が低下してしまった冬肌に合った、春のスキンケアについてご紹介いたしました。さて次回のテーマは「環境変化へのスキンケア」をお伝えします。

春目前。季節がゆらぐ2月は、“ゆらぎ”へのスキンケア対策を

春目前。季節がゆらぐ2月は、“ゆらぎ”へのスキンケア対策を

2月は1年で1番寒さが厳しい時期。春の訪れまでまだいくらか日があるように感じますが、2月4日の立春を境に、暦の上では春に向かうこととなります。2月の後半ともなると梅のつぼみもふくらみ、菜の花も見頃を迎える地域がちらほらと出てきて、少しずつ春を感じる瞬間に出会うことになるのではないでしょうか?真冬と春へ向かう“ゆらぎ”が交錯する2月は、肌にとっても過酷な季節です。“ゆらぎ”を理解して、スキンケア対策はじめてみませんか? まだまだ寒い2月は、春に向かってゆらぐ季節 【1】2月の気象の特徴2022年の東京の気象データを振り返ると、2月の気象・気候が肌にとってどれだけ過酷だったかがわかります。   ①平均気温は真冬状態平均気温は5.2℃と、1月同等真冬の状態が続いていました。 ②寒暖差が大きい1月・12月と比べて2月は寒暖差が各段と大きくなっていました。2月の後半に、春に向かって気温が上昇したことが要因ですが、冬ダメージを受けている肌に、さらに寒暖差ストレスが襲うことになりました。 ③超乾燥状態平均湿度は1月並みに低く、最小湿度は年間最低を記録し警報級とも言える超乾燥状態でした。 ④日照時間は長い東京の冬は比較的好天に恵まれることが多いので、2月も日照時間が長い傾向があります。しかし、それだけ太陽光ストレスを受け続けたということにもなります。紫外線を含む太陽光ケアは、季節を問わず年間を通じて必要だということが気象データからもわかります。 【2】2月は花粉の飛散が始まり、今年は量が多い予想過酷な気象・気候に加えて、2月はスギ花粉の飛散がはじまります。日本気象協会によると、北海道・東北地方の一部を除いて、2月より順次スギ花粉の飛散が始まる見込みとなっています。スギ花粉の飛散量は前年夏の気象状況に左右されます。気温が高くて日照時間が多く、雨が少ないと花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるとされています。前年は特に6月、梅雨の時期に雨が少なく花芽形成には好条件でした。   前年の現象を踏まえ今年の飛散量は、九州から東北にかけて昨年より多く、特に四国、近畿、東海、関東甲信では非常に多く飛ぶと予想されています。花粉症の人、花粉症ではない人にとっても花粉は肌にとっては異物で、肌ストレスや肌不調の原因となります。マスクは花粉ストレスを軽減してくれますが、完全に防いでくれる物ではないので花粉症対策は必須です! 2月は保湿を意識して仕上げの乳液・クリームでバリア機能を強化することをオススメします。また、花粉ストレスはマスクで軽減されますが、目もとなどの露出部位も含めバリア機能強化のクリーム仕上げが有用です! マスク生活とスキンケア 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけについて、ゴールデンウィーク明けの5月8日に、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下がることが決定しました。3年という、これ程まで長期間のマスク生活は、誰も経験しなかったことですが、マスク生活による肌トラブルとスキンケアについて改めて整理しましょう! 【1】マスクによる肌荒れの2大原因「物理的な摩擦」と「蒸れ」がマスクによる肌荒れの2大原因と言えます。物理的な摩擦が肌に刺激となるだけでなく、呼吸によるマスク内の蒸れ汗や皮脂汚れを蓄積させ、雑菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。さらにニキビや吹き出物ができやすく、摩擦による接触性皮膚炎も誘発。敏感肌かつバリア機能の低下を招くことに繋がります。   【2】マスクによる肌トラブルを防ぐスキンケア①マスクインナーシートで衛生環境を保つマスクによる摩擦軽減はもちろん、内側の衛生状態を保つ意味でも、マスクインナーシートがオススメです。肌に優しいコットンやシルクなどの素材の製品を選びましょう。 ②保湿&バリア機能強化の仕上げ蒸れた状態からマスクを外すと、肌状態は一気に乾燥へ傾きます。保湿とバリア機能強化を意識して、ジェルやクリームによる仕上げを忘れずに。 ③汗や汚れを小まめにふき取る春に向かって気温が上昇し、マスク内で汗をかく場面もあるかもしれません。汗は皮脂汚れと混ざり、肌荒れの要因となってしまうので、こまめに拭き取ることを意識しましょう。また、汗で湿ってしまったマスクは新しいマスクに交換しましょう。 これらのマスク生活でのスキンケアを心がけていても、肌荒れ(ヒリヒリ感、赤み、ニキビ、吹き出物などの症状)に見舞われてしまったら、スキンケアやメイクを一旦お休みして、早めに皮膚科医の診察と治療を受けてください。 「春目前。季節がゆらぐ2月は、“ゆらぎ”へのスキンケア対策を」いかがでしたでしょうか?寒い季節が過ぎ去ったら、待ちにまったあたたかい季節がやってきますね。気持ちも弾みますが、“ゆらぐ”季節ということはお忘れなく。しっかりとスキンケア対策をしていきましょう。さて次回のテーマは「進む春のスキンケア」をお伝えします。

春目前。季節がゆらぐ2月は、“ゆらぎ”へのスキンケア対策を

2月は1年で1番寒さが厳しい時期。春の訪れまでまだいくらか日があるように感じますが、2月4日の立春を境に、暦の上では春に向かうこととなります。2月の後半ともなると梅のつぼみもふくらみ、菜の花も見頃を迎える地域がちらほらと出てきて、少しずつ春を感じる瞬間に出会うことになるのではないでしょうか?真冬と春へ向かう“ゆらぎ”が交錯する2月は、肌にとっても過酷な季節です。“ゆらぎ”を理解して、スキンケア対策はじめてみませんか? まだまだ寒い2月は、春に向かってゆらぐ季節 【1】2月の気象の特徴2022年の東京の気象データを振り返ると、2月の気象・気候が肌にとってどれだけ過酷だったかがわかります。   ①平均気温は真冬状態平均気温は5.2℃と、1月同等真冬の状態が続いていました。 ②寒暖差が大きい1月・12月と比べて2月は寒暖差が各段と大きくなっていました。2月の後半に、春に向かって気温が上昇したことが要因ですが、冬ダメージを受けている肌に、さらに寒暖差ストレスが襲うことになりました。 ③超乾燥状態平均湿度は1月並みに低く、最小湿度は年間最低を記録し警報級とも言える超乾燥状態でした。 ④日照時間は長い東京の冬は比較的好天に恵まれることが多いので、2月も日照時間が長い傾向があります。しかし、それだけ太陽光ストレスを受け続けたということにもなります。紫外線を含む太陽光ケアは、季節を問わず年間を通じて必要だということが気象データからもわかります。 【2】2月は花粉の飛散が始まり、今年は量が多い予想過酷な気象・気候に加えて、2月はスギ花粉の飛散がはじまります。日本気象協会によると、北海道・東北地方の一部を除いて、2月より順次スギ花粉の飛散が始まる見込みとなっています。スギ花粉の飛散量は前年夏の気象状況に左右されます。気温が高くて日照時間が多く、雨が少ないと花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるとされています。前年は特に6月、梅雨の時期に雨が少なく花芽形成には好条件でした。   前年の現象を踏まえ今年の飛散量は、九州から東北にかけて昨年より多く、特に四国、近畿、東海、関東甲信では非常に多く飛ぶと予想されています。花粉症の人、花粉症ではない人にとっても花粉は肌にとっては異物で、肌ストレスや肌不調の原因となります。マスクは花粉ストレスを軽減してくれますが、完全に防いでくれる物ではないので花粉症対策は必須です! 2月は保湿を意識して仕上げの乳液・クリームでバリア機能を強化することをオススメします。また、花粉ストレスはマスクで軽減されますが、目もとなどの露出部位も含めバリア機能強化のクリーム仕上げが有用です! マスク生活とスキンケア 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけについて、ゴールデンウィーク明けの5月8日に、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下がることが決定しました。3年という、これ程まで長期間のマスク生活は、誰も経験しなかったことですが、マスク生活による肌トラブルとスキンケアについて改めて整理しましょう! 【1】マスクによる肌荒れの2大原因「物理的な摩擦」と「蒸れ」がマスクによる肌荒れの2大原因と言えます。物理的な摩擦が肌に刺激となるだけでなく、呼吸によるマスク内の蒸れ汗や皮脂汚れを蓄積させ、雑菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。さらにニキビや吹き出物ができやすく、摩擦による接触性皮膚炎も誘発。敏感肌かつバリア機能の低下を招くことに繋がります。   【2】マスクによる肌トラブルを防ぐスキンケア①マスクインナーシートで衛生環境を保つマスクによる摩擦軽減はもちろん、内側の衛生状態を保つ意味でも、マスクインナーシートがオススメです。肌に優しいコットンやシルクなどの素材の製品を選びましょう。 ②保湿&バリア機能強化の仕上げ蒸れた状態からマスクを外すと、肌状態は一気に乾燥へ傾きます。保湿とバリア機能強化を意識して、ジェルやクリームによる仕上げを忘れずに。 ③汗や汚れを小まめにふき取る春に向かって気温が上昇し、マスク内で汗をかく場面もあるかもしれません。汗は皮脂汚れと混ざり、肌荒れの要因となってしまうので、こまめに拭き取ることを意識しましょう。また、汗で湿ってしまったマスクは新しいマスクに交換しましょう。 これらのマスク生活でのスキンケアを心がけていても、肌荒れ(ヒリヒリ感、赤み、ニキビ、吹き出物などの症状)に見舞われてしまったら、スキンケアやメイクを一旦お休みして、早めに皮膚科医の診察と治療を受けてください。 「春目前。季節がゆらぐ2月は、“ゆらぎ”へのスキンケア対策を」いかがでしたでしょうか?寒い季節が過ぎ去ったら、待ちにまったあたたかい季節がやってきますね。気持ちも弾みますが、“ゆらぐ”季節ということはお忘れなく。しっかりとスキンケア対策をしていきましょう。さて次回のテーマは「進む春のスキンケア」をお伝えします。

2023年のスキンケアカレンダー

2023年のスキンケアカレンダー

新しい年を迎え、心新たに動き出す1月。美容はもちろん健康面でもそれぞれ目標を立てた方も多いかと。さて2023年、今年の干支はウサギです。正確には「癸卯」(みずのと・う)ですが、「癸」という文字には“恵みの水が草木をいきいきとよみがえらせる”と言う意味があり、「卯」の文字には“ウサギのように跳ねる・飛躍する”と、意味があります。「癸」と「卯」の組み合わせから、“勢いよく成長し飛躍するような年になる”と伝えられています。2023年も、まだまだwithコロナの暮らしは続きそうですが、干支の意味に込められているように“飛躍する”の心持ちで、活気を取り戻す年であることを祈ります。 2023年スキンケア・カレンダー(ベーシック編) 毎年恒例のスキンケア・カレンダーですが、今年のスキンケアカレンダーは、季節に応じたベーシックなスキンケア提案に加えて、肌状態に影響を与える要因別対策を紹介いたします。季節に応じて健やかな状態を維持するためのスキンケアを、このカレンダーをもとに取り組んでみましょう。地域によってタイミングが異なるので、お住まいの地域に応じて、強化すべきスキンケアのタイミングを調整してください。   冬と夏保湿強化とエイジングケアの美容液を選び、組み合わせて使用しましょう。また、目もとなどのパーツケアも同じタイミングで強化することをオススメします。 日焼け止め一年を通じてスキンケアに取り組むのはもちろん2〜8月は強化期間として、塗布量を普段より多めにすること。また、日中に塗り足すことも意識しましょう。首筋まで含むデコルテへの塗布も忘れずに。 毛穴ケア・ニキビケア梅雨時から夏にかけて正しいクレンジング・洗顔(優しく洗い上げる)の意識を高めましょう。起床時の洗顔もルーチンなものとしましょう。 2023年スキンケア・カレンダー(肌に影響を与える要因別スキンケア) 肌状態は様々な外的・内的要因で変化します。肌への影響を与える要因に応じたスキンケアの選択、追加、自分に合ったスキンケアの工夫が大切です。 <外的要因>・気温気温の上下。いわゆる寒暖差ストレスが肌ストレスとなります。季節よりも一日の寒暖差や外気・室温との寒暖差が肌にストレスを与え、代謝不良などを引き起こすことにつながります。寒暖差を感じたら、保湿でしっかり肌への潤い補給を!特に、夏場の冷房環境は室内だけでなく、電車や車の移動時に「冷え」を感じる場合は要注意!サッと羽織れるカーディガンなどを常に持ち歩くなど、冷房対策が大切です。 ・温度乾燥は肌の大敵です。冬は大気の乾燥に加え、室内も暖房により乾燥し、肌にとっては乾燥警報発令の季節です。冬に加えて乾燥を意識したいのは夏で、外気は乾燥状態ではないのですが、冷房環境下の室内の乾燥状態は冬に匹敵します。冬と夏は乾燥対策を強化し、乾燥環境から肌を守ることに心がけましょう!冬の暖房環境下での室内は加湿器の使用、夏は加湿機能付きエアコンの使用を検討されても良いかもしれません。 ・大気中の異物(大気汚染、花粉、黄砂PM2.5、ハウスダストなど)早い人は2月後半から花粉症に悩まされる季節に突入します。またほぼ同時期に黄砂とPM2.5の飛来時期が重なるので厄介です。気象庁や環境省が飛来状況などを伝えてくれるので、この時期はマスクをはじめ、コートについた花粉などの払い落とし、洗顔を意識しましょう。季節を問わず、ハウスダストによる花粉症に悩まされる方も同様。スキンケアでこれらストレスから肌を守るためには、肌の最後のバリアと言われる皮脂膜を保ち(クレンジング・洗顔で強く洗い過ぎない)、クリーム・ジェルでの仕上げステップの強化 が肌のバリア機能を補ってくれます。 <内的要因>・加齢歳を重ねるにつれて、肌代謝(ターンオーバー)が長くなりがち。肌の弾力や柔軟性にかかわるコラーゲンやエラスチン、肌自らの保湿能力にかかわるNMF(天然保湿因子)の生成能力も衰えていきます。 NMF(天然保湿因子)の生成能力の衰えには、潤い強化とこれら成分を外から化粧品で補うことができます。 ・ホルモンバランス女性ならではの月経。美肌ホルモンとも呼ばれるエストロゲン分泌時は良いのですが、排卵後から次の月経までのプロゲステロン(黄体ホルモン)分泌時は、皮脂の分泌量も増えやすくニキビや吹き出物に注意です。紫外線からの防御機能も働きメラニン生成量が増え、くすみ・シミができやすい時期でもあります。洗顔で余分な皮脂を取り除き、UVケアの強化を! ・薬の副作用病気や症状を治す薬には副作用が伴い、肌不調を誘発することもあります。肌自体の不調に対して薬を処方された場合には、お医者様の指示に従う他ありませんが、その他の薬の服用で肌不調が起きた場合には、肌が敏感肌に大きく傾いている可能性があります。肌刺激の少ない敏感肌用の化粧品を一時的に使用してみるなど、慎重なスキンケアの意識をしましょう。 ・ライフスタイル一言で言えば生活のリズムを崩さず、暴飲暴食を避け、しっかり睡眠、適度な運動、健康を維持しましょうということになります。健康であってこその美容ですので、強い意志を持って健康的な生活リズムで過ごしましょう。 「2023年のスキンケアカレンダー」いかがでしたでしょうか?季節によって肌状況に影響を与える要因や、対策が分かったことで、2023年は自分のスキンケアに対する心持ちも変わるかと思います。さて次回のテーマは“冬の終わり、春目前のスキンケア”をお伝えします。

2023年のスキンケアカレンダー

新しい年を迎え、心新たに動き出す1月。美容はもちろん健康面でもそれぞれ目標を立てた方も多いかと。さて2023年、今年の干支はウサギです。正確には「癸卯」(みずのと・う)ですが、「癸」という文字には“恵みの水が草木をいきいきとよみがえらせる”と言う意味があり、「卯」の文字には“ウサギのように跳ねる・飛躍する”と、意味があります。「癸」と「卯」の組み合わせから、“勢いよく成長し飛躍するような年になる”と伝えられています。2023年も、まだまだwithコロナの暮らしは続きそうですが、干支の意味に込められているように“飛躍する”の心持ちで、活気を取り戻す年であることを祈ります。 2023年スキンケア・カレンダー(ベーシック編) 毎年恒例のスキンケア・カレンダーですが、今年のスキンケアカレンダーは、季節に応じたベーシックなスキンケア提案に加えて、肌状態に影響を与える要因別対策を紹介いたします。季節に応じて健やかな状態を維持するためのスキンケアを、このカレンダーをもとに取り組んでみましょう。地域によってタイミングが異なるので、お住まいの地域に応じて、強化すべきスキンケアのタイミングを調整してください。   冬と夏保湿強化とエイジングケアの美容液を選び、組み合わせて使用しましょう。また、目もとなどのパーツケアも同じタイミングで強化することをオススメします。 日焼け止め一年を通じてスキンケアに取り組むのはもちろん2〜8月は強化期間として、塗布量を普段より多めにすること。また、日中に塗り足すことも意識しましょう。首筋まで含むデコルテへの塗布も忘れずに。 毛穴ケア・ニキビケア梅雨時から夏にかけて正しいクレンジング・洗顔(優しく洗い上げる)の意識を高めましょう。起床時の洗顔もルーチンなものとしましょう。 2023年スキンケア・カレンダー(肌に影響を与える要因別スキンケア) 肌状態は様々な外的・内的要因で変化します。肌への影響を与える要因に応じたスキンケアの選択、追加、自分に合ったスキンケアの工夫が大切です。 <外的要因>・気温気温の上下。いわゆる寒暖差ストレスが肌ストレスとなります。季節よりも一日の寒暖差や外気・室温との寒暖差が肌にストレスを与え、代謝不良などを引き起こすことにつながります。寒暖差を感じたら、保湿でしっかり肌への潤い補給を!特に、夏場の冷房環境は室内だけでなく、電車や車の移動時に「冷え」を感じる場合は要注意!サッと羽織れるカーディガンなどを常に持ち歩くなど、冷房対策が大切です。 ・温度乾燥は肌の大敵です。冬は大気の乾燥に加え、室内も暖房により乾燥し、肌にとっては乾燥警報発令の季節です。冬に加えて乾燥を意識したいのは夏で、外気は乾燥状態ではないのですが、冷房環境下の室内の乾燥状態は冬に匹敵します。冬と夏は乾燥対策を強化し、乾燥環境から肌を守ることに心がけましょう!冬の暖房環境下での室内は加湿器の使用、夏は加湿機能付きエアコンの使用を検討されても良いかもしれません。 ・大気中の異物(大気汚染、花粉、黄砂PM2.5、ハウスダストなど)早い人は2月後半から花粉症に悩まされる季節に突入します。またほぼ同時期に黄砂とPM2.5の飛来時期が重なるので厄介です。気象庁や環境省が飛来状況などを伝えてくれるので、この時期はマスクをはじめ、コートについた花粉などの払い落とし、洗顔を意識しましょう。季節を問わず、ハウスダストによる花粉症に悩まされる方も同様。スキンケアでこれらストレスから肌を守るためには、肌の最後のバリアと言われる皮脂膜を保ち(クレンジング・洗顔で強く洗い過ぎない)、クリーム・ジェルでの仕上げステップの強化 が肌のバリア機能を補ってくれます。 <内的要因>・加齢歳を重ねるにつれて、肌代謝(ターンオーバー)が長くなりがち。肌の弾力や柔軟性にかかわるコラーゲンやエラスチン、肌自らの保湿能力にかかわるNMF(天然保湿因子)の生成能力も衰えていきます。 NMF(天然保湿因子)の生成能力の衰えには、潤い強化とこれら成分を外から化粧品で補うことができます。 ・ホルモンバランス女性ならではの月経。美肌ホルモンとも呼ばれるエストロゲン分泌時は良いのですが、排卵後から次の月経までのプロゲステロン(黄体ホルモン)分泌時は、皮脂の分泌量も増えやすくニキビや吹き出物に注意です。紫外線からの防御機能も働きメラニン生成量が増え、くすみ・シミができやすい時期でもあります。洗顔で余分な皮脂を取り除き、UVケアの強化を! ・薬の副作用病気や症状を治す薬には副作用が伴い、肌不調を誘発することもあります。肌自体の不調に対して薬を処方された場合には、お医者様の指示に従う他ありませんが、その他の薬の服用で肌不調が起きた場合には、肌が敏感肌に大きく傾いている可能性があります。肌刺激の少ない敏感肌用の化粧品を一時的に使用してみるなど、慎重なスキンケアの意識をしましょう。 ・ライフスタイル一言で言えば生活のリズムを崩さず、暴飲暴食を避け、しっかり睡眠、適度な運動、健康を維持しましょうということになります。健康であってこその美容ですので、強い意志を持って健康的な生活リズムで過ごしましょう。 「2023年のスキンケアカレンダー」いかがでしたでしょうか?季節によって肌状況に影響を与える要因や、対策が分かったことで、2023年は自分のスキンケアに対する心持ちも変わるかと思います。さて次回のテーマは“冬の終わり、春目前のスキンケア”をお伝えします。