冬の終わり、春目前のスキンケア

2022年の節分は、立春の前日の2月3日。暦の上では春への季節の変わり目ですが、冬本番の厳しさの中に、小さな春が見えてくるというのが実態かと思います。2月11日は建国記念日ですが、古事記や日本書紀に記されている初代天皇神武天皇の即位日(紀元前660年)とされています。古くは紀元節と呼ばれていましたが、明治以降に二転三転しながら、現在の建国記念日が正式に定められたのは1966年なので、比較的新しい祝日とも言えます。日本神話の世界の話なので史実としての真偽は定かではありませんが、日本の成り立ちを神話でつづった古事記や日本書紀に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。今回は、春目前のスキンケアのヒントについてお伝えします。


2月、冬から春へ向かう「揺らぎ」の時期

昨年、2021年2月の東京の気象データを振り返ると、冬から春へ向かう気候の揺らぎの時期であることが分かります。

 

①寒暖差
1か月を通して、1日の寒暖差は10℃に及び、寒暖差ストレスが大きな時期です。寒暖差ストレスは、血行不良、代謝不良を引き起こしやすく、健康面だけでなく、美容面でもお肌の不調やトラブルの原因となります。

②乾燥注意報発令の時期
気象庁が発令する乾燥注意報は、火災の危険を知らせる防災上の目的で、最低湿度と木材の乾燥度(実効湿度)を基に地域毎に基準を設けた複雑なものですが、美容面での目安として最低湿度35%以下を「お肌の乾燥注意報」として捉えましょう。お住いの地域の最低湿度に着目し、35%以下となったら、保湿ケアの頻度を高めたり、重ね塗りなどを意識することが大切です。

③太陽光照射は春並みの水準
昨年の2月は、中旬の大雨を除くと晴天の日が多く、日照時間も春並みの日々が続いたことがわかります。つまり、紫外線・近赤外線など太陽光ストレス量が増大するのは2月からと言えます。本格的な太陽光ケアに取り組みましょう。

④花粉の飛散開始
2022年のスギ花粉飛散は2月上旬からスタートし、3月にピークを迎えると予想されています。その後、ほぼ1か月遅れでヒノキ花粉の飛散が始まります。飛散量は西日本で昨年よりやや少なく、東海より北では昨年より多いとの予想となっています。花粉症の方にとっては嫌な季節の到来ですが、花粉自体がお肌にとっては外的なストレスですので、花粉症の人も、そうでない人も、美容の面での花粉症対策が求められます。帰宅時には髪の毛・衣服から花粉を払い落とし、すぐにクレンジング・洗顔を行い、自宅に花粉を持ち込まないことを心がけましょう。


免疫力を意識した美容ライフ

2月から始まる春に向けてのお肌の環境のさまざまな揺らぎ。そのような揺らぎに負けない免疫力を意識した美容ライフについてお伝えします。

免疫とは、病原菌やウイルスなどカラダに侵入する異物や外敵からカラダを守る機能のことで、汚染物質、ほこり、老廃物などへの対応も免疫によるものとなります。免疫の種類としては、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。「自然免疫」は生まれながらにして持っている、病原菌やウイルスに対する防護・攻撃機能です。加齢とともにその機能は低下し、また、さまざまな外的・内的ストレスによっても自然免疫力は低下してしまいます。

<免疫力を低下させない・UPさせる美容ライフ>
◆良質な睡眠
休息・ストレス解消とともに、成長ホルモン分泌の時間でもあり、細胞代謝に欠かせない大切な時間です。睡眠不足は免疫力低下に直結するので、良質な睡眠習慣を作り上げましょう。

◆運動習慣
運動不足による代謝の低下・衰えは肥満や生活習慣病の要因となったり、免疫力の低下につながりますので運動習慣が大切です。ただ、過度な運動は逆にストレスとなるので、習慣化を意識した続けられる運動を日常生活に取り入れましょう。

◆バランスの良い食事
3つのキーワード「腸内環境」「カラダを温める」「抗酸化」を意識した食生活に取り組みましょう。具体的な食材としては、食物繊維、発酵食品、カラダを温める食材、抗酸化食材が、これらのキーワードを充たしてくれます。

◆ストレス回避と解消
紫外線などの太陽光、花粉、ほこりなどの外的ストレス、精神的な内的ストレスも免疫力低下の要因となります。外的ストレスに対してはそれらを軽減する対処法がありますが、精神的な内的ストレスを回避・軽減する工夫が大切です。

大切なことは習慣化です。4つの大切な項目を理解し、少しづつでも無理なく習慣化することで、病原菌・ウイルスや外部からの様々な異物ストレスや、内的なストレスに負けない体質を手に入れましょう。化粧品は潤いや美容成分でお肌自体の免疫とも言える角質や皮脂膜の機能を補い、サプリメントは食生活からの不足分を補うことで免疫力につながる美容ライフを支えます。

春目前のスキンケアのヒントについてお届けしました。
次回は、“春突入、お肌の覚醒!”についてお伝えしたいと思います。

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  • 秋本番のスキンケア。スキンフードとしての化粧品

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

  • 初秋、9月に注意したいスキンケア

    2024年9月は台風の影響による記録的な大雨の初旬を経て初秋へと季節が移っていくことになりそうです。今回は「初秋、9月に注意したいスキンケア」についてお届けしたいと思います。 残暑〜初秋〜秋本番へと移行する9月 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。   ※気象庁データより加工   残暑期間 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。 初秋10日~秋分の日までの期間は、気温は高めでありながら猛暑日を記録することは殆どなくなり、湿度は低下傾向に移行するので過ごしやすさを感ずる初秋と言える期間です。発汗などによる肌トラブルのリスクも減り、夏肌を癒すスキンケアが適切な時期となります。 秋本番昼の長さと夜の長さが同じとなる秋分の日を境に、冬至に向かい夜の方が長くなり続けます。仏教行事の秋の彼岸とは、秋分の日を中日とする1週間を指し、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、秋の場合は秋分の日を境に、気温・湿度共に更に低下し秋本番を迎えます。 乾燥の季節に突入する秋本番 肌の大敵とも言える乾燥の原因を理解し、乾燥対策を欠かさないことが秋本番~冬を乗り切り、健やかな肌状態を保つ上で重要です。 乾燥肌とは肌の水分だけでなく、皮脂も不足した状態を指します。特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない脛(すね)、膝、ひじ、足の裏などの部位で、顔では頬や目元、口周りなどから乾燥症状が現われます。乾燥肌の原因を理解・意識したライフスタイルを心掛け、保湿化粧品で潤いを補ってあげることが大切です。 乾燥の原因1. エアコン環境による乾燥大気は、冬=乾燥の季節となりますが、今や欠かせないエアコンの仕組みとして、冷房でも暖房でも室内の水分を減少させることから、エアコン環境の下では、常に乾燥状態となり、肌の水分も奪われることになります。 2.間違った洗顔・入浴による乾燥洗い過ぎやこすり過ぎ、また、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料は皮脂までも洗い流してしまい、皮脂不足による乾燥肌を引き起こす原因となります。バリア機能も低下するので様々な肌トラブルにもつながります。また、42℃以上の高温での入浴は、肌から必要な脂質を奪い、乾燥肌を導きバリア機能も低下させます。 3.加齢による乾燥加齢により、皮脂分泌量、セラミド(細胞間脂質)生成量、NMF(天然保湿因子)生成量も減少するため、自ずと肌は乾燥肌に傾くこととなります。 4.紫外線による乾燥シミ・しわなど、紫外線による肌トラブルに加えて、直接的に紫外線の影響を受け続ける角質層は、そのダメージを受けバリア機能が低下し、結果として、肌の水分を保てなくなります。 5.ビタミンB群不足による乾燥ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常保つ働きがあるため、偏った食生活によりビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能の低下を招き、結果として、肌の水分を保てなくなります。ビタミンB群を多く含む食材としては、豚肉、うなぎ、レバー類、ナッツ類、かつお、まぐろ、サンマなどが挙げられます。 乾燥の原因を理解し、乾燥対策に取り組みましょう。9月、残暑~初秋〜秋本番へのスキンケアについてお伝えしました!さて次回のテーマは“実りの秋、スキンフードとしての化粧品”をお伝えします。

    2024年9月は台風の影響による記録的な大雨の初旬を経て初秋へと季節が移っていくことになりそうです。今回は「初秋、9月に注意したいスキンケア」についてお届けしたいと思います。 残暑〜初秋〜秋本番へと移行する9月 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。   ※気象庁データより加工   残暑期間 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。 初秋10日~秋分の日までの期間は、気温は高めでありながら猛暑日を記録することは殆どなくなり、湿度は低下傾向に移行するので過ごしやすさを感ずる初秋と言える期間です。発汗などによる肌トラブルのリスクも減り、夏肌を癒すスキンケアが適切な時期となります。 秋本番昼の長さと夜の長さが同じとなる秋分の日を境に、冬至に向かい夜の方が長くなり続けます。仏教行事の秋の彼岸とは、秋分の日を中日とする1週間を指し、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、秋の場合は秋分の日を境に、気温・湿度共に更に低下し秋本番を迎えます。 乾燥の季節に突入する秋本番 肌の大敵とも言える乾燥の原因を理解し、乾燥対策を欠かさないことが秋本番~冬を乗り切り、健やかな肌状態を保つ上で重要です。 乾燥肌とは肌の水分だけでなく、皮脂も不足した状態を指します。特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない脛(すね)、膝、ひじ、足の裏などの部位で、顔では頬や目元、口周りなどから乾燥症状が現われます。乾燥肌の原因を理解・意識したライフスタイルを心掛け、保湿化粧品で潤いを補ってあげることが大切です。 乾燥の原因1. エアコン環境による乾燥大気は、冬=乾燥の季節となりますが、今や欠かせないエアコンの仕組みとして、冷房でも暖房でも室内の水分を減少させることから、エアコン環境の下では、常に乾燥状態となり、肌の水分も奪われることになります。 2.間違った洗顔・入浴による乾燥洗い過ぎやこすり過ぎ、また、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料は皮脂までも洗い流してしまい、皮脂不足による乾燥肌を引き起こす原因となります。バリア機能も低下するので様々な肌トラブルにもつながります。また、42℃以上の高温での入浴は、肌から必要な脂質を奪い、乾燥肌を導きバリア機能も低下させます。 3.加齢による乾燥加齢により、皮脂分泌量、セラミド(細胞間脂質)生成量、NMF(天然保湿因子)生成量も減少するため、自ずと肌は乾燥肌に傾くこととなります。 4.紫外線による乾燥シミ・しわなど、紫外線による肌トラブルに加えて、直接的に紫外線の影響を受け続ける角質層は、そのダメージを受けバリア機能が低下し、結果として、肌の水分を保てなくなります。 5.ビタミンB群不足による乾燥ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常保つ働きがあるため、偏った食生活によりビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能の低下を招き、結果として、肌の水分を保てなくなります。ビタミンB群を多く含む食材としては、豚肉、うなぎ、レバー類、ナッツ類、かつお、まぐろ、サンマなどが挙げられます。 乾燥の原因を理解し、乾燥対策に取り組みましょう。9月、残暑~初秋〜秋本番へのスキンケアについてお伝えしました!さて次回のテーマは“実りの秋、スキンフードとしての化粧品”をお伝えします。

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