アクシージア ビューティー・アドバイス

秋本番のスキンケア。紅葉にヒントあり!

秋本番のスキンケア。紅葉にヒントあり!

ようやく猛暑の夏も終わり、一気に秋が深まりつつある日々となってきました。北海道の大雪山系では紅葉が進み、これから日本全国へと紅葉前線が南下してきます。植物学的に紅葉を紐解いてみると、夏から秋への季節の移行時期のスキンケアへのヒントが詰まっています。今回は「10月の美容ライフへのヒント」についてお届けしたいと思います。 紅葉のメカニズム 2023年紅葉見頃予想紅葉は気温変化、日照時間などがその時期や程度に密接に影響します。日本気象協会による今年の紅葉見頃予想によれば、9月の気温が全国的に平均より高くなり、傾向は10月も続くとの見込みから、今年の秋の紅葉の見頃は北日本は例年より遅く、東日本および西日本では例年並みか例年より遅くなると予想されています。   紅葉のメカニズム紅葉にはポリフェノールの一種でもある「アントシアニン」という天然色素が深く関わっています。春から夏にかけては「クロロフィル(葉緑素)」と呼ばれる緑色の色素が作られ、日光をエネルギーとして、根からとり入れた水と空気中の二酸化炭素から、でんぷんを作るとともに、酸素を出すという植物ならではの光合成という機能を発揮しています。落葉樹の葉は、秋から冬に向かってクロロフィルの分解が進み、葉に蓄えられた栄養が幹に回収され、来春にその栄養が再利用されるとのことです。一方、秋にはアントシアンの産出へ移行し、アントシアニンの割合が高まることで葉は赤く色付いてゆきます。この過程でアントシアンは日光の害から植物を守り、冬の落葉樹の休眠期間を支える働きがあるとされています。1日の最低気温が8℃を下回ると紅葉が進み、また、寒暖差が大きいとクロロフィルの分解が進み、紅葉の元とも言えるアントシアニンの生成が始まります。アントシアニンの生成には日光が必要であることから、日照も紅葉の条件の一つと言えます。つまり、最低気温8℃、寒暖差、日照が紅葉の3要素となります。秋の行楽シーズンで紅葉を楽しむ際には、この紅葉のメカニズムを知り、ベストのタイミング・場所を探索されてはいかがでしょう。 紅葉から学ぶ秋本番のスキンケア ヒトは冬眠はしませんが、肌も秋から冬にかけて肌代謝は衰えます。特に猛暑の夏を過ごした今年の肌は、夏肌ダメージが蓄積されている方も多く、紅葉が進むこの時期の寒暖差や減少し続ける湿度も相まって、乾燥がきっかけとなる肌トラブルが起こりやすい状態にあります。植物がアントシアニンという色素の力で栄養を幹に蓄えるように、代謝が衰え乾燥が進む冬を乗り越えるために、肌に栄養を与えるとの発想でのスキンケアが秋本番のこの時期には大切です。つまり、降り注ぐ太陽光から肌を守りながら、潤いを与える保湿ケアを強化し、エイジングケア効能のある美容液でしっかり肌に栄養を補給してあげましょう。 美容の観点からの「抗酸化」 酸化とは?酸化=老化です。化学工業の世界でも酸化防止剤=老化防止剤と呼ばれ、酸化による物質の劣化を防ぐ様々な添加剤が使用されています。酸素が化学結合することが酸化で、鉄が錆びる現象は酸素が結合して酸化鉄となった状態です。食品の場合では。酸化によって鮮度が落ち、品質・風味が損なわれるので、真空包装や脱酸素剤などにより食品の酸化を防いでいます。一方、大気中の約20%は酸素であり、ヒトを含む生物は酸素により生命活動を維持しています。酸素は必要不可欠なものでありながら老化や疾病の原因にもなるという悩ましいものです。 酸化ストレスと活性酸素活性酸素という言葉を聞いたことがあるかと思います。呼吸により体内に取り込まれた酸素の約30%程度が反応性の高い活性酸素に変化し、細胞間伝達物質や免疫機能として働きます。活性酸素自体にはこのような大切な機能があるのですが、過剰な産出はカラダの酸化(=老化)や細胞を痛めたり、様々な疾患をもたらす要因となることから、活性酸素には悪者イメージが定着しています。体内には活性酸素を防御する機能もあるのですが、活性酸素の過剰な産出につながり、自ら持っている活性酸素防御機能を阻害してしまう酸化ストレスを理解し、酸化ストレスを軽減する美容ライフを送ることが重要です。酸化ストレスの原因としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤などの外的な刺激物質に加え、過度な運動や心因的ストレスも酸化ストレスを引き起こす要因となります。   食生活からの抗酸化美容ライフ抗酸化を意識した美容ライフへ、まずは抗酸化作用のある食材の摂取がオススメです。実りの秋、食欲の秋ですので、食材に気を配った美容ライフに取り組んでみましょう。主なオススメの食材は次の通りです。【ビタミンC】緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)【ビタミンE】植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)、種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)【ポリフェノール類】プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など【ミネラル類】海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、納豆など【カロテノイド】緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなど 日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保ち、活性酸素の過剰な産出を抑制する美容ライフを送ることが重要となります。 「10月の美容ライフへのヒント」についてお届けしました!次回のテーマは「冬への備えのエイジングケア」をお伝えします。

秋本番のスキンケア。紅葉にヒントあり!

ようやく猛暑の夏も終わり、一気に秋が深まりつつある日々となってきました。北海道の大雪山系では紅葉が進み、これから日本全国へと紅葉前線が南下してきます。植物学的に紅葉を紐解いてみると、夏から秋への季節の移行時期のスキンケアへのヒントが詰まっています。今回は「10月の美容ライフへのヒント」についてお届けしたいと思います。 紅葉のメカニズム 2023年紅葉見頃予想紅葉は気温変化、日照時間などがその時期や程度に密接に影響します。日本気象協会による今年の紅葉見頃予想によれば、9月の気温が全国的に平均より高くなり、傾向は10月も続くとの見込みから、今年の秋の紅葉の見頃は北日本は例年より遅く、東日本および西日本では例年並みか例年より遅くなると予想されています。   紅葉のメカニズム紅葉にはポリフェノールの一種でもある「アントシアニン」という天然色素が深く関わっています。春から夏にかけては「クロロフィル(葉緑素)」と呼ばれる緑色の色素が作られ、日光をエネルギーとして、根からとり入れた水と空気中の二酸化炭素から、でんぷんを作るとともに、酸素を出すという植物ならではの光合成という機能を発揮しています。落葉樹の葉は、秋から冬に向かってクロロフィルの分解が進み、葉に蓄えられた栄養が幹に回収され、来春にその栄養が再利用されるとのことです。一方、秋にはアントシアンの産出へ移行し、アントシアニンの割合が高まることで葉は赤く色付いてゆきます。この過程でアントシアンは日光の害から植物を守り、冬の落葉樹の休眠期間を支える働きがあるとされています。1日の最低気温が8℃を下回ると紅葉が進み、また、寒暖差が大きいとクロロフィルの分解が進み、紅葉の元とも言えるアントシアニンの生成が始まります。アントシアニンの生成には日光が必要であることから、日照も紅葉の条件の一つと言えます。つまり、最低気温8℃、寒暖差、日照が紅葉の3要素となります。秋の行楽シーズンで紅葉を楽しむ際には、この紅葉のメカニズムを知り、ベストのタイミング・場所を探索されてはいかがでしょう。 紅葉から学ぶ秋本番のスキンケア ヒトは冬眠はしませんが、肌も秋から冬にかけて肌代謝は衰えます。特に猛暑の夏を過ごした今年の肌は、夏肌ダメージが蓄積されている方も多く、紅葉が進むこの時期の寒暖差や減少し続ける湿度も相まって、乾燥がきっかけとなる肌トラブルが起こりやすい状態にあります。植物がアントシアニンという色素の力で栄養を幹に蓄えるように、代謝が衰え乾燥が進む冬を乗り越えるために、肌に栄養を与えるとの発想でのスキンケアが秋本番のこの時期には大切です。つまり、降り注ぐ太陽光から肌を守りながら、潤いを与える保湿ケアを強化し、エイジングケア効能のある美容液でしっかり肌に栄養を補給してあげましょう。 美容の観点からの「抗酸化」 酸化とは?酸化=老化です。化学工業の世界でも酸化防止剤=老化防止剤と呼ばれ、酸化による物質の劣化を防ぐ様々な添加剤が使用されています。酸素が化学結合することが酸化で、鉄が錆びる現象は酸素が結合して酸化鉄となった状態です。食品の場合では。酸化によって鮮度が落ち、品質・風味が損なわれるので、真空包装や脱酸素剤などにより食品の酸化を防いでいます。一方、大気中の約20%は酸素であり、ヒトを含む生物は酸素により生命活動を維持しています。酸素は必要不可欠なものでありながら老化や疾病の原因にもなるという悩ましいものです。 酸化ストレスと活性酸素活性酸素という言葉を聞いたことがあるかと思います。呼吸により体内に取り込まれた酸素の約30%程度が反応性の高い活性酸素に変化し、細胞間伝達物質や免疫機能として働きます。活性酸素自体にはこのような大切な機能があるのですが、過剰な産出はカラダの酸化(=老化)や細胞を痛めたり、様々な疾患をもたらす要因となることから、活性酸素には悪者イメージが定着しています。体内には活性酸素を防御する機能もあるのですが、活性酸素の過剰な産出につながり、自ら持っている活性酸素防御機能を阻害してしまう酸化ストレスを理解し、酸化ストレスを軽減する美容ライフを送ることが重要です。酸化ストレスの原因としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤などの外的な刺激物質に加え、過度な運動や心因的ストレスも酸化ストレスを引き起こす要因となります。   食生活からの抗酸化美容ライフ抗酸化を意識した美容ライフへ、まずは抗酸化作用のある食材の摂取がオススメです。実りの秋、食欲の秋ですので、食材に気を配った美容ライフに取り組んでみましょう。主なオススメの食材は次の通りです。【ビタミンC】緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)【ビタミンE】植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)、種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)【ポリフェノール類】プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など【ミネラル類】海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、納豆など【カロテノイド】緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなど 日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保ち、活性酸素の過剰な産出を抑制する美容ライフを送ることが重要となります。 「10月の美容ライフへのヒント」についてお届けしました!次回のテーマは「冬への備えのエイジングケア」をお伝えします。

夏肌疲れを癒す、初秋のスキンケア

夏肌疲れを癒す、初秋のスキンケア

全国的に猛暑日日数の記録更新が続いており、猛暑の夏が終わりを見せない2023年9月のスタートとなりました。初秋は、いつ実感できるのでしょうか?9月後半あたりから初秋に移行するであろうと予想し、今回は初秋に意識し取り組んで欲しい「夏肌疲れを癒すスキンケア」についてお届けしたいと思います。 夏肌疲れを理解する 9月に突入しても猛暑が続いており、例年以上に猛暑による夏肌疲れが進行・蓄積しかねない状況と言えるのではないでしょうか?まずは、お肌の夏バテと言える「夏肌疲れ状態」を理解しましょう。   高温・多湿・発汗発汗や皮脂汚れが、毛穴を目立たせたり、ニキビを発症したり、肌のターンオーバーまでも乱れさせ、様々な肌トラブルへと繋がります。 冷房による乾燥、気温差ストレス家でも、電車でも、会社でも冷房・・・外は多湿なのに、室内・車内は極端な乾燥状態です。夏を過ごしたお肌は、自覚症状がなくても乾燥が進行し、また、気温差ストレスは肌のターンオーバーを乱れさせさまざまな肌トラブル引き起こします。 太陽光紫外線によるシミ・くすみ、シワ、近赤外線によるタルミなどの肌老化は、気づかぬうちに進行していると言えます。夏が過ぎると太陽光への警戒感も薄れがちですが、年間を通じて光老化対策は意識すべきです。 夏肌疲れを癒すスキンケア 素肌力を保つクレンジング・洗顔発汗が皮脂汚れやメイク汚れと混ざり、ニキビ、肌荒れ、毛穴目立ちを誘発し、肌状態を不健康なものとしてしまいます。丁寧かつ優しく、これらの汚れを洗い上げることが素肌力を保つことに繋がります。クレンジング・洗顔後のスキンケアステップの効果をしっかり出すためにも、起床時そして帰宅時2回のWクレンジング・洗顔を心がけてください。正しいクレンジング・洗顔がスキンケア製品全般の効果をしっかり発揮させることにつながります。 くすみ・シミへの対処クレンジング・洗顔後は保湿力の高い化粧水で肌を整え、美白やブライトニング系の美容液でしっかりケアし、くすみの原因に対処するスキンケアを意識しましょう。発汗による肌汚れ、寒暖差ストレス、そして太陽光がくすみやシミの複合要因となります。夏肌疲れの特徴とも言えるくすみやシミのケアは、この時期必須であると認識し、取り組みましょう。 エイジングケア猛暑から初秋へ移行し始めると、大気の湿度は減少し始め、一方、肌からの水分蒸散量も上昇し始めます。この時期にカサツキを感じたら、ゴワツキ・シワ・たるみなどの老化サインへと進行する序章かもしれず、秋~冬の乾燥の季節に更に肌のエイジングが加速しかねません。その対処として有効なのは保湿強化です。フェイスマスクでしっかりと肌を癒し、ジェルやクリームの本格使用を開始しましょう。 美容の観点からのビタミンとミネラル 前月の『猛暑の夏本番。肌の熱中症・夏バテ対策を!』で触れたビタミンとミネラルについて美容の観点から、食生活も絡めながらさらに掘り下げてお伝えします。1.日本人女性の摂取が不足している美容系ビタミン 厚生労働省調査による日本人女性のビタミン平均摂取量によれば、ビタミンA、B1、B2、B6およびCの摂取が不足してるとされています。せっかく頑張ったスキンケアも美容系ビタミンが不足していては効果も半減してしまいます。健康であることは美肌の基本!不足しがちな美容系ビタミンの食生活からの摂取やサプリメントでの補充を意識しましょう必須ミネラルは、骨や歯の形成、タンパク質の生成、代謝の促進など、必要量は微量でありながら、私たちのカラダの維持・形成に欠かせない栄養素です。美容の観点では、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、カリウム、マンガンをバランスよく摂取することが必要です。 2.美容と関連深い主要ミネラルビタミンに比べ美容へのミネラルの意識は高いとは言えないと思われます。ビタミンとともに美容と健康に欠かせない主要ミネラルについて説明します。是非、これらミネラルの摂取についても意識しましょう。 ①亜鉛(Zn)細胞内代謝機能に重要な働きを示し、亜鉛不足で細胞の代謝が低下すると、肌荒れなど肌不調に繋がることがわかっています。新たな細胞を生成する際のDNAの複製、タンパク質の合成などにも関わっています。特に、日本人は摂取量が不足しがちなミネラルです。<Zn豊富な食品>牡蠣、牛肉 ②カルシウム(Ca)カルシウムの主な働きは神経の伝達や筋肉の収縮で、不足した場合には疲れやすくなったり、肌のハリや弾力が失われやすくなります。カルシウムは骨や歯の主成分でもあり、体内で最も豊富なミネラルですが、不足すると骨や歯といった貯蔵部位から補充されることになるので骨や歯のカルシウム分が失われ疾病にもつながります。<Ca豊富な食品>魚介類、海藻、牛乳 ③マグネシウム(Mg)体内のエネルギー生成に密接に関わっているミネラルです。エネルギー生成はブドウ糖を細胞内で代謝の際に生まれるATP(アデノシン三リン酸)が主たる役割を果たしていますが、このATPが作られる過程で様々な酵素の活性にマグネシウムが欠かせないとされています。細胞代謝=若々しい肌の維持をつかさどる基本ですので、マグネシウムは肌に欠かせない、ミネラルと言えます。<Mg豊富な食品>そば、わかめ ④銅(Cu)体内の過酸化脂質の除去・抑制にかかわる酵素の成分となるミネラルです。不足すると動脈硬化や老化に繋がるとされています。<Cu豊富な食品>ココア、くるみ ⑤鉄(Fe)赤血球の中に存在し、酸素を運ぶヘモグロビンの構成要素となるミネラルです。不足すると貧血を起こし、血液によるカラダへの酸素の供給に影響し、細胞代謝を阻害することに繋がります。<Fe豊富な食品>レバー類、納豆 ⑥カリウム(K)細胞内液の浸透圧を調整する働きや、水分を保持する働きを持っています。また、ナトリウムを排出する作用を持っているので、塩分の摂り過ぎを調節することにも働きます。<Fe豊富な食品>バナナ、里芋 ⑦マンガン(Mn)色々な酵素の構成成分に利用されたり、酵素の活性化に役立つ栄養素です。また、骨の形成に関わっていたり、糖質や脂質の代謝に働く酵素、抗酸化作用のある酵素などの構成成分になることから、人間の成長にとても重要な栄養素と言えます。<Fe豊富な食品>まつの実、生姜 「初秋のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「秋本番のスキンケア」をお伝えします。

夏肌疲れを癒す、初秋のスキンケア

全国的に猛暑日日数の記録更新が続いており、猛暑の夏が終わりを見せない2023年9月のスタートとなりました。初秋は、いつ実感できるのでしょうか?9月後半あたりから初秋に移行するであろうと予想し、今回は初秋に意識し取り組んで欲しい「夏肌疲れを癒すスキンケア」についてお届けしたいと思います。 夏肌疲れを理解する 9月に突入しても猛暑が続いており、例年以上に猛暑による夏肌疲れが進行・蓄積しかねない状況と言えるのではないでしょうか?まずは、お肌の夏バテと言える「夏肌疲れ状態」を理解しましょう。   高温・多湿・発汗発汗や皮脂汚れが、毛穴を目立たせたり、ニキビを発症したり、肌のターンオーバーまでも乱れさせ、様々な肌トラブルへと繋がります。 冷房による乾燥、気温差ストレス家でも、電車でも、会社でも冷房・・・外は多湿なのに、室内・車内は極端な乾燥状態です。夏を過ごしたお肌は、自覚症状がなくても乾燥が進行し、また、気温差ストレスは肌のターンオーバーを乱れさせさまざまな肌トラブル引き起こします。 太陽光紫外線によるシミ・くすみ、シワ、近赤外線によるタルミなどの肌老化は、気づかぬうちに進行していると言えます。夏が過ぎると太陽光への警戒感も薄れがちですが、年間を通じて光老化対策は意識すべきです。 夏肌疲れを癒すスキンケア 素肌力を保つクレンジング・洗顔発汗が皮脂汚れやメイク汚れと混ざり、ニキビ、肌荒れ、毛穴目立ちを誘発し、肌状態を不健康なものとしてしまいます。丁寧かつ優しく、これらの汚れを洗い上げることが素肌力を保つことに繋がります。クレンジング・洗顔後のスキンケアステップの効果をしっかり出すためにも、起床時そして帰宅時2回のWクレンジング・洗顔を心がけてください。正しいクレンジング・洗顔がスキンケア製品全般の効果をしっかり発揮させることにつながります。 くすみ・シミへの対処クレンジング・洗顔後は保湿力の高い化粧水で肌を整え、美白やブライトニング系の美容液でしっかりケアし、くすみの原因に対処するスキンケアを意識しましょう。発汗による肌汚れ、寒暖差ストレス、そして太陽光がくすみやシミの複合要因となります。夏肌疲れの特徴とも言えるくすみやシミのケアは、この時期必須であると認識し、取り組みましょう。 エイジングケア猛暑から初秋へ移行し始めると、大気の湿度は減少し始め、一方、肌からの水分蒸散量も上昇し始めます。この時期にカサツキを感じたら、ゴワツキ・シワ・たるみなどの老化サインへと進行する序章かもしれず、秋~冬の乾燥の季節に更に肌のエイジングが加速しかねません。その対処として有効なのは保湿強化です。フェイスマスクでしっかりと肌を癒し、ジェルやクリームの本格使用を開始しましょう。 美容の観点からのビタミンとミネラル 前月の『猛暑の夏本番。肌の熱中症・夏バテ対策を!』で触れたビタミンとミネラルについて美容の観点から、食生活も絡めながらさらに掘り下げてお伝えします。1.日本人女性の摂取が不足している美容系ビタミン 厚生労働省調査による日本人女性のビタミン平均摂取量によれば、ビタミンA、B1、B2、B6およびCの摂取が不足してるとされています。せっかく頑張ったスキンケアも美容系ビタミンが不足していては効果も半減してしまいます。健康であることは美肌の基本!不足しがちな美容系ビタミンの食生活からの摂取やサプリメントでの補充を意識しましょう必須ミネラルは、骨や歯の形成、タンパク質の生成、代謝の促進など、必要量は微量でありながら、私たちのカラダの維持・形成に欠かせない栄養素です。美容の観点では、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、カリウム、マンガンをバランスよく摂取することが必要です。 2.美容と関連深い主要ミネラルビタミンに比べ美容へのミネラルの意識は高いとは言えないと思われます。ビタミンとともに美容と健康に欠かせない主要ミネラルについて説明します。是非、これらミネラルの摂取についても意識しましょう。 ①亜鉛(Zn)細胞内代謝機能に重要な働きを示し、亜鉛不足で細胞の代謝が低下すると、肌荒れなど肌不調に繋がることがわかっています。新たな細胞を生成する際のDNAの複製、タンパク質の合成などにも関わっています。特に、日本人は摂取量が不足しがちなミネラルです。<Zn豊富な食品>牡蠣、牛肉 ②カルシウム(Ca)カルシウムの主な働きは神経の伝達や筋肉の収縮で、不足した場合には疲れやすくなったり、肌のハリや弾力が失われやすくなります。カルシウムは骨や歯の主成分でもあり、体内で最も豊富なミネラルですが、不足すると骨や歯といった貯蔵部位から補充されることになるので骨や歯のカルシウム分が失われ疾病にもつながります。<Ca豊富な食品>魚介類、海藻、牛乳 ③マグネシウム(Mg)体内のエネルギー生成に密接に関わっているミネラルです。エネルギー生成はブドウ糖を細胞内で代謝の際に生まれるATP(アデノシン三リン酸)が主たる役割を果たしていますが、このATPが作られる過程で様々な酵素の活性にマグネシウムが欠かせないとされています。細胞代謝=若々しい肌の維持をつかさどる基本ですので、マグネシウムは肌に欠かせない、ミネラルと言えます。<Mg豊富な食品>そば、わかめ ④銅(Cu)体内の過酸化脂質の除去・抑制にかかわる酵素の成分となるミネラルです。不足すると動脈硬化や老化に繋がるとされています。<Cu豊富な食品>ココア、くるみ ⑤鉄(Fe)赤血球の中に存在し、酸素を運ぶヘモグロビンの構成要素となるミネラルです。不足すると貧血を起こし、血液によるカラダへの酸素の供給に影響し、細胞代謝を阻害することに繋がります。<Fe豊富な食品>レバー類、納豆 ⑥カリウム(K)細胞内液の浸透圧を調整する働きや、水分を保持する働きを持っています。また、ナトリウムを排出する作用を持っているので、塩分の摂り過ぎを調節することにも働きます。<Fe豊富な食品>バナナ、里芋 ⑦マンガン(Mn)色々な酵素の構成成分に利用されたり、酵素の活性化に役立つ栄養素です。また、骨の形成に関わっていたり、糖質や脂質の代謝に働く酵素、抗酸化作用のある酵素などの構成成分になることから、人間の成長にとても重要な栄養素と言えます。<Fe豊富な食品>まつの実、生姜 「初秋のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「秋本番のスキンケア」をお伝えします。

猛暑の夏本番。肌の熱中症・夏バテ対策を!

猛暑の夏本番。肌の熱中症・夏バテ対策を!

梅雨明け後、最高気温35℃を超える猛暑日が連日続いている状況です。また、コロナも5類へ変更となり、全国各地でお祭り、花火大会などのイベントが4年ぶりの開催で盛り上がっています。コロナを克服したわけでは無いのですが、インフルエンザ並みの扱いとなり、日々マスクを外している人が増えているように感じます。旧暦では、8月8日が「立秋」で、古くからの日本の手紙の文面では、8月7日までが暑中お見舞い、8月8日以降は残暑お見舞いと書き分けることとなっていますが、猛暑はしばらく続きそうなので、この書き分けも現実に即したものにすべきでしょう。美容の面では、猛暑の夏は過酷極まりないものです。今回は「猛暑の夏の美容ライフ」についてお届けしたいと思います。 猛暑の夏本番、肌も熱中症に注意! 連日、熱中症のニュースが溢れています。まず、熱中症について整理してみましょう。かつては、日射病とか熱射病など様々な言われ方をしていましたが、現在では熱中症として括られています。体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などの様々な症状を起こす病気のことです。具体的には、高温であるだけでなく高い湿度環境が加わることで、立ちくらみ、大量の発汗、頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などの症状を発症します、重度の場合には意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温状態となり命の危険にも晒されます。   猛暑環境が肌にもたらすもの熱中症の症状がなくても、猛暑環境は、肌にとっても悪影響をもたらします。言わば肌の熱中症と形容しても良いのではないでしょうか?・ 発汗による肌水分排出による乾燥・ 発汗とともにビタミン・ミネラル流出による栄養素不足・ 発汗による肌汚れ・ 暑さとエアコンの冷えによる寒暖差による代謝不良・ 直射日光による光老化このような状態を放置しておくと、肌は夏バテ状態に陥り、くすみ、シミ、肌荒れ、シワ、たるみなどの肌トラブルを助長するばかりでなく、肌老化も促進してしまうことに。 肌の熱中症・夏バテ対策熱中症予防対策が、そのまま肌にとっても有効と言えます。次のような対策を意識したスキンケアライフを送りましょう。・ 発汗対策として、発汗には体温調節という大切な役割がありますので、発汗を防止するのではなく、発汗することをポジティブに捉え、発汗した後に肌表面の体温が下がったことを確認してから、汗を拭き取る、あるいは洗顔やシャワーで洗い流しましょう。・ 寒暖差対策が必要です。アウトドアでは暑さや日差しを避けることを意識しましょう。室内では、羽織りものでの冷え対策をしてください。・ 直射日光対策としての帽子・日傘などの利用も必須とお考えください。 汗とともに流出し不足しがちになってしまう栄養素ビタミンとミネラル 栄養素としてのビタミン、ミネラルとは?ビタミン、ミネラルとは、5大栄養素(タンパク質、炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラル)の内の1つです。ビタミン、ミネラルともに、体で生成することが出来ず、外から摂取しなければならない補酵素的な栄養素です。サプリメントで補うことも出来ますが、食生活を通じて摂取することが基本となります。 ビタミンの基礎知識ビタミンには、水溶性のビタミン9種類、脂溶性ビタミン4種類の計13種類があります。他のビタミンは単体ですが、ビタミンB群だけが、“群”としてグループ表現されています。1つのビタミンとして発見され、その後、複数のビタミンが混ざったものとして研究が進んだとの経緯によるものです。過去にビタミンとして研究されたビタミン様物質なる物質が多々ありますが、現在、ビタミンとして分類されているのは13種類のみです。この内、美容に深い関わりを持つビタミンA/C/EおよびB群について説明します。 ①ビタミンA別名レチノールと呼ばれ、発育促進や健康維持の作用を発揮する意味で「抗酸化ビタミン」の一つです。②ビタミンC美容ビタミンの代表格です。コラーゲンの生成をサポートするだけでなく、メラニンの生成を抑える作用により、化粧品配合の美白成分としてのビタミンCの誘導体は有名です。③ビタミンE別名トコフェノールと呼ばれ、体内の脂質の酸化を防いてくれる抗酸化ビタミンの一つです。ビタミンA,C,Eは3大抗酸化ビタミンの代表格で、総称してビタミンACE(エース)と呼ばれることもあります。④ビタミンB群ビタミンB1, B2, B6, など..多種類があり総称してビタミンB群と呼ばれます。総じて、皮膚・粘膜の健康維持に作用する他、それぞれ次の様な特徴的な作用を合わせ持っています。ビタミンB1・・・ 疲労回復ビタミンB2・・・ 代謝維持ビタミンB6・・・ 皮膚炎予防、口内炎予防 ミネラルの基礎知識ミネラルは、約100種類ほどあると言われていますが、私たち人間のカラダに必要なミネラルは16種類と言れており、それらを「必須ミネラル」と呼びます。具体的には、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルトの16種類です。 これら16種類の必須ミネラルは、その必要量に応じて、主要ミネラルと微量ミネラルに分類されています。主要ミネラルは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7種類とされ、微量ミネラルは、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルトの9種類とされています。 必須ミネラルは、骨や歯の形成、タンパク質の生成、代謝の促進など、必要量は微量でありながら、私たちのカラダの維持・形成に欠かせない栄養素です。美容の観点では、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、カリウム、マンガンをバランスよく摂取することが必要です。 ビタミン、ミネラルともに外から摂取せねばならない栄養素で、この時期、発汗により排出されることで不足しがちになることから、美容の面で意識して補うことが大切です。「猛暑の夏本番!熱中症、夏バテ対策に着目したスキンケアライフ」についてお届けしました!次回のテーマは「初秋のスキンケア」をお伝えします。

猛暑の夏本番。肌の熱中症・夏バテ対策を!

梅雨明け後、最高気温35℃を超える猛暑日が連日続いている状況です。また、コロナも5類へ変更となり、全国各地でお祭り、花火大会などのイベントが4年ぶりの開催で盛り上がっています。コロナを克服したわけでは無いのですが、インフルエンザ並みの扱いとなり、日々マスクを外している人が増えているように感じます。旧暦では、8月8日が「立秋」で、古くからの日本の手紙の文面では、8月7日までが暑中お見舞い、8月8日以降は残暑お見舞いと書き分けることとなっていますが、猛暑はしばらく続きそうなので、この書き分けも現実に即したものにすべきでしょう。美容の面では、猛暑の夏は過酷極まりないものです。今回は「猛暑の夏の美容ライフ」についてお届けしたいと思います。 猛暑の夏本番、肌も熱中症に注意! 連日、熱中症のニュースが溢れています。まず、熱中症について整理してみましょう。かつては、日射病とか熱射病など様々な言われ方をしていましたが、現在では熱中症として括られています。体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などの様々な症状を起こす病気のことです。具体的には、高温であるだけでなく高い湿度環境が加わることで、立ちくらみ、大量の発汗、頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などの症状を発症します、重度の場合には意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温状態となり命の危険にも晒されます。   猛暑環境が肌にもたらすもの熱中症の症状がなくても、猛暑環境は、肌にとっても悪影響をもたらします。言わば肌の熱中症と形容しても良いのではないでしょうか?・ 発汗による肌水分排出による乾燥・ 発汗とともにビタミン・ミネラル流出による栄養素不足・ 発汗による肌汚れ・ 暑さとエアコンの冷えによる寒暖差による代謝不良・ 直射日光による光老化このような状態を放置しておくと、肌は夏バテ状態に陥り、くすみ、シミ、肌荒れ、シワ、たるみなどの肌トラブルを助長するばかりでなく、肌老化も促進してしまうことに。 肌の熱中症・夏バテ対策熱中症予防対策が、そのまま肌にとっても有効と言えます。次のような対策を意識したスキンケアライフを送りましょう。・ 発汗対策として、発汗には体温調節という大切な役割がありますので、発汗を防止するのではなく、発汗することをポジティブに捉え、発汗した後に肌表面の体温が下がったことを確認してから、汗を拭き取る、あるいは洗顔やシャワーで洗い流しましょう。・ 寒暖差対策が必要です。アウトドアでは暑さや日差しを避けることを意識しましょう。室内では、羽織りものでの冷え対策をしてください。・ 直射日光対策としての帽子・日傘などの利用も必須とお考えください。 汗とともに流出し不足しがちになってしまう栄養素ビタミンとミネラル 栄養素としてのビタミン、ミネラルとは?ビタミン、ミネラルとは、5大栄養素(タンパク質、炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラル)の内の1つです。ビタミン、ミネラルともに、体で生成することが出来ず、外から摂取しなければならない補酵素的な栄養素です。サプリメントで補うことも出来ますが、食生活を通じて摂取することが基本となります。 ビタミンの基礎知識ビタミンには、水溶性のビタミン9種類、脂溶性ビタミン4種類の計13種類があります。他のビタミンは単体ですが、ビタミンB群だけが、“群”としてグループ表現されています。1つのビタミンとして発見され、その後、複数のビタミンが混ざったものとして研究が進んだとの経緯によるものです。過去にビタミンとして研究されたビタミン様物質なる物質が多々ありますが、現在、ビタミンとして分類されているのは13種類のみです。この内、美容に深い関わりを持つビタミンA/C/EおよびB群について説明します。 ①ビタミンA別名レチノールと呼ばれ、発育促進や健康維持の作用を発揮する意味で「抗酸化ビタミン」の一つです。②ビタミンC美容ビタミンの代表格です。コラーゲンの生成をサポートするだけでなく、メラニンの生成を抑える作用により、化粧品配合の美白成分としてのビタミンCの誘導体は有名です。③ビタミンE別名トコフェノールと呼ばれ、体内の脂質の酸化を防いてくれる抗酸化ビタミンの一つです。ビタミンA,C,Eは3大抗酸化ビタミンの代表格で、総称してビタミンACE(エース)と呼ばれることもあります。④ビタミンB群ビタミンB1, B2, B6, など..多種類があり総称してビタミンB群と呼ばれます。総じて、皮膚・粘膜の健康維持に作用する他、それぞれ次の様な特徴的な作用を合わせ持っています。ビタミンB1・・・ 疲労回復ビタミンB2・・・ 代謝維持ビタミンB6・・・ 皮膚炎予防、口内炎予防 ミネラルの基礎知識ミネラルは、約100種類ほどあると言われていますが、私たち人間のカラダに必要なミネラルは16種類と言れており、それらを「必須ミネラル」と呼びます。具体的には、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルトの16種類です。 これら16種類の必須ミネラルは、その必要量に応じて、主要ミネラルと微量ミネラルに分類されています。主要ミネラルは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7種類とされ、微量ミネラルは、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルトの9種類とされています。 必須ミネラルは、骨や歯の形成、タンパク質の生成、代謝の促進など、必要量は微量でありながら、私たちのカラダの維持・形成に欠かせない栄養素です。美容の観点では、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄、カリウム、マンガンをバランスよく摂取することが必要です。 ビタミン、ミネラルともに外から摂取せねばならない栄養素で、この時期、発汗により排出されることで不足しがちになることから、美容の面で意識して補うことが大切です。「猛暑の夏本番!熱中症、夏バテ対策に着目したスキンケアライフ」についてお届けしました!次回のテーマは「初秋のスキンケア」をお伝えします。

肌の夏バテへ備えるスキンケア

肌の夏バテへ備えるスキンケア

昨年2022年は、観測統計史上最も早く関東・東海・九州南部で6月中に梅雨明けが発表され、7月に入り連日の猛暑となりました。今年の梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか?温暖化の影響であるのか、「梅雨」のイメージもかなり変わってきている印象ですが、梅雨明け後の7月は、肌にとって過酷な環境が襲いますので、肌の夏バテへの備えを意識したスキンケアへの取り組みが求められます。今回は「梅雨明け後のスキンケア」に焦点を当てたいと思います。 梅雨明け後、7月の肌環境を理解しよう!   梅雨明けを境に、7月の肌環境は過酷なものとなります。夏本番へ突入しますので外気は高温・多湿、一方でエアコン環境下の室内・車内は乾燥・低温という湿度・温度の変化が肌にストレスを与えます。また、皮脂分泌が増える時期に加え、発汗を伴う環境となりますので、メイク汚れと肌汚れが混ざり合った汚れが肌荒れやニキビなどの吹き出物を誘発し、肌自体の抵抗力も衰えさせます。冷房による冷えは、血行不良の原因となり、肌代謝を乱れさせます。追い打ちをかけるように、強烈な紫外線が肌の直接的な日焼けに加え肌老化を促進してしまいます。つまり、高温・多湿、低温・乾燥、発汗、血行不良、紫外線…と肌トラブルを誘発する厳しい環境のオンパレードとなるのが7月です。 肌の夏バテへ備える美容ライフ   1.湿度・温度変化、血行不良への備え湿度・温度変化が一日の中でも何度も繰り返す肌環境に対しては、乾燥対策とバリア機能強化を意識したスキンケア製品を取り入れることで、肌自体の抵抗力を高め、代謝不良に陥らない備えが必要です。 2.発汗による肌汚れへの備え日中の発汗に加え、就寝中の発汗も肌にとっては大敵です。一方で、発汗のメリットも損なうことなく、水分は充分に補給しながら熱中症対策も行い、汗を小まめにふき取りましょう。帰宅時や起床時のクレンジング・洗顔で、肌汚れに起因する肌トラブルに備えてください。 3.紫外線への備え日焼け止めが塗り足らない人が殆どであることがわかっています。日焼け防止のために肌を露出させない工夫に加えて、UVケア製品の日中での塗り足し、塗り直しを是非習慣化してください。怖いのは、すぐには感じることのできない、光老化です。 過酷な夏の美容ライフに「香り=アロマテラピー」を取り入れる 7月は内と外の寒暖差によって心身の変化も気になる時期です。毎日を楽しく、豊かに、健康に過ごすために「香り」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。香りが心身にポジティブな影響を与えることは事実ですので、暮らしの中に「香り」を取り入れることは美容と健康の観点でもプラスです。「香気療法」と訳されるアロマテラピーですが、精油((エッセンシャルオイル)に代表されるいわゆる「五感」の中の「嗅覚」を通じて「香りの力」が心身に与える影響を利用した植物療法の一つとなります。ヨーロッパでは医学療法の一つとして体系化されていますが、日本では、アロマテラピーの資格は公的なものでは無いので、一般的には趣味の域にとどまっているというのが実態です。医師が医療の一つとして用いることは認められています。 精油とは?植物の花、葉、果皮、果実、種子、樹皮などから抽出した揮発性の芳香成分を含む油をさします。そもそも植物は何故精油を生み出すのか?を考察すると精油に基づくアロマテラピーの意義が見えてきます。 ・ 香りの誘因効果(フェロモン)により鳥や昆虫に受粉や種子の運搬を託す。・ 精油の芳香などの忌避効果によって害虫やカビなどの有害な菌から植物を守る。・ 葉に粘液性のある精油を産出し昆虫などに食べられないように身を守る。・ 周囲に他の植物が生育するのを抑制する。・ 精油が汗のように蒸散することにより、自らを冷却し太陽熱からその植物を守る。 つまり、これら精油の本来の働きを、私たちヒトの心身の自然療法に転用する考えに基づくものがアロマテラピーですが、伝承的な精油による各種治療の中には科学的・医学的に間違っている例も存在し、その使用、活用には注意が必要です。 精油の化粧品への応用化粧品への応用としては、精油によっては肌刺激があるものもあり、その選択と配合量に注意を払い利用されています。香り成分としては合成香料では再現しえない自然ならではの香りが特徴的ですので、リラックス効果などに繋がる精油をベースとする香り付けは有用です。 「夏バテへ備えるスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏肌癒しのスキンケア」をお伝えします。

肌の夏バテへ備えるスキンケア

昨年2022年は、観測統計史上最も早く関東・東海・九州南部で6月中に梅雨明けが発表され、7月に入り連日の猛暑となりました。今年の梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか?温暖化の影響であるのか、「梅雨」のイメージもかなり変わってきている印象ですが、梅雨明け後の7月は、肌にとって過酷な環境が襲いますので、肌の夏バテへの備えを意識したスキンケアへの取り組みが求められます。今回は「梅雨明け後のスキンケア」に焦点を当てたいと思います。 梅雨明け後、7月の肌環境を理解しよう!   梅雨明けを境に、7月の肌環境は過酷なものとなります。夏本番へ突入しますので外気は高温・多湿、一方でエアコン環境下の室内・車内は乾燥・低温という湿度・温度の変化が肌にストレスを与えます。また、皮脂分泌が増える時期に加え、発汗を伴う環境となりますので、メイク汚れと肌汚れが混ざり合った汚れが肌荒れやニキビなどの吹き出物を誘発し、肌自体の抵抗力も衰えさせます。冷房による冷えは、血行不良の原因となり、肌代謝を乱れさせます。追い打ちをかけるように、強烈な紫外線が肌の直接的な日焼けに加え肌老化を促進してしまいます。つまり、高温・多湿、低温・乾燥、発汗、血行不良、紫外線…と肌トラブルを誘発する厳しい環境のオンパレードとなるのが7月です。 肌の夏バテへ備える美容ライフ   1.湿度・温度変化、血行不良への備え湿度・温度変化が一日の中でも何度も繰り返す肌環境に対しては、乾燥対策とバリア機能強化を意識したスキンケア製品を取り入れることで、肌自体の抵抗力を高め、代謝不良に陥らない備えが必要です。 2.発汗による肌汚れへの備え日中の発汗に加え、就寝中の発汗も肌にとっては大敵です。一方で、発汗のメリットも損なうことなく、水分は充分に補給しながら熱中症対策も行い、汗を小まめにふき取りましょう。帰宅時や起床時のクレンジング・洗顔で、肌汚れに起因する肌トラブルに備えてください。 3.紫外線への備え日焼け止めが塗り足らない人が殆どであることがわかっています。日焼け防止のために肌を露出させない工夫に加えて、UVケア製品の日中での塗り足し、塗り直しを是非習慣化してください。怖いのは、すぐには感じることのできない、光老化です。 過酷な夏の美容ライフに「香り=アロマテラピー」を取り入れる 7月は内と外の寒暖差によって心身の変化も気になる時期です。毎日を楽しく、豊かに、健康に過ごすために「香り」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。香りが心身にポジティブな影響を与えることは事実ですので、暮らしの中に「香り」を取り入れることは美容と健康の観点でもプラスです。「香気療法」と訳されるアロマテラピーですが、精油((エッセンシャルオイル)に代表されるいわゆる「五感」の中の「嗅覚」を通じて「香りの力」が心身に与える影響を利用した植物療法の一つとなります。ヨーロッパでは医学療法の一つとして体系化されていますが、日本では、アロマテラピーの資格は公的なものでは無いので、一般的には趣味の域にとどまっているというのが実態です。医師が医療の一つとして用いることは認められています。 精油とは?植物の花、葉、果皮、果実、種子、樹皮などから抽出した揮発性の芳香成分を含む油をさします。そもそも植物は何故精油を生み出すのか?を考察すると精油に基づくアロマテラピーの意義が見えてきます。 ・ 香りの誘因効果(フェロモン)により鳥や昆虫に受粉や種子の運搬を託す。・ 精油の芳香などの忌避効果によって害虫やカビなどの有害な菌から植物を守る。・ 葉に粘液性のある精油を産出し昆虫などに食べられないように身を守る。・ 周囲に他の植物が生育するのを抑制する。・ 精油が汗のように蒸散することにより、自らを冷却し太陽熱からその植物を守る。 つまり、これら精油の本来の働きを、私たちヒトの心身の自然療法に転用する考えに基づくものがアロマテラピーですが、伝承的な精油による各種治療の中には科学的・医学的に間違っている例も存在し、その使用、活用には注意が必要です。 精油の化粧品への応用化粧品への応用としては、精油によっては肌刺激があるものもあり、その選択と配合量に注意を払い利用されています。香り成分としては合成香料では再現しえない自然ならではの香りが特徴的ですので、リラックス効果などに繋がる精油をベースとする香り付けは有用です。 「夏バテへ備えるスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏肌癒しのスキンケア」をお伝えします。

湿度を意識した、6月のスキンケア

湿度を意識した、6月のスキンケア

今年は例年より早めの梅雨入となる感じですが、梅雨期間中もこれまでの梅雨イメージとは異なり、寒暖差もあれば、晴天・曇天・雨天など目まぐるしく変化する梅雨となるのではないでしょうか?6月の歳時記としては、6月18日(日)が父の日。6月21日(水)には、一年で最も日の出から日の入りまでの時間が長い夏至を迎えます。今回は、梅雨が明ける迄のこの時期のスキンケアについて「湿度」に着目してみました。 梅雨の時期6月、「湿度とスキンケア」 昨年の6月の東京の降水量と湿度を振り返ると、梅雨入り後の降水量は、6月6日の大雨を除いて極めて少なく、いわゆる空梅雨とも言える状態であったことがわかります。一方、湿度は、降雨に関わらず湿った空気の流れ込んだ日は高くなり、湿度80%を超える日が16日間にも及びました。温度と湿度の相関関係とヒトの体感を示す不快指数という概念がありますが、湿度80%超えは、いわゆる「ジメジメ」とした不快感を感じる水準と言えるでしょう。   1.肌にとって最適な湿度とは?保湿が大切な肌にとって外気の湿度も高い方が良いはずです。一方、コロナ禍で数年にも及んでいるマスク生活で肌荒れなどのトラブルを起こす人も多く、マスク内の湿度は80~90%と言われています。昨年の東京の例では、湿度80%を超える日は顔全体をマスクで覆っていたような状態と形容できなくもありません。保湿や潤いの面では高湿度は肌にとってプラスである一方、汗がこもった蒸れの状態は、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となり肌にとってはマイナスです。梅雨時の湿度に対して、60~70%程度の湿度が肌にとってストレスのない湿度環境ではないでしょうか。 2.冷房による乾燥・冷え外気の高湿度環境に対し、室内・社内でのエアコン使用も本格化することで湿度とスキンケアが複雑なものになります。この時期のスキンケアとしては、冷房による「乾燥」と「冷え」への対策も取り入れる必要があります。 「冷房による乾燥」冷房も暖房も、エアコンによる室内温度の調整は室内の湿度を低下させます。これから夏に向けての冷房の季節では、室内や車内の湿度環境は40%程度にまで低下すると言われています。つまり、エアコン環境下の室内・車内の湿度は、冬の乾燥の季節と同水準となると捉えましょう。空気の温度と湿度には次のような基本的な性質があります。 ●温度が高い⇒空気が蓄えることのできる水分が多い。 ●温度が低い⇒空気が蓄えることのできる水分が少ない。 エアコンには必ず室外機に排水管が付いています。エアコンで室内の空気が冷やされると、蓄えることのできなくなった空気中の水分が排出されていることが排水管から流れる水でわかります。つまり、エアコンを使用することで、室内はどんどん乾燥が進行することになり、肌の乾燥へと進みます。 「冷房による冷え」私たちのカラダは、暑い夏には発熱を抑制し、また、毛細血管が拡がり放熱しやすい体質へと自然と変化します。また、発汗により体温を下げようとします。一方で、冷房の効いた室内では毛細血管が開いた状態なため、放熱し過ぎで「冷え」が進み、屋外との寒暖差により自律神経の乱れを生じさせ、体温調節や発汗をうまく制御できなくなり、抵抗力の低下を招きます。結果として、「冷え」「だるさ」「頭痛」「食欲不振」「不眠」など、様々な冷房病に襲われることとなります。肌状態と体調は切っても切れない関係なので、冷房による冷えは肌の不調に結びつき、肌荒れ、ターンオーバーの乱れ、クスミ、肌老化の促進へと繋がり易くなります。 湿度を意識、コントロールする美容ライフ 1.多湿・発汗からの汚れを落とす 帰宅したら、クレンジング・洗顔を行いましょう。多湿・発汗の影響で、肌表面のメイク汚れ・皮脂汚れに汗が混じった梅雨時汚れを丁寧にやさしく洗い落とすことが大切です。カビや雑菌の繁殖を防ぐことにもつながります。 2.冷房による冷え、乾燥から肌を守る「冷え」対策としては、さっと羽織れるカーディガンなどを携行しましょう。また、自宅でのエアコンの設定温度も高めにする生活に慣れましょう。値上げが続いている電気代の節約にもなりますよ。「乾燥」 対策としては、簡単な潤い補給として、外出時にもお顔に化粧水ミストをかけるなど、化粧水をミスト状に噴霧できるミニボトルに入れて携行することもオススメです。帰宅後の室内では、保湿ジェルやクリームで室内の乾燥状態へのケアを意識して取り入れましょう。 「湿度を意識した、6月のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏バテへ備えるスキンケア」をお伝えします。

湿度を意識した、6月のスキンケア

今年は例年より早めの梅雨入となる感じですが、梅雨期間中もこれまでの梅雨イメージとは異なり、寒暖差もあれば、晴天・曇天・雨天など目まぐるしく変化する梅雨となるのではないでしょうか?6月の歳時記としては、6月18日(日)が父の日。6月21日(水)には、一年で最も日の出から日の入りまでの時間が長い夏至を迎えます。今回は、梅雨が明ける迄のこの時期のスキンケアについて「湿度」に着目してみました。 梅雨の時期6月、「湿度とスキンケア」 昨年の6月の東京の降水量と湿度を振り返ると、梅雨入り後の降水量は、6月6日の大雨を除いて極めて少なく、いわゆる空梅雨とも言える状態であったことがわかります。一方、湿度は、降雨に関わらず湿った空気の流れ込んだ日は高くなり、湿度80%を超える日が16日間にも及びました。温度と湿度の相関関係とヒトの体感を示す不快指数という概念がありますが、湿度80%超えは、いわゆる「ジメジメ」とした不快感を感じる水準と言えるでしょう。   1.肌にとって最適な湿度とは?保湿が大切な肌にとって外気の湿度も高い方が良いはずです。一方、コロナ禍で数年にも及んでいるマスク生活で肌荒れなどのトラブルを起こす人も多く、マスク内の湿度は80~90%と言われています。昨年の東京の例では、湿度80%を超える日は顔全体をマスクで覆っていたような状態と形容できなくもありません。保湿や潤いの面では高湿度は肌にとってプラスである一方、汗がこもった蒸れの状態は、カビや雑菌が繁殖しやすい環境となり肌にとってはマイナスです。梅雨時の湿度に対して、60~70%程度の湿度が肌にとってストレスのない湿度環境ではないでしょうか。 2.冷房による乾燥・冷え外気の高湿度環境に対し、室内・社内でのエアコン使用も本格化することで湿度とスキンケアが複雑なものになります。この時期のスキンケアとしては、冷房による「乾燥」と「冷え」への対策も取り入れる必要があります。 「冷房による乾燥」冷房も暖房も、エアコンによる室内温度の調整は室内の湿度を低下させます。これから夏に向けての冷房の季節では、室内や車内の湿度環境は40%程度にまで低下すると言われています。つまり、エアコン環境下の室内・車内の湿度は、冬の乾燥の季節と同水準となると捉えましょう。空気の温度と湿度には次のような基本的な性質があります。 ●温度が高い⇒空気が蓄えることのできる水分が多い。 ●温度が低い⇒空気が蓄えることのできる水分が少ない。 エアコンには必ず室外機に排水管が付いています。エアコンで室内の空気が冷やされると、蓄えることのできなくなった空気中の水分が排出されていることが排水管から流れる水でわかります。つまり、エアコンを使用することで、室内はどんどん乾燥が進行することになり、肌の乾燥へと進みます。 「冷房による冷え」私たちのカラダは、暑い夏には発熱を抑制し、また、毛細血管が拡がり放熱しやすい体質へと自然と変化します。また、発汗により体温を下げようとします。一方で、冷房の効いた室内では毛細血管が開いた状態なため、放熱し過ぎで「冷え」が進み、屋外との寒暖差により自律神経の乱れを生じさせ、体温調節や発汗をうまく制御できなくなり、抵抗力の低下を招きます。結果として、「冷え」「だるさ」「頭痛」「食欲不振」「不眠」など、様々な冷房病に襲われることとなります。肌状態と体調は切っても切れない関係なので、冷房による冷えは肌の不調に結びつき、肌荒れ、ターンオーバーの乱れ、クスミ、肌老化の促進へと繋がり易くなります。 湿度を意識、コントロールする美容ライフ 1.多湿・発汗からの汚れを落とす 帰宅したら、クレンジング・洗顔を行いましょう。多湿・発汗の影響で、肌表面のメイク汚れ・皮脂汚れに汗が混じった梅雨時汚れを丁寧にやさしく洗い落とすことが大切です。カビや雑菌の繁殖を防ぐことにもつながります。 2.冷房による冷え、乾燥から肌を守る「冷え」対策としては、さっと羽織れるカーディガンなどを携行しましょう。また、自宅でのエアコンの設定温度も高めにする生活に慣れましょう。値上げが続いている電気代の節約にもなりますよ。「乾燥」 対策としては、簡単な潤い補給として、外出時にもお顔に化粧水ミストをかけるなど、化粧水をミスト状に噴霧できるミニボトルに入れて携行することもオススメです。帰宅後の室内では、保湿ジェルやクリームで室内の乾燥状態へのケアを意識して取り入れましょう。 「湿度を意識した、6月のスキンケア」についてお届けしました!次回のテーマは「夏バテへ備えるスキンケア」をお伝えします。

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

さわやかな風が心地よく街路樹の葉も青々と生い茂り、目にあざやかに映るこの季節。去る5月8日には3年余りに及んだ新型コロナウイルス感染症が、法律上の扱いで「5類感染症」となりました。季節性インフルエンザと同等の扱いとなり、3年余りに及ぶコロナ禍が異なるステージに移行します。まだまだ油断禁物の日々は続きますが、5月は過ごしやすい気候もあって生活面でもベストシーズンと言える時期です。晴天の日も多くベストシーズンなのですが、美容ライフの面では注意したい点があります! 5月の肌環境は総じて快適。唯一、太陽光ストレスが年間最高水準へ! 5月は花粉の飛散も減り、花粉症に悩まされた人もようやく解放され、平均気温も東京の場合では20℃前後と、肌にとっても快適な時期となります。一方、太陽光照射量は晴天も多いことから年間最高水準となり快適な5月でも唯一、太陽光対策(紫外線A波、紫外線B波、ブルーライト、近赤外線)には本腰を入れて取り組む必要があります。 【1】紫外線B波(UVB)⇒シミの原因に!紫外線B波(UVB)は皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激。シミの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンは蓄積するとシミとして肌に定着し、皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)と、その後に黒っぽくなる日焼け(サンタン)など、急性障害を引き起こしてします。 【2】紫外線A波(UVA)&ブルーライト⇒シワの原因に!紫外線A波(UVA)およびブルーライトは波長域が近似していて、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに雲やガラスもすり抜けて肌に届くので、天候の悪い日でも室内のガラス越しでも防ぐことができません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワの原因となることが分かっています。 【3】近赤外線⇒たるみの原因に!近赤外線(NIR)は真皮のさらに下、皮下組織にまで届き皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こします。そのためシワより深刻な「たるみ」の原因となることが分かってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 この3点からして、太陽光は肌にとって大敵で特にUVA、ブルーライト、そして近赤外線は慢性障害とも言えるシワ・たるみの原因となるので「光老化」として語られています。また、この世に生を受けた瞬間から年齢を重ねるにつれ、生理的老化に太陽光による「光老化」が加わり、肌の老化が進むことに。老化にとどまらず、皮膚がんなどの悪性の腫瘍、眼球疾患の誘発なとも報告されています。 環境省による「紫外線環境保健マニュアル2020」によれば、紫外線が関係していると考えられている病気が下図のように示されています。 〈紫外線が関係していると考えられている病気〉     5月病、眠気…5月特有の不調 5月病とは医学的な病気ではありませんが、環境変化のストレスが原因で無気力な状態になったり、眠れなくなったりと様々な不調を指す言葉です。酷いときには「うつ病」へ進行してしまうケースもあります。特に新入生や新入社員が4月からの新たな環境がストレスとなり、ゴールデンウィーク後あたりに、適応障害として不調に陥ることが多いことから「5月病」と形容されています。4月から環境が一変した方は環境変化ストレスを意識し、ストレスと上手につきあい、回避する心がけが必要です。 春眠暁を覚えず。眠気も、5月によく感じられる方が多いのではないでしょうか?特に日中の眠気は、冬~春への季節の変わり目の温度変化や、一日の寒暖差にカラダがついていけず自律神経が乱れることが要因の一つとも言われています。また5月病同様に環境変化ストレスという心因的な要因も、自律神経の乱れに影響しているものと思われています。睡眠は健康のバロメーターでもあるので、夜間の睡眠を質の良いものにする工夫や、起床時に朝日を浴びて体内時計をリセットすることも効果的と言われています。 紫外線とビタミンD 太陽光は肌にとってまるで悪者のようですが、紫外線には殺菌作用に加え骨にとって必要なカルシウムの吸収を促すという大切な働きがあります。   ビタミンDの役割ビタミンDは食物から摂取したカルシウムを腸で吸収させる大切な役割を担っていて、ビタミンDの働きにより腸からのカルシウムの吸収は2〜5倍程度に増加すると言われています。カルシウムは骨の強度を高める重要な栄養素で、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が阻害され骨軟化症といった病気に繋がることになってしまいます。海から陸にあがり生活するようになった生物は、重力に耐えるために強い骨が必要となり、食事からだけでは十分なビタミンDが摂取できないことから、紫外線により自らのカラダでビタミンDを生み出す仕組みを身に付けたのだそうです。多くの人がビタミンDの必要量の半分以上を紫外線による生成に依存しているそうです。 紫外線対策の功罪肌にとって紫外線を含む太陽光は「シミ・シワ・たるみ」などの要因になることから太陽光対策は必須ですが、日本では妊婦さんおよび乳幼児のビタミン欠乏症が増加しているという問題も起こっています。太陽光、とくに紫外線による障害を恐れるあまりに過剰に日光に当たらない生活を継続すると、ビタミンD欠乏症に陥り成長期の子供の場合は、骨の強度が低下し曲がりやすくなってしまうことも。成人であれば骨軟化症を引き起こすこととなります。紫外線対策とビタミンD生成を促すために日光に当たるということは相反することになり、そのバランスを考えることは、正直難しいところです。 紫外線対策を行いながらビタミンDを欠乏させない暮らし方ビタミンDは食物としては、脂身の多い魚類やきのこ類にたくさん含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難とされています。せめて、下表記載の魚類やキノコ類を意識して食事に取り入れて、牛乳などから“カルシウムもしっかり補う食生活”を送りながら、肌の紫外線対策もしっかり行う生活をオススメします。環境省の「紫外線環境保護マニュアル2020」では、詳しく丁寧に紫外線全般について説明されていますので是非参考にしてみてください。 食品中のビタミンD含有量(1日必要量は10〜25μg)   環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋 「ベストシーズン 快適な5月のスキンケア」いかがでしたでしょうか?夏を迎える前の新緑の季節は過ごしやすい反面、日差しも強くなっています。紫外線対策をしっかり行いながらもビタミンDを欠乏させない暮らし方をしたいものです。さて次回のテーマは「湿度とスキンケア」をお伝えします。

ベストシーズン 快適な5月のスキンケア

さわやかな風が心地よく街路樹の葉も青々と生い茂り、目にあざやかに映るこの季節。去る5月8日には3年余りに及んだ新型コロナウイルス感染症が、法律上の扱いで「5類感染症」となりました。季節性インフルエンザと同等の扱いとなり、3年余りに及ぶコロナ禍が異なるステージに移行します。まだまだ油断禁物の日々は続きますが、5月は過ごしやすい気候もあって生活面でもベストシーズンと言える時期です。晴天の日も多くベストシーズンなのですが、美容ライフの面では注意したい点があります! 5月の肌環境は総じて快適。唯一、太陽光ストレスが年間最高水準へ! 5月は花粉の飛散も減り、花粉症に悩まされた人もようやく解放され、平均気温も東京の場合では20℃前後と、肌にとっても快適な時期となります。一方、太陽光照射量は晴天も多いことから年間最高水準となり快適な5月でも唯一、太陽光対策(紫外線A波、紫外線B波、ブルーライト、近赤外線)には本腰を入れて取り組む必要があります。 【1】紫外線B波(UVB)⇒シミの原因に!紫外線B波(UVB)は皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激。シミの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンは蓄積するとシミとして肌に定着し、皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)と、その後に黒っぽくなる日焼け(サンタン)など、急性障害を引き起こしてします。 【2】紫外線A波(UVA)&ブルーライト⇒シワの原因に!紫外線A波(UVA)およびブルーライトは波長域が近似していて、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに雲やガラスもすり抜けて肌に届くので、天候の悪い日でも室内のガラス越しでも防ぐことができません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワの原因となることが分かっています。 【3】近赤外線⇒たるみの原因に!近赤外線(NIR)は真皮のさらに下、皮下組織にまで届き皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こします。そのためシワより深刻な「たるみ」の原因となることが分かってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 この3点からして、太陽光は肌にとって大敵で特にUVA、ブルーライト、そして近赤外線は慢性障害とも言えるシワ・たるみの原因となるので「光老化」として語られています。また、この世に生を受けた瞬間から年齢を重ねるにつれ、生理的老化に太陽光による「光老化」が加わり、肌の老化が進むことに。老化にとどまらず、皮膚がんなどの悪性の腫瘍、眼球疾患の誘発なとも報告されています。 環境省による「紫外線環境保健マニュアル2020」によれば、紫外線が関係していると考えられている病気が下図のように示されています。 〈紫外線が関係していると考えられている病気〉     5月病、眠気…5月特有の不調 5月病とは医学的な病気ではありませんが、環境変化のストレスが原因で無気力な状態になったり、眠れなくなったりと様々な不調を指す言葉です。酷いときには「うつ病」へ進行してしまうケースもあります。特に新入生や新入社員が4月からの新たな環境がストレスとなり、ゴールデンウィーク後あたりに、適応障害として不調に陥ることが多いことから「5月病」と形容されています。4月から環境が一変した方は環境変化ストレスを意識し、ストレスと上手につきあい、回避する心がけが必要です。 春眠暁を覚えず。眠気も、5月によく感じられる方が多いのではないでしょうか?特に日中の眠気は、冬~春への季節の変わり目の温度変化や、一日の寒暖差にカラダがついていけず自律神経が乱れることが要因の一つとも言われています。また5月病同様に環境変化ストレスという心因的な要因も、自律神経の乱れに影響しているものと思われています。睡眠は健康のバロメーターでもあるので、夜間の睡眠を質の良いものにする工夫や、起床時に朝日を浴びて体内時計をリセットすることも効果的と言われています。 紫外線とビタミンD 太陽光は肌にとってまるで悪者のようですが、紫外線には殺菌作用に加え骨にとって必要なカルシウムの吸収を促すという大切な働きがあります。   ビタミンDの役割ビタミンDは食物から摂取したカルシウムを腸で吸収させる大切な役割を担っていて、ビタミンDの働きにより腸からのカルシウムの吸収は2〜5倍程度に増加すると言われています。カルシウムは骨の強度を高める重要な栄養素で、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が阻害され骨軟化症といった病気に繋がることになってしまいます。海から陸にあがり生活するようになった生物は、重力に耐えるために強い骨が必要となり、食事からだけでは十分なビタミンDが摂取できないことから、紫外線により自らのカラダでビタミンDを生み出す仕組みを身に付けたのだそうです。多くの人がビタミンDの必要量の半分以上を紫外線による生成に依存しているそうです。 紫外線対策の功罪肌にとって紫外線を含む太陽光は「シミ・シワ・たるみ」などの要因になることから太陽光対策は必須ですが、日本では妊婦さんおよび乳幼児のビタミン欠乏症が増加しているという問題も起こっています。太陽光、とくに紫外線による障害を恐れるあまりに過剰に日光に当たらない生活を継続すると、ビタミンD欠乏症に陥り成長期の子供の場合は、骨の強度が低下し曲がりやすくなってしまうことも。成人であれば骨軟化症を引き起こすこととなります。紫外線対策とビタミンD生成を促すために日光に当たるということは相反することになり、そのバランスを考えることは、正直難しいところです。 紫外線対策を行いながらビタミンDを欠乏させない暮らし方ビタミンDは食物としては、脂身の多い魚類やきのこ類にたくさん含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難とされています。せめて、下表記載の魚類やキノコ類を意識して食事に取り入れて、牛乳などから“カルシウムもしっかり補う食生活”を送りながら、肌の紫外線対策もしっかり行う生活をオススメします。環境省の「紫外線環境保護マニュアル2020」では、詳しく丁寧に紫外線全般について説明されていますので是非参考にしてみてください。 食品中のビタミンD含有量(1日必要量は10〜25μg)   環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋 「ベストシーズン 快適な5月のスキンケア」いかがでしたでしょうか?夏を迎える前の新緑の季節は過ごしやすい反面、日差しも強くなっています。紫外線対策をしっかり行いながらもビタミンDを欠乏させない暮らし方をしたいものです。さて次回のテーマは「湿度とスキンケア」をお伝えします。