春本番のスキンケア!

4月といえば桜のイメージですが、今年は全国的に半月程度、桜の開花が早いようです。気温上昇もそうですが、季節が半月程度前倒しになっている感じがします。
新年度、入社、入学、新学期…新しい出会い、新たな生活と環境の始まりの時期ですが、「withコロナ」を意識した暮らしも2年目に突入し、歓迎会などの新たな出会いのイベントの自粛も続きます。気持ちの切り替えがうまく出来ないことがストレスにもなりかねません。各々が感染防止対策を今一度見直し、春本番を過ごしましょう。
今回は4月特有のお肌へのストレスを意識した“春本番のスキンケア”のヒントをお届けします。


春本番4月のお肌環境を理解する

昨年2020年の東京の気象データを振り返ると、次のことがわかります。

<保湿環境>
合計降水量だけみると外的なお肌への保湿環境としては良好な環境であったと言えるのですが、2回の大雨の影響であり、日毎の最低湿度の記録では、計22日間にわたり湿度50%以下となっており、実は、乾燥への注意が必要でした。

<日照時間・全天日射量(平均)>
日照時間、全天日射量共に、8月に次いで高い水準でした。太陽光照射量は真夏並みであったことから、気象・気候の面での4月のキーワードは「乾燥対策」「太陽光対策」と言えるでしょう。


春本番特有のストレスとお肌の関係

ストレスと言うと、仕事の悩み、人間関係からのイライラなど心理的な要因がイメージされますが、お肌にとってのストレスは心理的な要因に加えて外的な要因も加わり、さまざまな不調を引き起こします。4月特有のストレスとして、外的要因と心理的要因について整理します。

<外的ストレス>
気象・気候に加えて、花粉、黄砂、PM2.5、大気汚染などの飛散物質もお肌に大きなストレスをもたらします。お肌はこれらストレスに敏感に反応し、悲鳴を発するかのように不調を引き起こします。3月~4月がピークとなる花粉、4月~5月がピークとなる黄砂は、4月にはW(ダブル)で襲うので、とりわけ4月特有の外的ストレス要因と言えるでしょう。

<生活・環境変化による心理的ストレス>
4月ならではの心理的ストレスとしては、生活や環境変化に起因するストレスが挙げられます。仕事では異動や職務の変更、新社会人にとっては学生生活から社会人生活への変化、学生では新入学や新学期によるコミュニティーの変化など、生活や環境の変化によるストレスを意味します。
ストレスによりヒトは緊張状態となり、血管の収縮が起こります。これは血流不良につながり、結果としてお肌のターンオーバーが乱れ、お肌自身のバリア機能の低下を招きます。


外的・心理的ストレスを意識した美容ライフ

身体的にも精神的にも健康でなければ美容も成り立ちません。ストレスにより健康を損なうことが、そのままお肌の不調に直結することになります。ここでは、4月特有の外的・心理的ストレスを意識した美容ライフをご紹介します。

1. ターンオーバー、お肌のバリア機能を正常に
角質代謝(ターンオーバー)を正常に保ち、肌のバリア機能を正常に発揮させることが大切です。ストレスとなる飛散物質を洗い流し、クレンジング・洗顔後のスキンケアもさぼってはいけません。また、野菜、コラーゲンの基となるたんぱく質をバランスよく摂取する食生活、肌細胞の再生時間でもある睡眠を充分にとることを意識しましょう。

2. お肌とカラダへの「水分」の補給
化粧品による保湿対策に加えて、水分をしっかり摂ることを意識しましょう。お茶や清涼飲料水などによる水分補給ではなく、水そのものを小まめに摂り、1日あたり500mlペットボトル4本程度の常温ないしぬるま湯程度の水分摂取が良いとされています。「水」はコラーゲンを含む美容に大切な細胞の生まれ変わりの最高の栄養分であり促進剤と言えます。

3. 太陽光ケア
年齢に伴う生理的な老化を助長してしまう太陽光の怖さを理解し、シミ・シワ・タルミ対策としての日焼け止めを欠かさないでください。日中の塗り足しも意識しましょう。

4月特有のお肌へのストレスを意識した“春本番のスキンケア”についてお届けしました。
次回は、“新緑の5月、夏への備え”のヒントをお伝えしたいと思います。

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  • 秋本番のスキンケア。スキンフードとしての化粧品

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

    ようやく猛暑の夏も終わり、秋めいてきつつある今日この頃です。一方で、10月も30℃超えの日もあるとの予報もあり、本格的な秋の到来にはもう少し時間がかかりそうです。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋…と、過ごしやすい気候への移行が進むことから、この季節を形容する言葉が多々あります。スキンケアにとっても夏の肌疲れから、肌にとって過酷な冬を迎える前に肌の調子を整える準備期間と言えます。今回は「秋本番のスキンケア」についてお届けしたいと思います。 10月の肌環境 昨年2023年の東京の平均気温・平均湿度の推移では、10月に気温・湿度共に急降下していることがわかります。   ■平均気温:9月、26.7℃→10月、18.9℃へ■平均湿度:9月、80%→10月、67%へ 気温の大きな変化は、「寒暖差ストレス」として肌の代謝不良の要因となり、湿度の低下は、肌の大敵である「乾燥」の呼び水となり、10月の肌環境としては、過ごしやすい気候でありながら肌の調子を整える意味では、気温・湿度の急降下が悪影響をもたらします。今年の10月前半は、引き続き気温が高めのようで、台風の影響もあり、降水量も多く、湿度も高めの日もありそうですので、夏の肌疲れを引きずる傾向になりそうです。これからの乾燥の季節に備えて、まずは、肌の調子を整える保湿強化が求められます。本格的な乾燥シーズンを迎える用意としては、肌のハリ・弾力を意識したエイジングケア効能のある美容液も取り入れることがオススメです。 スキンフードとしての化粧品の効果・効能成分 化粧品は、肌に外から美容成分を与え、経皮吸収により様々な効果効能を肌内部(各層まで)に届けるという意味で、肌にとっての食物、つまりスキンフードと形容されたりします。ここでは、肌に与えたい栄養ともいえる代表的な化粧品成分について整理してみます。 うるおい成分肌細胞を構成するコラーゲン、エラスチンそして、肌自身の水分を保つ天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)など、本来自らの体内で生成されているこれらが健全に保たれていれば化粧品により外から補うことは不要かもしれません。残念ながら、年齢を重ねるつれ、これら成分の体内での生成量が減少してしまい、化粧品成分として外から与え補う意義が生まれてきます。また、乾燥の季節には、肌表面にうるおい成分を補うことで、乾燥によるトラブルをケアできます。代表的な成分としては、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸類、植物抽出エキス類があります。 ハリ・ツヤ成分うるおい成分が、その保湿効能により肌にハリ・弾力を与える側面もあるので、化粧品によるハリやツヤの効果効能を得るためには、スキンケアの際、うるおい成分による保湿ケアを組み合わせることが有用です。代表的な成分としてはレチノール、ナイアシンアミド、ペプチド類、ハリ・ツヤ効能が期待される各種植物抽出エキス類があります。 秋にオススメの美容食材実りの秋には、秋にオススメの抗酸化成分を豊富に含む食材を摂取することもオススメです。【ビタミンC、カロテノイド】緑黄色野菜、かんきつ類など【ビタミンE】オリーブオイル、種実類(アーモンド、ナッツ類)【ポリフェノール】りんご、赤ワインなど【ミネラル類】海藻類、青魚(サバ、サンマ、いわし)など 美容の4大要素(化粧品+食材+適度な運動習慣+良質な睡眠)を意識した実りの秋を過ごしましょう! アンチエイジング 「アンチエイジング」を一言で言うと老化を抑えることです。エイジング(aging)は「加齢」「老化」を意味し、アンチ(anti)は「抵抗」を表しています。なお、日本の薬機法では、化粧品の効果効能としての「アンチエイジング」という言葉は使用できません。その代替として「エイジングケア」という言葉を使い、さらに「年齢に応じたハリ・艶ケアのこと」などの注釈を付して表現しています。「アンチエイジング」という言葉の意味が幅広く、医療的な効果効能とも誤解されかねないというのが、背景にあるようです。 肌老化の要因を知り、老化スピードを遅らせることはできないか?個人差はありますが、20歳を過ぎる頃から、肌代謝の衰えが始まります。年齢を重ねるにつれ、その衰えは進み、40歳を過ぎると一般的に肌のみならずカラダ全体にいわゆる「老化」が始まります。アンチエイジングの直接的な意味合いは、「老化」を抑えることになりますが、現代社会は老化を促す要因に溢れており、これらの要因を理解し、多少なりとも衰えのスピードの抑制を目指した生活習慣を送ることが大切です。 ■生理的加齢と老化「若返りの薬」でも発明されない限り、生理的な加齢に伴う老化を抑えることはできません。一方、その他の老化を促進する要因を理解し、ケアを実践できれば、老化のスピードを遅らせることに繋がるのでは無いでしょうか。 ■ 紫外線による光老化生を受けてから紫外線を浴び続ける日々が生涯続きます。紫外線によりシワ、タルミといった肌老化が進むことがわかっており、光老化と言われています。紫外線対策=アンチエイジングに繋がるということは意外と知られていません。日焼けそのものや日焼けによるシミを気にするだけでなく、紫外線ケアを通年行うことの重要性を再認識しましょう。 ■ エアコンによる乾燥状態の継続夏も、冬も自宅・職場・車内でのエアコン生活が一般化しています。エアコン環境は乾燥が進むことから、私たちは、大気以上の乾燥状態の中で生活をしていることになります。乾燥も肌老化を促す要因となるのでエアコン環境下では、保湿ケアの強化が必須となります。 ■ ストレス一言では説明しきれない多種多様なストレスに私たちは日々襲われています。美容面だけでなく、健康面でもストレスは肌トラブルや疾病の引き金になります。肌老化の面でもそれを助長する要因となります。ストレスを発散する日常生活での工夫が大切です。ONとOFFの切り替え、没頭できる趣味を持つこと、適度な運動習慣を取り入れること、規則正しい生活、バランスの良い食事習慣、良質な睡眠への工夫など、美容と健康の為には、これらの意識と実践が求められます。できることから少しずつで良いので、意識と生活習慣の見直しに取り組みましょう。年齢を重ねても、健やかで、若々しさを保つことにつながることでしょう。 秋本番のスキンケアについてお伝えしました!

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