春を迎える肌準備!

今年は2月2日が節分、翌日2月3日が立春です。節分が2月2日となるのはなんと124年ぶりで、来年以降はまた2月3日に戻るそうです。うるう年の誤差調整のようなものだそうです。暦(旧歴)の上では春の始まりです。梅の開花シーズンを迎えることで、春の息吹を感じ取れるのではないでしょうか?
梅の花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」…コロナ対策として高潔な衛生を意識した生活様式を忠実に守り、この苦境を忍耐強く乗り越える、まさに今の私たちに当てはまりますね。さて、スキンケア環境は、いまだに冬本番の最中。過酷な冬を過ごしてきている肌の抵抗力の衰えをケアし、春を迎える肌準備が大切です。


2月、抵抗力の衰えた肌に…さまざまな肌ストレスが襲う!

冬の時期、乾燥ストレスにより肌の抵抗力は衰えがちになります。さらに、春に向かう2月特有の寒暖差、花粉、太陽光による肌ストレスが襲います。ここでは、気象データをもとに、それぞれのストレスについて理解しましょう。

乾燥ストレス
昨年の気象データ(東京)の月別平均湿度は、2月が最低の55%でした。他の地域も同様の傾向で、さらにエアコンによる暖房で、室内は外気以上の乾燥状態になっています。冬を過ごしてきた肌は、年間で最も乾燥状態に傾いています。保湿を意識していても「警報」レベルともいえる乾燥状態は、冬の肌ダメージに追い打ちをかけ、肌の抵抗力も衰えがちになります。

寒暖差ストレス
2月は、最低気温を記録する月でもあり、一方で春めいた日が訪れて気温が急上昇したり…また、室内の暖房と外気温の差も加わって寒暖差によるストレスも年間で最高レベルとなります。急で激しい寒暖差に肌の適応力が追い付かず、肌代謝が不良をきたし、さまざまな肌不調を引き起こすきっかけにもなります。気温の変化を意識した洋服選びと保湿ケアを強化しましょう。浸透性の高い保湿ジェルと仕上げの保護力強化としての保湿クリームのW(ダブル)使いがオススメです。

花粉ストレス
日本気象協会による2021年の最新の花粉飛来予測は、スギ花粉の飛散開始時期は例年並み~やや早め、飛散量は、例年より少なめ(ただし昨年の1.8倍)となっています。
目のかゆみ・くしゃみなどの症状そのものが体にとってはストレスで、結果として肌の変調を生み出すきっかけとなってしまいますが、最近では、くしゃみなどの症状ではなく花粉による肌刺激から肌荒れを発症する「花粉皮膚炎」も報告されています。外出時のマスク+花粉防護メガネの着用、帰宅時に家に入る前に洋服や髪に付着した花粉を払い落とし、帰宅直後のクレンジング・洗顔を意識し、皮脂膜を落とし過ぎないように優しく洗うことを心がけましょう。また、花粉症を抑える鼻炎薬にも副作用があり、花粉症薬への配合が多い抗ヒスタミン剤は、眠気・渇き・食欲増進などの副作用が認められ、肌の変調につながることもあります。薬によるこれらの副作用から起こる乾燥対策として、小まめな水分補給と肌の保湿ケアの強化も忘れずにしましょう。

太陽光ストレス
3月以降に美白意識が高まり日焼け止め対策の本番を迎える方が多いのですが、昨年の東京の例では、2月の日射量は3月と変わらない水準でした。冬肌ストレスをかかえている2月の肌は、紫外線・近赤外線などの太陽光への耐性も弱くなりがちなので、早めに太陽光対策を取り入れることが大切です。
 ◆表皮のシミ・くすみの原因“UVB”
 ◆真皮のしわの原因“UVA”
 ◆皮下組織のタルミの原因“近赤外線”
これら太陽光を防ぐトリプル機能を併せ持つ日焼け止めを選び、たっぷり塗り、日中は塗り足すことも意識しましょう。

2月の肌ストレスを理解し、春に備えるアドバイスをお届けしました!
次回は、“春スタート、肌を目覚めさせる!”ヒントをお伝えしたいと思います。

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  • 秋本番のスキンケア。スキンフードとしての化粧品

    秋本番のスキンケア。スキンフードとしての化粧品

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

    秋本番のスキンケア。スキンフードとしての化粧品

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

  • 初秋、9月に注意したいスキンケア

    初秋、9月に注意したいスキンケア

    2024年9月は台風の影響による記録的な大雨の初旬を経て初秋へと季節が移っていくことになりそうです。今回は「初秋、9月に注意したいスキンケア」についてお届けしたいと思います。 残暑〜初秋〜秋本番へと移行する9月 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。   ※気象庁データより加工   残暑期間 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。 初秋10日~秋分の日までの期間は、気温は高めでありながら猛暑日を記録することは殆どなくなり、湿度は低下傾向に移行するので過ごしやすさを感ずる初秋と言える期間です。発汗などによる肌トラブルのリスクも減り、夏肌を癒すスキンケアが適切な時期となります。 秋本番昼の長さと夜の長さが同じとなる秋分の日を境に、冬至に向かい夜の方が長くなり続けます。仏教行事の秋の彼岸とは、秋分の日を中日とする1週間を指し、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、秋の場合は秋分の日を境に、気温・湿度共に更に低下し秋本番を迎えます。 乾燥の季節に突入する秋本番 肌の大敵とも言える乾燥の原因を理解し、乾燥対策を欠かさないことが秋本番~冬を乗り切り、健やかな肌状態を保つ上で重要です。 乾燥肌とは肌の水分だけでなく、皮脂も不足した状態を指します。特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない脛(すね)、膝、ひじ、足の裏などの部位で、顔では頬や目元、口周りなどから乾燥症状が現われます。乾燥肌の原因を理解・意識したライフスタイルを心掛け、保湿化粧品で潤いを補ってあげることが大切です。 乾燥の原因1. エアコン環境による乾燥大気は、冬=乾燥の季節となりますが、今や欠かせないエアコンの仕組みとして、冷房でも暖房でも室内の水分を減少させることから、エアコン環境の下では、常に乾燥状態となり、肌の水分も奪われることになります。 2.間違った洗顔・入浴による乾燥洗い過ぎやこすり過ぎ、また、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料は皮脂までも洗い流してしまい、皮脂不足による乾燥肌を引き起こす原因となります。バリア機能も低下するので様々な肌トラブルにもつながります。また、42℃以上の高温での入浴は、肌から必要な脂質を奪い、乾燥肌を導きバリア機能も低下させます。 3.加齢による乾燥加齢により、皮脂分泌量、セラミド(細胞間脂質)生成量、NMF(天然保湿因子)生成量も減少するため、自ずと肌は乾燥肌に傾くこととなります。 4.紫外線による乾燥シミ・しわなど、紫外線による肌トラブルに加えて、直接的に紫外線の影響を受け続ける角質層は、そのダメージを受けバリア機能が低下し、結果として、肌の水分を保てなくなります。 5.ビタミンB群不足による乾燥ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常保つ働きがあるため、偏った食生活によりビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能の低下を招き、結果として、肌の水分を保てなくなります。ビタミンB群を多く含む食材としては、豚肉、うなぎ、レバー類、ナッツ類、かつお、まぐろ、サンマなどが挙げられます。 乾燥の原因を理解し、乾燥対策に取り組みましょう。9月、残暑~初秋〜秋本番へのスキンケアについてお伝えしました!さて次回のテーマは“実りの秋、スキンフードとしての化粧品”をお伝えします。

    初秋、9月に注意したいスキンケア

    2024年9月は台風の影響による記録的な大雨の初旬を経て初秋へと季節が移っていくことになりそうです。今回は「初秋、9月に注意したいスキンケア」についてお届けしたいと思います。 残暑〜初秋〜秋本番へと移行する9月 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。   ※気象庁データより加工   残暑期間 昨年2023年の東京の例で言えば、9月初旬(10日程度まで)は35℃の猛暑を記録する日もあり、湿度も高く、夏本番の気候が続く期間であったことがわかります。この残暑期間は、真夏同様のスキンケアが必要な期間と言えます。 初秋10日~秋分の日までの期間は、気温は高めでありながら猛暑日を記録することは殆どなくなり、湿度は低下傾向に移行するので過ごしやすさを感ずる初秋と言える期間です。発汗などによる肌トラブルのリスクも減り、夏肌を癒すスキンケアが適切な時期となります。 秋本番昼の長さと夜の長さが同じとなる秋分の日を境に、冬至に向かい夜の方が長くなり続けます。仏教行事の秋の彼岸とは、秋分の日を中日とする1週間を指し、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、秋の場合は秋分の日を境に、気温・湿度共に更に低下し秋本番を迎えます。 乾燥の季節に突入する秋本番 肌の大敵とも言える乾燥の原因を理解し、乾燥対策を欠かさないことが秋本番~冬を乗り切り、健やかな肌状態を保つ上で重要です。 乾燥肌とは肌の水分だけでなく、皮脂も不足した状態を指します。特に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ない脛(すね)、膝、ひじ、足の裏などの部位で、顔では頬や目元、口周りなどから乾燥症状が現われます。乾燥肌の原因を理解・意識したライフスタイルを心掛け、保湿化粧品で潤いを補ってあげることが大切です。 乾燥の原因1. エアコン環境による乾燥大気は、冬=乾燥の季節となりますが、今や欠かせないエアコンの仕組みとして、冷房でも暖房でも室内の水分を減少させることから、エアコン環境の下では、常に乾燥状態となり、肌の水分も奪われることになります。 2.間違った洗顔・入浴による乾燥洗い過ぎやこすり過ぎ、また、洗浄力の高いクレンジングや洗顔料は皮脂までも洗い流してしまい、皮脂不足による乾燥肌を引き起こす原因となります。バリア機能も低下するので様々な肌トラブルにもつながります。また、42℃以上の高温での入浴は、肌から必要な脂質を奪い、乾燥肌を導きバリア機能も低下させます。 3.加齢による乾燥加齢により、皮脂分泌量、セラミド(細胞間脂質)生成量、NMF(天然保湿因子)生成量も減少するため、自ずと肌は乾燥肌に傾くこととなります。 4.紫外線による乾燥シミ・しわなど、紫外線による肌トラブルに加えて、直接的に紫外線の影響を受け続ける角質層は、そのダメージを受けバリア機能が低下し、結果として、肌の水分を保てなくなります。 5.ビタミンB群不足による乾燥ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常保つ働きがあるため、偏った食生活によりビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能の低下を招き、結果として、肌の水分を保てなくなります。ビタミンB群を多く含む食材としては、豚肉、うなぎ、レバー類、ナッツ類、かつお、まぐろ、サンマなどが挙げられます。 乾燥の原因を理解し、乾燥対策に取り組みましょう。9月、残暑~初秋〜秋本番へのスキンケアについてお伝えしました!さて次回のテーマは“実りの秋、スキンフードとしての化粧品”をお伝えします。

  • 夏肌癒しの美容ライフ

    夏肌癒しの美容ライフ

    暦の上では8月7日(水)が立秋で、日本の暑中お見舞いの慣例では、立秋までは「暑中お見舞い」、翌日から8月末までは「残暑お見舞い」と使い分けることとなっています。一方、梅雨明け後の関東~西日本にかけては連日35℃以上の猛暑日が続いており、この傾向はしばらく続く見込みのようです。東北地方も間もなく梅雨明けとなるようですが、日本海側は豪雨に襲われ甚大な被害が発生しており、被害に遭われた方々へ、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。今年の8月は全国的に猛暑覚悟で、肌にとっても厳しい夏本番となりそうです。今回は、夏肌環境に応じた癒しの美容ライフへのヒントをお届けしたいと思います。 夏肌環境を理解する まず、夏肌環境を押さえておきましょう。夏本番、8月の肌環境としては高温多湿、発汗、皮脂分泌量の増加、紫外線、そして冷房による乾燥の5つの特徴があります。この夏本番特有の肌環境が、肌トラブルのオンパレードとも言える夏バテ肌の誘因となります。   高温多湿高温多湿が直接肌トラブルを引き起こすものではありませんが、高温多湿の外部環境と、室内や社内の冷房環境を行ったり来たりすることが、肌にとっては寒暖差ストレスとなり血行不良や肌代謝の乱れの原因となります。一方で熱中症に襲われないためにも冷房を我慢せず使用することも重要です。寒暖差ストレスを緩和する羽織などの携帯、着用が効果的です。 発汗と皮脂分泌高温多湿の環境下では、発汗により、汗が蒸発する際に肌表面の熱を奪い表面温度を下げるメリットがある一方で、汗が分泌した皮脂や汚れと混ざり毛穴詰まりを誘発し、ニキビや吹き出物などの肌トラブルの原因となります。汗は小まめに拭き取り、洗顔により肌を清浄な状態に保つことが大切です。 紫外線日本では、6月21日の夏至に日射時間が最も長くなり、紫外線照射量も年間のピークを迎えます。その後12月21日の冬至に向かって日照時間が短くなって行くのですが、肌の露出も増える真夏の8月は、紫外線の影響を受けやすく、紫外線対策が欠かせません。紫外線はUVB波による直接的な日焼けは日焼け止めや日傘により防げます。厄介なのは雲やガラスも通し太陽からの紫外線の9割を占めるUVA波です。肌の真皮まで届き、シワ・タルミなどの皮膚の弾力を失わせる光老化の原因となります。外出前の日焼け止めを欠かさずに、汗で流れ落ちてしまうので塗り足すことも習慣化しましょう。 冷房高温多湿のこの時期は、熱中症防止のためにも冷房は必須です。冷房は室内の水分を室外機を通じて外へ排出する仕組みですので冷房=乾燥を引き起こし、肌の水分も奪われます。冷房に肌の大敵である乾燥はつきものですのでスキンケアとしての保湿が欠かせません。また、冷房に頼り過ぎても「冷え症」になったり、「冷房病」として体調を崩すこともあります。 快眠をみちびくエアコンとの賢いつきあい方 健康のためにも美肌のためにも良質な睡眠(快眠)は欠かせません。エアコンと賢くつきあい、寝つきを良くし、スッキリ目覚める睡眠美容に取り組みましょう。1日の1/4~1/3を占める睡眠という時間。この時間が良質なものであるか否かは美容と健康に直結します。 ■エアコンの温度設定は28℃。除湿モードでも温度設定が可能なエアコンの場合も28℃に設定しましょう。冷やしすぎは冷房病や肌の乾燥を引き起こします。■就寝の1時間前に、まずお部屋を冷やし、「寝つき」 環境を整えましょう。■良質な睡眠のための準備として、就寝直前までのTV,パソコン、スマホの視聴は控えましょう。覚醒状態となってしまい、寝つきが悪くなります。■タイマー設定で、起床の1時間前にはエアコンを停止しましょう。起床前に体温を上昇させることで起床時の冷えによるだるさを解消し、起床後の外気温との差 による ストレスを和らげ、スッキリ目覚めを導きます。■寝つきが良くなり、スッキリ目覚められるように感じてきたら、就寝後3時間でエアコンを停止することを目指しましょう。■扇風機派の方も、就寝1時間前にはエアコンでお部屋を冷やしてください。扇風機は直接身体にあてない間接送風で使いましょう。直接送風では身体・肌の水分がどんどん奪われてしまいます。■寝室のカーテンは遮光タイプではないものがオススメです。自然光で寝室が徐々に明るくなるにつれて自然と目覚めることこそがスッキリ目覚めです。■起床して日光を浴びると覚醒と睡眠のタイミングが リセットされ、集中力のある一日を過ごし、良質な睡眠にも繋がるそうです。 一度にこれら全てを実行することは難しいかもしれませんが、出来る事から取り組んでみてはいかがでしょうか。夏肌環境に応じた癒しの美容ライフについてお伝えしました!さて次回のテーマは“初秋に注意したいスキンケア”をお伝えします。

    夏肌癒しの美容ライフ

    暦の上では8月7日(水)が立秋で、日本の暑中お見舞いの慣例では、立秋までは「暑中お見舞い」、翌日から8月末までは「残暑お見舞い」と使い分けることとなっています。一方、梅雨明け後の関東~西日本にかけては連日35℃以上の猛暑日が続いており、この傾向はしばらく続く見込みのようです。東北地方も間もなく梅雨明けとなるようですが、日本海側は豪雨に襲われ甚大な被害が発生しており、被害に遭われた方々へ、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。今年の8月は全国的に猛暑覚悟で、肌にとっても厳しい夏本番となりそうです。今回は、夏肌環境に応じた癒しの美容ライフへのヒントをお届けしたいと思います。 夏肌環境を理解する まず、夏肌環境を押さえておきましょう。夏本番、8月の肌環境としては高温多湿、発汗、皮脂分泌量の増加、紫外線、そして冷房による乾燥の5つの特徴があります。この夏本番特有の肌環境が、肌トラブルのオンパレードとも言える夏バテ肌の誘因となります。   高温多湿高温多湿が直接肌トラブルを引き起こすものではありませんが、高温多湿の外部環境と、室内や社内の冷房環境を行ったり来たりすることが、肌にとっては寒暖差ストレスとなり血行不良や肌代謝の乱れの原因となります。一方で熱中症に襲われないためにも冷房を我慢せず使用することも重要です。寒暖差ストレスを緩和する羽織などの携帯、着用が効果的です。 発汗と皮脂分泌高温多湿の環境下では、発汗により、汗が蒸発する際に肌表面の熱を奪い表面温度を下げるメリットがある一方で、汗が分泌した皮脂や汚れと混ざり毛穴詰まりを誘発し、ニキビや吹き出物などの肌トラブルの原因となります。汗は小まめに拭き取り、洗顔により肌を清浄な状態に保つことが大切です。 紫外線日本では、6月21日の夏至に日射時間が最も長くなり、紫外線照射量も年間のピークを迎えます。その後12月21日の冬至に向かって日照時間が短くなって行くのですが、肌の露出も増える真夏の8月は、紫外線の影響を受けやすく、紫外線対策が欠かせません。紫外線はUVB波による直接的な日焼けは日焼け止めや日傘により防げます。厄介なのは雲やガラスも通し太陽からの紫外線の9割を占めるUVA波です。肌の真皮まで届き、シワ・タルミなどの皮膚の弾力を失わせる光老化の原因となります。外出前の日焼け止めを欠かさずに、汗で流れ落ちてしまうので塗り足すことも習慣化しましょう。 冷房高温多湿のこの時期は、熱中症防止のためにも冷房は必須です。冷房は室内の水分を室外機を通じて外へ排出する仕組みですので冷房=乾燥を引き起こし、肌の水分も奪われます。冷房に肌の大敵である乾燥はつきものですのでスキンケアとしての保湿が欠かせません。また、冷房に頼り過ぎても「冷え症」になったり、「冷房病」として体調を崩すこともあります。 快眠をみちびくエアコンとの賢いつきあい方 健康のためにも美肌のためにも良質な睡眠(快眠)は欠かせません。エアコンと賢くつきあい、寝つきを良くし、スッキリ目覚める睡眠美容に取り組みましょう。1日の1/4~1/3を占める睡眠という時間。この時間が良質なものであるか否かは美容と健康に直結します。 ■エアコンの温度設定は28℃。除湿モードでも温度設定が可能なエアコンの場合も28℃に設定しましょう。冷やしすぎは冷房病や肌の乾燥を引き起こします。■就寝の1時間前に、まずお部屋を冷やし、「寝つき」 環境を整えましょう。■良質な睡眠のための準備として、就寝直前までのTV,パソコン、スマホの視聴は控えましょう。覚醒状態となってしまい、寝つきが悪くなります。■タイマー設定で、起床の1時間前にはエアコンを停止しましょう。起床前に体温を上昇させることで起床時の冷えによるだるさを解消し、起床後の外気温との差 による ストレスを和らげ、スッキリ目覚めを導きます。■寝つきが良くなり、スッキリ目覚められるように感じてきたら、就寝後3時間でエアコンを停止することを目指しましょう。■扇風機派の方も、就寝1時間前にはエアコンでお部屋を冷やしてください。扇風機は直接身体にあてない間接送風で使いましょう。直接送風では身体・肌の水分がどんどん奪われてしまいます。■寝室のカーテンは遮光タイプではないものがオススメです。自然光で寝室が徐々に明るくなるにつれて自然と目覚めることこそがスッキリ目覚めです。■起床して日光を浴びると覚醒と睡眠のタイミングが リセットされ、集中力のある一日を過ごし、良質な睡眠にも繋がるそうです。 一度にこれら全てを実行することは難しいかもしれませんが、出来る事から取り組んでみてはいかがでしょうか。夏肌環境に応じた癒しの美容ライフについてお伝えしました!さて次回のテーマは“初秋に注意したいスキンケア”をお伝えします。

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