冬の大敵「乾燥」に備える

晩秋の季節感を表現するイメージ画像、地面に落ちたたくさんの紅葉や落ち葉の写真。

山々の木々も華やかになり落ち葉も舞って、秋も一層深まってきました。紅葉狩りや果物・味覚狩りと、何をするにも楽しい季節の到来です。いつも以上に楽しみが増える反面、地域によっては初霜や初雪などを観測し、大気の乾燥も進みはじめます。そこで乾燥を意識しつつ、エイジングケアをはじめてみませんか?


冬へ一直線!11月の気候

~11月は気温・湿度ともに降下し続け、エイジングの大敵「乾燥」の冬へ突き進みます~

東京の月別平均気温と湿度を示すグラフ。11月は気温と湿度が急激に下がり乾燥する。

 

夏から秋へのスキンケアを経て、皆さんの肌状態はいかがでしょう?肌荒れやくすみ、ゴワつき、吹き出物、かさつきなど、現時点で気になる点がある方は、乾燥に対する抵抗力が弱っているかもしれません。

昨年2021年の東京の気象データによれば、11月の平均気温は前月と比べるとマイナス4.7℃の13.7℃、平均湿度は約10%減の65%。さらに11月の最終週では気温は一桁台となり、湿度は30%前後を記録。真冬並みの気候となり、とても寒い11月となりました。こちらのデータを参考にすると首都圏は11月後半からは初冬に突入するようです。

地域に応じて「乾燥の冬」対するスキンケアへの移行のタイミングも異なり、乾燥、肌の水分量の低下は加齢とともに進みます。乾燥から肌のエイジングが進行するとも言えるので、乾燥への対応がエイジングケアの基本となります。


シワのメカニズム

シワの要因

(1)表皮とシワ

角質層の水分量と表皮水分蒸散量が、シワと密接に関連することが報告されています
角質層内の水分量は表皮の乾燥やヒアルロン酸量が主な因子で、ヒアルロン酸については性別を問わず加齢により減少することがわかっています。また水分蒸散を防ぐ皮膚のバリア機能も、それを構成するタンパク質が加齢や紫外線により減少してしまいます。なので表皮のシワの原因は、「大気の乾燥」「紫外線」「加齢」ということになります。
その他にも、肌荒れや吹き出物などによる肌トラブルに起因して、皮膚が硬化してシワが生まれてしまうこともあります。

(2)真皮のシワ

注目したいのは「光老化」です。紫外線に加えて、太陽光に含まれる近赤外線は真皮にまで届いてしまい、シワにとどまらず、たるみの要因となることが報告されています。
生理的な要因である「加齢」には、美容にかかわるライフスタイルの工夫が求められ、スキンケアの観点では角質層内の水分、化粧品で保ち補うことが有用であることがわかります。紫外線を含む「光老化」に対しても、季節を問わずサンスクリーンを通年利用することの大切さがわかります。

乾燥によるシワのメカニズムを表すイラスト。潤いのある肌とシワのある肌の断面図。

 

一般化粧品によるシワ改善

「シワ」に対する改善や予防は、薬機法での化粧品の効果効能では認められておらず、広告表現などでも「シワ」という単語すら使用することはNGとされています。
化粧品については、2週間の製品塗布による保湿効果を評価するヒト試験で有効性を評価し、その効果の訴求として「乾燥による小ジワを目立たなくする」との表現にとどまります。

医薬部外品によるシワ改善

医薬部外品においては、2か月以上のヒト試験にて抗シワ有効成分配合製剤との比較評価を行い、その試験結果をもとに抗シワ有効成分について厚生労働省の認可を受けることが必要とされています。現時点では下記の3成分が承認成分として確認されています。

  • 三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム
  • レチノール
  • ニコチン酸アミドW

今後も新たな抗シワ有効成分の試験結果に基づいて、医薬部外品申請が行われていくことと思われます。

化粧品・医薬部外品によるシワ改善の他にも、美容医療分野でのヒアルロン酸注入がありますが、体内に吸収されるまでに6~12か月程かかるので、継続的な治療が必要となります。


さて『冬の大敵「乾燥」に備えるエイジングケア』いかがでしたでしょうか?

冬本番が来る前に肌のお手入れをしておくことで、今までの冬のお悩みと決別できるかもしれません。

次回のテーマは、“2022年を振り返る”についてお伝えします。

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  • 美髪をキープ!髪をいたわるヘアケアルーティンとヘアアイロンの正しい使い方

    毎日スタイリングを手軽にしながら、美しい髪を保ちたい方へ。適切なヘアケアとヘアアイロンの使い方を工夫すれば、髪への負担を抑えながら、まとまりのあるスタイリングが可能です。この記事では、ヘアアイロンの正しいスタイリング方法やヘアケアルーティンを解説し、さらに髪へのダメージに配慮した設計のメデュラックス コームアイロンをご紹介します。   工夫次第でヘアアイロンを使いながら美しい髪は保てる ストレートやカールなど様々なスタイリングを叶えるヘアアイロン。しかし朝のスタイリング、「ヘアアイロンだけ」で済ませていませんか?また、「なんとなく」ヘアアイロンを使っていませんか?ヘアアイロンを正しく使い、前後にちょっとした工夫を加えることで、仕上がりはもちろん、髪型を長持ちさせ、さらに熱や摩擦などの髪への負担も軽減することができます。忙しい方でも簡単にできるひと手間で、ダメージを抑えながら、崩れにくいまとまりのある髪を手に入れましょう。   美しい仕上がりをキープする、ヘアアイロンの使い方と前後のケア スタイリングに便利なヘアアイロンですが、使い方を誤ると髪へのダメージが進みやすくなる上、思ったような仕上がりになりにくくなります。ここでは、ヘアアイロンの適切な温度設定や使い方のコツに加えて、髪を守り、綺麗な仕上がりを長持ちさせるための「使う前の下準備」と「使用後の仕上げ」までまとめて解説します。   スタイリング前:ダメージから髪を守る下準備 髪の負担を抑え、スムーズにヘアセットするために、ヘアアイロンを使う前に準備をしましょう。まず、濡れた髪はキューティクルが開き、ダメージを受けやすい状態です。そこにヘアアイロンの高温の熱が加わると、髪内部の水分が蒸発し、乾燥やパサつきの原因となります。濡れているときは根元から乾かした上で使用しましょう。また、髪が絡まった状態でヘアアイロンを通すと、髪が引っかかり、摩擦を与えてダメージを進行させてしまいます。スタイリング前に軽くブラッシングして、髪の流れを整えましょう。さらに、髪を上下左右にいくつかブロックを分けると、ムラなく全体にスタイリングしやすくなり、作業時間も短縮できます。   失敗しない!ヘアアイロンの正しい使い方 ヘアアイロンの温度は、髪質や髪型に合った温度で使うのがポイントです。一般的に低い温度の方がダメージが少ないと言われており、初めて使用するときは低温から試しましょう。また、軟らかく細い髪質の方や前髪のカールには100~140℃程度がおすすめです。硬く太い髪質などヘアアイロンの熱が伝わりにくい場合は、160~180℃程度の高温のほうがしっかりスタイリングできます。また、ヘアアイロンを通すときのコツはまず「1回の毛束を少量にすること」。2~3cmを目安に少量ずつ行うことで、均一できれいに仕上がります。 また、ヘアアイロンを通すときはゆっくりと一定のスピードで通すこともポイントです。長く当て続けるとダメージに繋がるため、止めずに通しましょう。巻くときも、回転し続けながら通すことで、綺麗でなめらかなカールを作れます。   ヘアアイロン使用後:ツヤを与え、まとまりをキープする仕上げ スタイリングが終わったら、仕上げのひと手間で髪型をキープしましょう。ヘアスタイルを整えたり、維持させるスタイリング剤ですが、髪が熱を帯びている状態で付けてしまうと、うまくなじまずムラの原因になる上、髪型がくずれる可能性も。スタイリング剤は熱が完全に冷めてから使用しましょう。根元につけると頭皮がべたつく原因になりますので、毛先を中心に軽くつけるのがポイントです。アイテムは、ツヤやうるおいを与えたい場合は、ヘアオイルやヘアミルクがおすすめです。ヘアオイルはさらさらとまとまりのある質感に、ヘアミルクはしっとりとしたなめらかな指通りに整えます。作ったスタイルを一日中キープしたい場合は、ヘアスプレーがおすすめ。束感や動きを付けたい部分にはワックスを少量付けて整えましょう。   時短×ダメージ軽減を叶える「メデュラックス コームアイロン」 「髪へのダメージを抑えながら、短時間でスタイリングを完了させたい」そんなお悩みをお持ちの方におすすめの、「メデュラックス コームアイロン」をご紹介します。   ひとくしでまとまる髪に。コーム型のヘアアイロン アクシージアのメデュラックス コームアイロンは、コーム部分に髪を通すことで、寝ぐせ直しからヘアセットを叶える、次世代*のヘアスタイリングツールです。セラミックコーティングされた25枚の発熱プレートと、過度に挟みすぎない設計で、熱や摩擦ダメージを軽減しながら、髪をつぶさず、スピーディなスタイリングを実現。ストレートだけでなく、回転させながら通すことでカールも作ることができます。 * アクシージアにおいて  ...

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  • 角質層まで浸透がカギ!美顔器で「塗る」から「届ける」攻めの目もとケア

    鏡を見るたびに気になる目もとの乾燥による小じわやくすみ。せっかくお手入れしても、「本当に肌に届いているの?」と感じることはありませんか?年齢を感じやすい目もとをケアする鍵は、スキンケアを角質層までしっかり浸透させること。そして、そのサポート役に頼もしいのが美顔器です。この記事では、目もとケアで重要な角質層への浸透メカニズムと、今日から実践できる美顔器を使った目もとケアのポイントを詳しく解説します。   見た目年齢に差がつく!目もとケアの鍵は「角質層」 目もとは、顔の中でも特に皮膚が薄く、年齢と共にエイジングサインが現れやすいパーツです。目もとの印象の変化をケアするためには、肌表面だけにうるおいを与えるのではなく、美容成分をしっかり角質層まで届けることが大切。角質層までうるおった肌はキメが整い、ハリのある若々しい印象へと導きやすくなります。   角質層と浸透の関係:肌を守り美肌へ導くスキンケアの基本 ここでは、目もとケアで要となる角質層の役割と、美容成分の浸透のメカニズムについて解説します。 角質層は肌の水分保持とバリア機能を担う 角質層は、私たちの肌の一番外側に存在する、厚さわずか0.02mm程度の薄い層です。外部からの刺激を防ぐ「バリア機能」と、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、うるおいを保つ「保湿機能」という重要な役割を果たしています。角質層がうるおいで満たされていると外部からの刺激をブロックしながらも、なめらかで美しい肌を保つことができます。逆に乾燥していると、肌のキメが乱れ、様々な肌のトラブルを招く原因となります。   浸透とは「角質層まで美容成分が届くこと」 スキンケアにおける「浸透」とは、化粧品の美容成分がこの角質層まで届くことを意味します。しかし角質層はバリア機能を持つため、すべての成分が浸透するわけではありません。分子が大きい成分や油性成分は届きづらいため、いかに角質層まで届けるかがスキンケアの重要ポイントです。   目もとの肌は乾燥や角質層の乱れで浸透しにくいパーツ 目もとの肌は特に乾燥しやすく、刺激を受けやすい構造 目もとは、皮膚が薄い上、皮脂腺の数も少なく、うるおいを保ちにくい構造をしています。また、まばたきなどによって常に動き続け、目をこするなどの物理的な刺激や、空調や紫外線など外部の刺激を受けやすいです。そのため、目もとの肌はとても乾燥しやすい状態になっています。   乾燥・ターンオーバーの乱れが角質層を硬く厚くする 肌は乾燥が進むと角質細胞が硬くなるため美容成分が浸透しにくくなります。さらに、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れると、古い角質が剥がれ落ちずに肌表面に溜まり、角質層を厚くしてしまいます。厚くなった角質層も、美容成分が浸透するのを妨げる原因に。つまり、乾燥しやすい目もとの肌はこの状態を作り出しやすく、美容成分が浸透しにくい部位なのです。   美容成分を角質層まで届けるテクニック 目もとの悩みをケアするためには、角質層のコンディションを整え、美容成分が浸透しやすい状態を作ることが重要です。   十分な保湿:角質層に浸透しやすい環境を整える 角質層に美容成分が浸透しやすい状態を作るには、まず肌自体の水分量を高め、角質層を柔らかく保つことが基本です。洗顔後、すぐに化粧水や美容液で水分を補給することで、角質層がうるおって柔らかくなり、次に使うアイケア製品の美容成分が浸透しやすい肌環境が整います。最後に乳液やクリームの油分で蓋をし、水分の蒸発を防ぐことも忘れずに行いましょう。   アイケア化粧品選び:目もとに特化した処方で集中ケア 目もとの特殊な皮膚構造に合わせて開発されアイケア化粧品は、乾燥やハリ不足のほか目もと特有の悩みにアプローチする処方がされています。また、低刺激設計であったり、美容成分の角質層への浸透を高めるための技術が用いられていたりすることも多いです。悩みや使用感、成分を確認して、ご自身の目もとの悩みに合うアイケア化粧品を選びましょう。   ホットタオルやスチーマーなどで肌を温め柔らかくする...

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  • 猫っ毛・太い髪・ダメージ毛…髪質別ヘアアイロンの使い方

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