アクシージア ビューティー・アドバイス

梅雨の季節、6月のスキンケア

梅雨の季節、6月のスキンケア

6月といえば、梅雨が明ける沖縄を除き、本格的な梅雨入りの季節で約1か月程度雨の多い日々が続きます。一方で、今年はラニーニャ現象で晴天の日には猛暑となることも予想されています。天候を睨みながら、この時期ならではのスキンケアに対するメリハリが求められます。今回は、6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケアのヒントをお伝えします。 6月のお肌ストレスのキーワード   1.多湿、発汗梅雨入り後の6月は、気温の上昇とともに湿度も上昇。梅雨が続く7月と共に年間でも最高水準の湿度となり「ジメジメ」とした日々が多くなります。湿度が高い大気は、お肌のうるおい環境としては良いのですが、気温・湿度の上昇とともに皮脂分泌量も多くなり、発汗も促されます。結果、メイク汚れに皮脂・汗が混じった厄介な汚れがお肌に留まりやすくなります。 2.晴天日の猛暑、太陽光照射今年の夏至は6月21日。日照時間が一年で最も長く太陽光照射量がピークを迎えます。梅雨時なので、曇りや雨の日も多く日照時間の平均は少ない月に見えますが、晴天の日の太陽光照射量は年間を通じての最大レベルですので、万全な太陽光対策が必須となります。 3.エアコンによる冷え・乾燥エアコンの冷房や除湿により、冷気と暖気が一日の中で何回も行ったり来たり…まさにお肌にとってもカラダにとっても寒暖差ストレスも加わり、お肌の代謝に影響を及ぼします。また、外気は多湿にもかかわらず、エアコン環境下では乾燥状態なので、ジメジメした梅雨時においても「乾燥対策」の意識も必要となります。 ニキビとそのケア 6月のお肌のストレスのキーワード「多湿」「発汗」により、お肌の表面には汗と混じった汚れが残り、ニキビや吹き出物の発症に繋がりやすくなります。今回はニキビとそのケアについてお伝えします。 ニキビとは皮脂の分泌が多く毛穴が詰まることで、毛穴に皮脂が溜まってた状態(コメドとか面皰(めんぽう)といいます)。このコメドの中でニキビ菌が増殖して炎症が起きると、ニキビを発症し、毛穴の周りの組織が破壊されて凹凸の瘢痕を残すこともあります。よく、ニキビの種類として白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビと言われることがありますが、この違いは次の通りです。(白ニキビ) 炎症が起こっていない皮脂溜りの状態(赤ニキビ) 炎症を起こして赤くなった状態(黒ニキビ) 炎症は起こしていないが、皮脂溜りが酸化して変色している状態 ニキビケアの基本まずは、日頃のクレンジング・洗顔が大切です。帰宅後のメイク落としだけでなく朝晩のクレンジング・洗顔でお肌を清浄な状態に保ちましょう。特に、朝は怠りがちなクレンジング・洗顔ですが、クレンジングはメイク落としだけでなく、睡眠中の皮脂汚れを落とすことにも繋がります。また、洗い過ぎもお肌にとっては負担になりますので注意が必要です。 ニキビが出来てしまったら塗りクスリなどでの早めの治療と生活の工夫が求められます。マスクやスカーフなどでニキビを隠そうとしたり、髪の毛がニキビに触れることは避けましょう。メイクも厚過ぎると毛穴をふさいでしまいニキビを悪化させてしまいます。目まわりや、唇にはニキビは出来ませんので、アイメイクやリップでメイクの仕上がりを工夫してみましょう。とにかく、ニキビが凸凹の瘢痕になってしまう前に、早めに完治させることが大切です。ニキビが出来やすくなる、あるいは、悪化する食べ物は科学的には立証されていないので、食べ物に気を付ける必要は無いと最近では言われています。 6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケアについてお届けしました。次回テーマは、“夏本番のスキンケア” のヒントをお伝えします。

梅雨の季節、6月のスキンケア

6月といえば、梅雨が明ける沖縄を除き、本格的な梅雨入りの季節で約1か月程度雨の多い日々が続きます。一方で、今年はラニーニャ現象で晴天の日には猛暑となることも予想されています。天候を睨みながら、この時期ならではのスキンケアに対するメリハリが求められます。今回は、6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケアのヒントをお伝えします。 6月のお肌ストレスのキーワード   1.多湿、発汗梅雨入り後の6月は、気温の上昇とともに湿度も上昇。梅雨が続く7月と共に年間でも最高水準の湿度となり「ジメジメ」とした日々が多くなります。湿度が高い大気は、お肌のうるおい環境としては良いのですが、気温・湿度の上昇とともに皮脂分泌量も多くなり、発汗も促されます。結果、メイク汚れに皮脂・汗が混じった厄介な汚れがお肌に留まりやすくなります。 2.晴天日の猛暑、太陽光照射今年の夏至は6月21日。日照時間が一年で最も長く太陽光照射量がピークを迎えます。梅雨時なので、曇りや雨の日も多く日照時間の平均は少ない月に見えますが、晴天の日の太陽光照射量は年間を通じての最大レベルですので、万全な太陽光対策が必須となります。 3.エアコンによる冷え・乾燥エアコンの冷房や除湿により、冷気と暖気が一日の中で何回も行ったり来たり…まさにお肌にとってもカラダにとっても寒暖差ストレスも加わり、お肌の代謝に影響を及ぼします。また、外気は多湿にもかかわらず、エアコン環境下では乾燥状態なので、ジメジメした梅雨時においても「乾燥対策」の意識も必要となります。 ニキビとそのケア 6月のお肌のストレスのキーワード「多湿」「発汗」により、お肌の表面には汗と混じった汚れが残り、ニキビや吹き出物の発症に繋がりやすくなります。今回はニキビとそのケアについてお伝えします。 ニキビとは皮脂の分泌が多く毛穴が詰まることで、毛穴に皮脂が溜まってた状態(コメドとか面皰(めんぽう)といいます)。このコメドの中でニキビ菌が増殖して炎症が起きると、ニキビを発症し、毛穴の周りの組織が破壊されて凹凸の瘢痕を残すこともあります。よく、ニキビの種類として白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビと言われることがありますが、この違いは次の通りです。(白ニキビ) 炎症が起こっていない皮脂溜りの状態(赤ニキビ) 炎症を起こして赤くなった状態(黒ニキビ) 炎症は起こしていないが、皮脂溜りが酸化して変色している状態 ニキビケアの基本まずは、日頃のクレンジング・洗顔が大切です。帰宅後のメイク落としだけでなく朝晩のクレンジング・洗顔でお肌を清浄な状態に保ちましょう。特に、朝は怠りがちなクレンジング・洗顔ですが、クレンジングはメイク落としだけでなく、睡眠中の皮脂汚れを落とすことにも繋がります。また、洗い過ぎもお肌にとっては負担になりますので注意が必要です。 ニキビが出来てしまったら塗りクスリなどでの早めの治療と生活の工夫が求められます。マスクやスカーフなどでニキビを隠そうとしたり、髪の毛がニキビに触れることは避けましょう。メイクも厚過ぎると毛穴をふさいでしまいニキビを悪化させてしまいます。目まわりや、唇にはニキビは出来ませんので、アイメイクやリップでメイクの仕上がりを工夫してみましょう。とにかく、ニキビが凸凹の瘢痕になってしまう前に、早めに完治させることが大切です。ニキビが出来やすくなる、あるいは、悪化する食べ物は科学的には立証されていないので、食べ物に気を付ける必要は無いと最近では言われています。 6月の気候やお肌の環境に応じたスキンケアについてお届けしました。次回テーマは、“夏本番のスキンケア” のヒントをお伝えします。

新緑がまぶしく快適な5月、夏へ備えるスキンケアを。

新緑がまぶしく快適な5月、夏へ備えるスキンケアを。

5月のイベントはGW含め月の前半に集中しています。5月5日は「こどもの日(端午の節句)」であるとともに暦の上では「立夏(初夏の始まり)」、5月8日は「母の日」です。Withコロナの暮らしが始まって以来、行動自粛が解かれた久しぶりのGWですので、人の動きも多かったのではと思います。皆さんはGWをどのように過ごされたでしょうか?季節はまさに初夏へ移行しようとしており、新緑がまぶしく、天候も比較的おだやかで快適な季節ですが、5月病がお肌にも影響することへの注意が必要です。今回は、5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお伝えします。 5月のお肌の環境は「快適と過酷が同居」   昨年、2021年5月の東京の気象データを振り返ると、気温面では最高気温28.9℃の真夏日があり、最低気温10.9℃とやや肌寒い日もあったことがわかります。全般的には一年で最も快適な5月なのですが、爽やかな春、・ジメジメとした梅雨のような日、・夏日が入れ替わり訪れる時期ですので、お肌にとってストレスフルな環境です。ここに、生活リズムの変化が影響すると言われる5月病が加わると、お肌の状態が大きくゆらぐこととなってしまいます。 健やかなお肌の代謝(ターンオーバー)を保ち夏に負けない基礎を!   快適と過酷が同居する5月。春・梅雨・真夏の3つの季節が入れ替わるように、めまぐるしく変わるこの時期こそ、健やかで正常なお肌の代謝=ターンオーバー(表皮の生まれ変わり)を維持するためのスキンケアへ取り組むことが重要です。 ターンオーバー周期が長くなると、本来、新しい表皮の再生とともに剥がれ落ちる角質が留まってしまい、角質が厚くなり、お肌のゴワつきが生じ、それが、しわ・たるみを助長します。また、美白の大敵であるくすみの原因ともなります。せっかくの美白やアンチエイジングへの取り組みも台無しになってしまいます。 逆に、周期が短くなると、表皮は未熟な状態のまま生まれ変ることとなり、抵抗力が弱く、肌荒れやニキビなど吹き出物に悩まされることになります。紫外線への耐性が失われると、しみ・くすみだけでなく、お肌の老化の進行も早めます。 太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について 前月の『環境変化へのスキンケア』で触れた太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について具体的に説明します。   紫外線B波(UVB)皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激し、しみの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンが蓄積すると、しみとしてお肌に定着してしまうこととなります。 紫外線A波(UVA)&ブルーライト波長域が近似しており、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに、雲やガラスもすり抜けてお肌に届くので、天候の悪い日でも、また、室内のガラス越しでも防ぐことは出来ません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、しわの原因となります。 近赤外線(NIR)真皮のさらに下、皮下組織にまで届き、皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こすため、しわよりさらに深刻な「たるみ」の原因となることがわかってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 これら太陽光からお肌を守る方法は、4種の太陽光を吸収ないし遮断する機能を持つサンスクリーン(日焼け止め)の通年使用するということになります。季節性商品と思われがちな日焼け止めですが、年間を通じての使用と、太陽光ストレスに負けない健やかで正常なお肌の代謝を保つスキンケアへの取り組みを意識しましょう。 紫外線のメリットまるで悪者扱いの太陽光ですが、紫外線にはメリットもあることをお伝えしておきます。1.体内でのカルシウムの蓄積に欠かせないビタミンDの体内での合成には紫外線の助けが必要です。2.紫外線には殺菌作用があるので、衣服・寝具の外干しに有益なだけでなく、特定の疾患への光治療としても使用されることがあります。3.起床時に太陽光を浴びることが体内時計をリセットし、結果、良質な睡眠に繋がります。 5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお届けしました。次回は、“梅雨の季節のスキンケア”のヒントをお伝えします。

新緑がまぶしく快適な5月、夏へ備えるスキンケアを。

5月のイベントはGW含め月の前半に集中しています。5月5日は「こどもの日(端午の節句)」であるとともに暦の上では「立夏(初夏の始まり)」、5月8日は「母の日」です。Withコロナの暮らしが始まって以来、行動自粛が解かれた久しぶりのGWですので、人の動きも多かったのではと思います。皆さんはGWをどのように過ごされたでしょうか?季節はまさに初夏へ移行しようとしており、新緑がまぶしく、天候も比較的おだやかで快適な季節ですが、5月病がお肌にも影響することへの注意が必要です。今回は、5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお伝えします。 5月のお肌の環境は「快適と過酷が同居」   昨年、2021年5月の東京の気象データを振り返ると、気温面では最高気温28.9℃の真夏日があり、最低気温10.9℃とやや肌寒い日もあったことがわかります。全般的には一年で最も快適な5月なのですが、爽やかな春、・ジメジメとした梅雨のような日、・夏日が入れ替わり訪れる時期ですので、お肌にとってストレスフルな環境です。ここに、生活リズムの変化が影響すると言われる5月病が加わると、お肌の状態が大きくゆらぐこととなってしまいます。 健やかなお肌の代謝(ターンオーバー)を保ち夏に負けない基礎を!   快適と過酷が同居する5月。春・梅雨・真夏の3つの季節が入れ替わるように、めまぐるしく変わるこの時期こそ、健やかで正常なお肌の代謝=ターンオーバー(表皮の生まれ変わり)を維持するためのスキンケアへ取り組むことが重要です。 ターンオーバー周期が長くなると、本来、新しい表皮の再生とともに剥がれ落ちる角質が留まってしまい、角質が厚くなり、お肌のゴワつきが生じ、それが、しわ・たるみを助長します。また、美白の大敵であるくすみの原因ともなります。せっかくの美白やアンチエイジングへの取り組みも台無しになってしまいます。 逆に、周期が短くなると、表皮は未熟な状態のまま生まれ変ることとなり、抵抗力が弱く、肌荒れやニキビなど吹き出物に悩まされることになります。紫外線への耐性が失われると、しみ・くすみだけでなく、お肌の老化の進行も早めます。 太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について 前月の『環境変化へのスキンケア』で触れた太陽光ストレスがお肌に及ぼす影響について具体的に説明します。   紫外線B波(UVB)皮膚の表皮まで届き、長時間浴び続けると色素細胞(メラノサイト)を刺激し、しみの元となる色素メラニンを大量に生成します。このメラニンが蓄積すると、しみとしてお肌に定着してしまうこととなります。 紫外線A波(UVA)&ブルーライト波長域が近似しており、真皮にまで届きます。さらに厄介なことに、雲やガラスもすり抜けてお肌に届くので、天候の悪い日でも、また、室内のガラス越しでも防ぐことは出来ません。この太陽光は真皮部分のコラーゲンやエラスチンを変性させ、しわの原因となります。 近赤外線(NIR)真皮のさらに下、皮下組織にまで届き、皮膚の奥深いところでコラーゲンやエラスチンの変性を引き起こすため、しわよりさらに深刻な「たるみ」の原因となることがわかってきています。「たるみ」にまで至ってしまうと化粧品レベルでのケアは困難となってしまいます。 これら太陽光からお肌を守る方法は、4種の太陽光を吸収ないし遮断する機能を持つサンスクリーン(日焼け止め)の通年使用するということになります。季節性商品と思われがちな日焼け止めですが、年間を通じての使用と、太陽光ストレスに負けない健やかで正常なお肌の代謝を保つスキンケアへの取り組みを意識しましょう。 紫外線のメリットまるで悪者扱いの太陽光ですが、紫外線にはメリットもあることをお伝えしておきます。1.体内でのカルシウムの蓄積に欠かせないビタミンDの体内での合成には紫外線の助けが必要です。2.紫外線には殺菌作用があるので、衣服・寝具の外干しに有益なだけでなく、特定の疾患への光治療としても使用されることがあります。3.起床時に太陽光を浴びることが体内時計をリセットし、結果、良質な睡眠に繋がります。 5月に心がけたい、夏に備える美容ライフについてお届けしました。次回は、“梅雨の季節のスキンケア”のヒントをお伝えします。

環境変化へのスキンケア

環境変化へのスキンケア

首都圏以西では、3月に桜の満開を迎え、4月には芽吹きや新緑が目に付くようになるのではないでしょうか?日本の季節は半月程度前倒しになっているのは間違いなさそうです。季節感は変化しても、4月特有の人間関係や住生活などの環境変化があるのは毎年変わりませんね。4月より「新年度」がスタートする日本では、入社、人事異動、入学、新学期、引越しなど、公私共に環境や生活リズムが大きく変化します。今回は環境変化を意識したスキンケアや美容ライフへの取り組みについてお伝えします。 4月特有の環境変化を理解する 1.気象環境の変化   昨年2021年の東京の気象データで特徴的なのは、お肌のストレスにつながる寒暖差・湿度は真冬並み。つまり、寒暖差が大きく、引き続き乾燥状態にあることがわかります。注目いただきたいのは全天日射量です。4月は、年間で最大の日射量を記録しています。 本来、北半球で昼間の時間が最も長くなる夏至(2022年は6月21日)こそ、日射量も最大となるはずですが、この時期の日本は梅雨の時期と重なるため、実際の日射量は低下します。4月は、夏至に向かって昼間の時間が長くなり続け、6-7月より晴天の日も多い傾向ですので、日射量が大きくなります。 気温や湿度の面では、冬同様のスキンケア対策が必要で、太陽光に対しては最高レベルの対策が必要な4月であると理解しましょう。 2. 生活リズム、環境の変化   日本特有の状況ですが、4月は1年の中でも生活リズムや環境が大きく変化する人が多い月となります。このような生活環境の変化は、美容と健康にとっても大きなストレスとなります。新入社員や新入学の学生などを対象に語られる「5月病」も、これら生活のリズムや環境変化というストレスが一因になっていると思われます。緊張感の中で4月は乗り切れたものの、ゴールデンウィークの休日を経て、倦怠感や体調不良に襲われてしまう。生活環境の変化というストレスが心理的・身体的な変調を引き起こすものです。お肌も心理的・身体的健康と密接に関わっていますので、「5月病」は、肌荒れ、吹き出物、極度の乾燥や敏感なお肌の状態へと傾かせたり、不調を引き起こしかねません。 環境変化ストレスに負けない美容ライフ <気象・気候変化への対応>4月の気候・気象状況のキーワードは寒暖差、乾燥、そして日射量です。また、花粉・黄砂などの飛散物質による外的なストレスも加わります。冬同様に保湿ケアを意識して継続することでお肌の角質代謝を健やかに保ち、バリア機能の維持に努めましょう。さらに、夏本番と変わらぬ日射量となりますので、太陽光ケアとしての日焼け止めを正しく、たっぷり使いましょう。 <生活環境変化への対応>生活のリズムや環境の変化によるストレスからの変調を回避するために意識したい取り組みについてお伝えします。✔ 十分な睡眠、休息をとる✔ 適度な運動(散歩、ジョギング、ストレッチなど)✔ 趣味などに没頭する時間を設ける✔ 抱え込まず友人や家族に相談する✔ 不満、不安の自己感情を肯定的に受け止める✔ 規則的な生活リズムの維持に努める 太陽光ストレス 近年の研究で、紫外線(UVB、UVAの2種)に加え、ブルーライト、近赤外線の肌への影響も報告されています。スキンケアで知っておきたい4種の太陽光ストレスについてお伝えします。   ・紫外線(UVB、UVA)の2種紫外線B波(UVB)…地表に到達するのは約5%程度ですが、エネルギーが強く、サンバーン(表皮を損傷させ火傷状に)を引き起こし、シミ・そばかすの原因となります。 紫外線A波(UVA)…地表に到達する紫外線の約9割を占め、雲や窓も透過し、季節を問わず降り注ぐため年間を通じた対策が必要な紫外線です。 真皮まで届き、シワの原因となることが報告されています。   ・ブルーライト可視光線の中で最も波長が短く、紫外線(UVA)に近い青白色のエネルギーの強い光です。パソコンやスマートフォンなどのディスプレイやLED照明にはブルーライトが含まれており、日常生活でのブルーライトの暴露量が増えています。眼や身体への影響からブルーライトカット効果のある眼鏡の使用などが推奨されています。一方、太陽光の1種として降り注いでいるブルーライトの量はディスプレイや照明よりさらに多く、皮膚にとってもUVA同様の対策が望まれます。 ・近赤外線波長は長く、エネルギーとしては弱い光なのですが、真皮の奥深くまで到達し、UVA同様に皮膚へ影響することが特定非営利活動団体「光老化啓発プロジェクト委員会」より提唱されており、サンスクリーンの目的の一つとして近赤外線対策を加えることが望まれます。 環境変化を意識したスキンケアや美容ライフへの取り組みについてお届けしました。次回は、“新緑の5月、夏への備え”についてお伝えします。

環境変化へのスキンケア

首都圏以西では、3月に桜の満開を迎え、4月には芽吹きや新緑が目に付くようになるのではないでしょうか?日本の季節は半月程度前倒しになっているのは間違いなさそうです。季節感は変化しても、4月特有の人間関係や住生活などの環境変化があるのは毎年変わりませんね。4月より「新年度」がスタートする日本では、入社、人事異動、入学、新学期、引越しなど、公私共に環境や生活リズムが大きく変化します。今回は環境変化を意識したスキンケアや美容ライフへの取り組みについてお伝えします。 4月特有の環境変化を理解する 1.気象環境の変化   昨年2021年の東京の気象データで特徴的なのは、お肌のストレスにつながる寒暖差・湿度は真冬並み。つまり、寒暖差が大きく、引き続き乾燥状態にあることがわかります。注目いただきたいのは全天日射量です。4月は、年間で最大の日射量を記録しています。 本来、北半球で昼間の時間が最も長くなる夏至(2022年は6月21日)こそ、日射量も最大となるはずですが、この時期の日本は梅雨の時期と重なるため、実際の日射量は低下します。4月は、夏至に向かって昼間の時間が長くなり続け、6-7月より晴天の日も多い傾向ですので、日射量が大きくなります。 気温や湿度の面では、冬同様のスキンケア対策が必要で、太陽光に対しては最高レベルの対策が必要な4月であると理解しましょう。 2. 生活リズム、環境の変化   日本特有の状況ですが、4月は1年の中でも生活リズムや環境が大きく変化する人が多い月となります。このような生活環境の変化は、美容と健康にとっても大きなストレスとなります。新入社員や新入学の学生などを対象に語られる「5月病」も、これら生活のリズムや環境変化というストレスが一因になっていると思われます。緊張感の中で4月は乗り切れたものの、ゴールデンウィークの休日を経て、倦怠感や体調不良に襲われてしまう。生活環境の変化というストレスが心理的・身体的な変調を引き起こすものです。お肌も心理的・身体的健康と密接に関わっていますので、「5月病」は、肌荒れ、吹き出物、極度の乾燥や敏感なお肌の状態へと傾かせたり、不調を引き起こしかねません。 環境変化ストレスに負けない美容ライフ <気象・気候変化への対応>4月の気候・気象状況のキーワードは寒暖差、乾燥、そして日射量です。また、花粉・黄砂などの飛散物質による外的なストレスも加わります。冬同様に保湿ケアを意識して継続することでお肌の角質代謝を健やかに保ち、バリア機能の維持に努めましょう。さらに、夏本番と変わらぬ日射量となりますので、太陽光ケアとしての日焼け止めを正しく、たっぷり使いましょう。 <生活環境変化への対応>生活のリズムや環境の変化によるストレスからの変調を回避するために意識したい取り組みについてお伝えします。✔ 十分な睡眠、休息をとる✔ 適度な運動(散歩、ジョギング、ストレッチなど)✔ 趣味などに没頭する時間を設ける✔ 抱え込まず友人や家族に相談する✔ 不満、不安の自己感情を肯定的に受け止める✔ 規則的な生活リズムの維持に努める 太陽光ストレス 近年の研究で、紫外線(UVB、UVAの2種)に加え、ブルーライト、近赤外線の肌への影響も報告されています。スキンケアで知っておきたい4種の太陽光ストレスについてお伝えします。   ・紫外線(UVB、UVA)の2種紫外線B波(UVB)…地表に到達するのは約5%程度ですが、エネルギーが強く、サンバーン(表皮を損傷させ火傷状に)を引き起こし、シミ・そばかすの原因となります。 紫外線A波(UVA)…地表に到達する紫外線の約9割を占め、雲や窓も透過し、季節を問わず降り注ぐため年間を通じた対策が必要な紫外線です。 真皮まで届き、シワの原因となることが報告されています。   ・ブルーライト可視光線の中で最も波長が短く、紫外線(UVA)に近い青白色のエネルギーの強い光です。パソコンやスマートフォンなどのディスプレイやLED照明にはブルーライトが含まれており、日常生活でのブルーライトの暴露量が増えています。眼や身体への影響からブルーライトカット効果のある眼鏡の使用などが推奨されています。一方、太陽光の1種として降り注いでいるブルーライトの量はディスプレイや照明よりさらに多く、皮膚にとってもUVA同様の対策が望まれます。 ・近赤外線波長は長く、エネルギーとしては弱い光なのですが、真皮の奥深くまで到達し、UVA同様に皮膚へ影響することが特定非営利活動団体「光老化啓発プロジェクト委員会」より提唱されており、サンスクリーンの目的の一つとして近赤外線対策を加えることが望まれます。 環境変化を意識したスキンケアや美容ライフへの取り組みについてお届けしました。次回は、“新緑の5月、夏への備え”についてお伝えします。

春突入、お肌の覚醒、目覚めのスキンケア

春突入、お肌の覚醒、目覚めのスキンケア

3月の歳時記としては、3日の「ひな祭り」、21日の「春分の日」の二つのイベントがありますね。ひな祭りの起源は、草や木でつくった人形(ひとがた)を厄払いの意味で川や海に流した風習と言われ、江戸時代あたりから現在のような雛人形を飾り女の子の節句として定着したようです。一方、春分の日は太陽が地球の赤道上に位置し、昼と夜の時間がほぼ同じとなる日。この日を境に夏至までの間、昼の時間が長くなって行くので太陽光が降り注ぐ時間が長くなり続け、暖かさが増してゆくことになり、植物は芽吹き、まさに覚醒、目覚めの時期と言えます。今回は、春突入の季節に意識したいスキンケアについてお伝えします。 桜の開花は春到来のサイン   ウェザーニュース社による2022年の桜の開花予想(2月16日現在)によれば、なんと東京がトップで3月19日、関東以北ほど平年より早いと見込まれています。学校の入学式(4月初旬)の頃に桜を背景に記念写真を撮影するイメージが強いですが、年々桜の開花時期が早まっている印象です。桜を含め、春に開花する植物は、秋から冬にかけての気温の状況、そして開花直前の気温推移に応じて、春の到来を告げるかのように開花します。 お住いの地域によって気候状況も異なり、季節の移り変わりのタイミングも違うものとなります。桜の開花をサインとして、開花前は保湿重視の冬仕様のスキンケア、開花後はお肌ストレスとなる花粉、PM2.5 、紫外線などの太陽光ケア対策を意識したスキンケアへシフトするタイミングとして捉えましょう。 春分の日は本格的な太陽光ケア開始のサイン 2022年、今年の春分の日は21日で、春分とは太陽が真東から昇り真西に沈む日となり、昼と夜の時間がほぼ等しい日となります。この日は時差の関係で1日ずれる国もありますが世界共通で、うるう年があるように数年に1度、1日程度ずれることがあります。この時期は冬眠をしていた生物が動き初め、人の生活にも新しい希望と活力がもたらされる時であることから、古人はこの日を「自然に感謝し春を祝福する日」としていました。 また、皇室では、春季皇霊祭として祖先の神霊を祀る大祭が行われる日であり、この大祭にちなんで春分の日の前後7日間を彼岸として先祖を供養する風習となっています。秋分の日も同じで、皇室では秋季皇霊祭の大祭が行われ、秋の彼岸の風習となっており、春分の日、秋分の日はともに祝日です。一方、夏至・冬至には皇室行事が無く、祝日となっておりません。 スキンケアの視点では、春分の日を境に、太陽光が降り注ぐ時間が1日12時間を超え、夏至に向けてその時間が長くなり続けます。気候変化に関係なく、この期間と時間は不変ですので、本格的な太陽光対策を意識するタイミング、サインとなります。 免疫力を意識した睡眠と食事 前月の『冬の終わり、春目前のスキンケア』で触れた免疫力を意識した美容ライフの4項目の内「良質な睡眠」「バランスの良い食事」の2項目について具体的な取り組みのヒントをお伝えします。 <良質な睡眠>睡眠は、食事、運動、飲酒、喫煙などの生活習慣と同様に人間の健康と深く関係しています。脳や心身の休息のために欠かせない睡眠。良質な睡眠習慣のために意識したい取り組みについてお伝えします。●入浴でしっかり心身を癒す。好みの香りの入浴剤も効果的です。●就寝直前までのTV、スマホ、読書を控える。●就寝直前までの飲酒、喫煙を控える。●日付が変わる前にベッドに入り、就寝・起床時刻を一定に保つ。●朝日が入りやすい寝室で目覚める環境をつくる。 <バランスの良い食事>免疫力を高めるためには、腸の環境を改善し、その働きを活発にすることが大切です。免疫力を高める効果が、特に高い食材をご紹介します。 1.腸内環境を整える食物繊維、豊かな食材&発酵食品大麦、玉ねぎ、大根、ごぼう、にんにく、らっきょう、エシャロットなどの野菜類、キウイフルーツ、パパイヤなどの果物類、わかめ、こんぶなどの海藻類、チーズ、ヨーグルト、漬物、納豆などの発酵食品2.体を温める食材根菜類、赤や黒などの暖色の野菜や果物、発酵茶(紅茶、中国茶、ほうじ茶)、生姜、にんにく、赤ワイン、全粒粉パン、玄米など3.抗酸化食材「β-カロテン」が豊富なトマトやホウレンソウ・ピーマン・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、「ビタミンC」を多く含むパプリカ・ブロッコリー・じゃがいも・キウイフルーツ・柑橘類・イチゴ・柿など、「ビタミンE」を多く含む種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)やかぼちゃ・アボカド・うなぎなど 規則正しく、栄養バランスの良い食事をとることで、腸が活発に動き出します。さらに、ヨーグルトなどの発酵食品の他にも、食物繊維、オリゴ糖などの栄養素は、腸内細菌叢を改善して、免疫力を高めてくれますので、積極的に摂取するようにしましょう。 春突入の季節に意識したいスキンケアについてお届けしました。次回は、“環境変化へのスキンケア”についてお伝えしたいと思います。

春突入、お肌の覚醒、目覚めのスキンケア

3月の歳時記としては、3日の「ひな祭り」、21日の「春分の日」の二つのイベントがありますね。ひな祭りの起源は、草や木でつくった人形(ひとがた)を厄払いの意味で川や海に流した風習と言われ、江戸時代あたりから現在のような雛人形を飾り女の子の節句として定着したようです。一方、春分の日は太陽が地球の赤道上に位置し、昼と夜の時間がほぼ同じとなる日。この日を境に夏至までの間、昼の時間が長くなって行くので太陽光が降り注ぐ時間が長くなり続け、暖かさが増してゆくことになり、植物は芽吹き、まさに覚醒、目覚めの時期と言えます。今回は、春突入の季節に意識したいスキンケアについてお伝えします。 桜の開花は春到来のサイン   ウェザーニュース社による2022年の桜の開花予想(2月16日現在)によれば、なんと東京がトップで3月19日、関東以北ほど平年より早いと見込まれています。学校の入学式(4月初旬)の頃に桜を背景に記念写真を撮影するイメージが強いですが、年々桜の開花時期が早まっている印象です。桜を含め、春に開花する植物は、秋から冬にかけての気温の状況、そして開花直前の気温推移に応じて、春の到来を告げるかのように開花します。 お住いの地域によって気候状況も異なり、季節の移り変わりのタイミングも違うものとなります。桜の開花をサインとして、開花前は保湿重視の冬仕様のスキンケア、開花後はお肌ストレスとなる花粉、PM2.5 、紫外線などの太陽光ケア対策を意識したスキンケアへシフトするタイミングとして捉えましょう。 春分の日は本格的な太陽光ケア開始のサイン 2022年、今年の春分の日は21日で、春分とは太陽が真東から昇り真西に沈む日となり、昼と夜の時間がほぼ等しい日となります。この日は時差の関係で1日ずれる国もありますが世界共通で、うるう年があるように数年に1度、1日程度ずれることがあります。この時期は冬眠をしていた生物が動き初め、人の生活にも新しい希望と活力がもたらされる時であることから、古人はこの日を「自然に感謝し春を祝福する日」としていました。 また、皇室では、春季皇霊祭として祖先の神霊を祀る大祭が行われる日であり、この大祭にちなんで春分の日の前後7日間を彼岸として先祖を供養する風習となっています。秋分の日も同じで、皇室では秋季皇霊祭の大祭が行われ、秋の彼岸の風習となっており、春分の日、秋分の日はともに祝日です。一方、夏至・冬至には皇室行事が無く、祝日となっておりません。 スキンケアの視点では、春分の日を境に、太陽光が降り注ぐ時間が1日12時間を超え、夏至に向けてその時間が長くなり続けます。気候変化に関係なく、この期間と時間は不変ですので、本格的な太陽光対策を意識するタイミング、サインとなります。 免疫力を意識した睡眠と食事 前月の『冬の終わり、春目前のスキンケア』で触れた免疫力を意識した美容ライフの4項目の内「良質な睡眠」「バランスの良い食事」の2項目について具体的な取り組みのヒントをお伝えします。 <良質な睡眠>睡眠は、食事、運動、飲酒、喫煙などの生活習慣と同様に人間の健康と深く関係しています。脳や心身の休息のために欠かせない睡眠。良質な睡眠習慣のために意識したい取り組みについてお伝えします。●入浴でしっかり心身を癒す。好みの香りの入浴剤も効果的です。●就寝直前までのTV、スマホ、読書を控える。●就寝直前までの飲酒、喫煙を控える。●日付が変わる前にベッドに入り、就寝・起床時刻を一定に保つ。●朝日が入りやすい寝室で目覚める環境をつくる。 <バランスの良い食事>免疫力を高めるためには、腸の環境を改善し、その働きを活発にすることが大切です。免疫力を高める効果が、特に高い食材をご紹介します。 1.腸内環境を整える食物繊維、豊かな食材&発酵食品大麦、玉ねぎ、大根、ごぼう、にんにく、らっきょう、エシャロットなどの野菜類、キウイフルーツ、パパイヤなどの果物類、わかめ、こんぶなどの海藻類、チーズ、ヨーグルト、漬物、納豆などの発酵食品2.体を温める食材根菜類、赤や黒などの暖色の野菜や果物、発酵茶(紅茶、中国茶、ほうじ茶)、生姜、にんにく、赤ワイン、全粒粉パン、玄米など3.抗酸化食材「β-カロテン」が豊富なトマトやホウレンソウ・ピーマン・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、「ビタミンC」を多く含むパプリカ・ブロッコリー・じゃがいも・キウイフルーツ・柑橘類・イチゴ・柿など、「ビタミンE」を多く含む種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)やかぼちゃ・アボカド・うなぎなど 規則正しく、栄養バランスの良い食事をとることで、腸が活発に動き出します。さらに、ヨーグルトなどの発酵食品の他にも、食物繊維、オリゴ糖などの栄養素は、腸内細菌叢を改善して、免疫力を高めてくれますので、積極的に摂取するようにしましょう。 春突入の季節に意識したいスキンケアについてお届けしました。次回は、“環境変化へのスキンケア”についてお伝えしたいと思います。

冬の終わり、春目前のスキンケア

冬の終わり、春目前のスキンケア

2022年の節分は、立春の前日の2月3日。暦の上では春への季節の変わり目ですが、冬本番の厳しさの中に、小さな春が見えてくるというのが実態かと思います。2月11日は建国記念日ですが、古事記や日本書紀に記されている初代天皇神武天皇の即位日(紀元前660年)とされています。古くは紀元節と呼ばれていましたが、明治以降に二転三転しながら、現在の建国記念日が正式に定められたのは1966年なので、比較的新しい祝日とも言えます。日本神話の世界の話なので史実としての真偽は定かではありませんが、日本の成り立ちを神話でつづった古事記や日本書紀に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。今回は、春目前のスキンケアのヒントについてお伝えします。 2月、冬から春へ向かう「揺らぎ」の時期 昨年、2021年2月の東京の気象データを振り返ると、冬から春へ向かう気候の揺らぎの時期であることが分かります。   ①寒暖差1か月を通して、1日の寒暖差は10℃に及び、寒暖差ストレスが大きな時期です。寒暖差ストレスは、血行不良、代謝不良を引き起こしやすく、健康面だけでなく、美容面でもお肌の不調やトラブルの原因となります。 ②乾燥注意報発令の時期気象庁が発令する乾燥注意報は、火災の危険を知らせる防災上の目的で、最低湿度と木材の乾燥度(実効湿度)を基に地域毎に基準を設けた複雑なものですが、美容面での目安として最低湿度35%以下を「お肌の乾燥注意報」として捉えましょう。お住いの地域の最低湿度に着目し、35%以下となったら、保湿ケアの頻度を高めたり、重ね塗りなどを意識することが大切です。 ③太陽光照射は春並みの水準昨年の2月は、中旬の大雨を除くと晴天の日が多く、日照時間も春並みの日々が続いたことがわかります。つまり、紫外線・近赤外線など太陽光ストレス量が増大するのは2月からと言えます。本格的な太陽光ケアに取り組みましょう。 ④花粉の飛散開始2022年のスギ花粉飛散は2月上旬からスタートし、3月にピークを迎えると予想されています。その後、ほぼ1か月遅れでヒノキ花粉の飛散が始まります。飛散量は西日本で昨年よりやや少なく、東海より北では昨年より多いとの予想となっています。花粉症の方にとっては嫌な季節の到来ですが、花粉自体がお肌にとっては外的なストレスですので、花粉症の人も、そうでない人も、美容の面での花粉症対策が求められます。帰宅時には髪の毛・衣服から花粉を払い落とし、すぐにクレンジング・洗顔を行い、自宅に花粉を持ち込まないことを心がけましょう。 免疫力を意識した美容ライフ 2月から始まる春に向けてのお肌の環境のさまざまな揺らぎ。そのような揺らぎに負けない免疫力を意識した美容ライフについてお伝えします。 免疫とは、病原菌やウイルスなどカラダに侵入する異物や外敵からカラダを守る機能のことで、汚染物質、ほこり、老廃物などへの対応も免疫によるものとなります。免疫の種類としては、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。「自然免疫」は生まれながらにして持っている、病原菌やウイルスに対する防護・攻撃機能です。加齢とともにその機能は低下し、また、さまざまな外的・内的ストレスによっても自然免疫力は低下してしまいます。 <免疫力を低下させない・UPさせる美容ライフ>◆良質な睡眠休息・ストレス解消とともに、成長ホルモン分泌の時間でもあり、細胞代謝に欠かせない大切な時間です。睡眠不足は免疫力低下に直結するので、良質な睡眠習慣を作り上げましょう。 ◆運動習慣運動不足による代謝の低下・衰えは肥満や生活習慣病の要因となったり、免疫力の低下につながりますので運動習慣が大切です。ただ、過度な運動は逆にストレスとなるので、習慣化を意識した続けられる運動を日常生活に取り入れましょう。 ◆バランスの良い食事3つのキーワード「腸内環境」「カラダを温める」「抗酸化」を意識した食生活に取り組みましょう。具体的な食材としては、食物繊維、発酵食品、カラダを温める食材、抗酸化食材が、これらのキーワードを充たしてくれます。 ◆ストレス回避と解消紫外線などの太陽光、花粉、ほこりなどの外的ストレス、精神的な内的ストレスも免疫力低下の要因となります。外的ストレスに対してはそれらを軽減する対処法がありますが、精神的な内的ストレスを回避・軽減する工夫が大切です。 大切なことは習慣化です。4つの大切な項目を理解し、少しづつでも無理なく習慣化することで、病原菌・ウイルスや外部からの様々な異物ストレスや、内的なストレスに負けない体質を手に入れましょう。化粧品は潤いや美容成分でお肌自体の免疫とも言える角質や皮脂膜の機能を補い、サプリメントは食生活からの不足分を補うことで免疫力につながる美容ライフを支えます。 春目前のスキンケアのヒントについてお届けしました。次回は、“春突入、お肌の覚醒!”についてお伝えしたいと思います。

冬の終わり、春目前のスキンケア

2022年の節分は、立春の前日の2月3日。暦の上では春への季節の変わり目ですが、冬本番の厳しさの中に、小さな春が見えてくるというのが実態かと思います。2月11日は建国記念日ですが、古事記や日本書紀に記されている初代天皇神武天皇の即位日(紀元前660年)とされています。古くは紀元節と呼ばれていましたが、明治以降に二転三転しながら、現在の建国記念日が正式に定められたのは1966年なので、比較的新しい祝日とも言えます。日本神話の世界の話なので史実としての真偽は定かではありませんが、日本の成り立ちを神話でつづった古事記や日本書紀に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。今回は、春目前のスキンケアのヒントについてお伝えします。 2月、冬から春へ向かう「揺らぎ」の時期 昨年、2021年2月の東京の気象データを振り返ると、冬から春へ向かう気候の揺らぎの時期であることが分かります。   ①寒暖差1か月を通して、1日の寒暖差は10℃に及び、寒暖差ストレスが大きな時期です。寒暖差ストレスは、血行不良、代謝不良を引き起こしやすく、健康面だけでなく、美容面でもお肌の不調やトラブルの原因となります。 ②乾燥注意報発令の時期気象庁が発令する乾燥注意報は、火災の危険を知らせる防災上の目的で、最低湿度と木材の乾燥度(実効湿度)を基に地域毎に基準を設けた複雑なものですが、美容面での目安として最低湿度35%以下を「お肌の乾燥注意報」として捉えましょう。お住いの地域の最低湿度に着目し、35%以下となったら、保湿ケアの頻度を高めたり、重ね塗りなどを意識することが大切です。 ③太陽光照射は春並みの水準昨年の2月は、中旬の大雨を除くと晴天の日が多く、日照時間も春並みの日々が続いたことがわかります。つまり、紫外線・近赤外線など太陽光ストレス量が増大するのは2月からと言えます。本格的な太陽光ケアに取り組みましょう。 ④花粉の飛散開始2022年のスギ花粉飛散は2月上旬からスタートし、3月にピークを迎えると予想されています。その後、ほぼ1か月遅れでヒノキ花粉の飛散が始まります。飛散量は西日本で昨年よりやや少なく、東海より北では昨年より多いとの予想となっています。花粉症の方にとっては嫌な季節の到来ですが、花粉自体がお肌にとっては外的なストレスですので、花粉症の人も、そうでない人も、美容の面での花粉症対策が求められます。帰宅時には髪の毛・衣服から花粉を払い落とし、すぐにクレンジング・洗顔を行い、自宅に花粉を持ち込まないことを心がけましょう。 免疫力を意識した美容ライフ 2月から始まる春に向けてのお肌の環境のさまざまな揺らぎ。そのような揺らぎに負けない免疫力を意識した美容ライフについてお伝えします。 免疫とは、病原菌やウイルスなどカラダに侵入する異物や外敵からカラダを守る機能のことで、汚染物質、ほこり、老廃物などへの対応も免疫によるものとなります。免疫の種類としては、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。「自然免疫」は生まれながらにして持っている、病原菌やウイルスに対する防護・攻撃機能です。加齢とともにその機能は低下し、また、さまざまな外的・内的ストレスによっても自然免疫力は低下してしまいます。 <免疫力を低下させない・UPさせる美容ライフ>◆良質な睡眠休息・ストレス解消とともに、成長ホルモン分泌の時間でもあり、細胞代謝に欠かせない大切な時間です。睡眠不足は免疫力低下に直結するので、良質な睡眠習慣を作り上げましょう。 ◆運動習慣運動不足による代謝の低下・衰えは肥満や生活習慣病の要因となったり、免疫力の低下につながりますので運動習慣が大切です。ただ、過度な運動は逆にストレスとなるので、習慣化を意識した続けられる運動を日常生活に取り入れましょう。 ◆バランスの良い食事3つのキーワード「腸内環境」「カラダを温める」「抗酸化」を意識した食生活に取り組みましょう。具体的な食材としては、食物繊維、発酵食品、カラダを温める食材、抗酸化食材が、これらのキーワードを充たしてくれます。 ◆ストレス回避と解消紫外線などの太陽光、花粉、ほこりなどの外的ストレス、精神的な内的ストレスも免疫力低下の要因となります。外的ストレスに対してはそれらを軽減する対処法がありますが、精神的な内的ストレスを回避・軽減する工夫が大切です。 大切なことは習慣化です。4つの大切な項目を理解し、少しづつでも無理なく習慣化することで、病原菌・ウイルスや外部からの様々な異物ストレスや、内的なストレスに負けない体質を手に入れましょう。化粧品は潤いや美容成分でお肌自体の免疫とも言える角質や皮脂膜の機能を補い、サプリメントは食生活からの不足分を補うことで免疫力につながる美容ライフを支えます。 春目前のスキンケアのヒントについてお届けしました。次回は、“春突入、お肌の覚醒!”についてお伝えしたいと思います。

2022年のスキンケアカレンダー

2022年のスキンケアカレンダー

2022年、今年の干支は「寅」ですが、干支は十二支(12種類)と十干(5種類)の組み合わせで計60通りであることはあまり知られていません。今年の干支「寅」はこの60通りの中で「壬寅(みずのえとら)」にあたり、”厳しい冬を乗り越えて、芽が吹き始め、新たな成長の始まりの年“となるそうです。新型コロナウイルスの発生から2年を経過しようとしていますが、まさに、この苦難を乗り越えてアフターコロナの生活が世界規模でスタートする一年になることを暗示しているのかもしれません。今回は、1年のスキンケアプランを組み立てるための情報やアイデアをお伝えします。 2022年のスキンケアカレンダー 2022年のスキンケアカレンダーは肌質別の観点から整理してみました。マスク生活が続くことで、マスクの中は高湿度、高温度の状態が続きお肌内部からの水分蒸発が増加、バリア機能が低下してしまい、外からの刺激に弱くなっています。この点もスキンケアカレンダーに盛り込んでみました。あなた自身のお肌のタイプや季節に応じたスキンケアに取り組みましょう! 肌質に応じたスキンケア 普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌と、4つの肌質分類が広く知られています。肌質は季節やライフスタイルに応じて変化するものなので、今のお肌の状態をしっかりと分析・理解し、スキンケアを含む美容ライフ全般を状況に応じて変化させていくことが大切です。 ① 普通肌(ノーマル)皮脂が少なめで水分が多く、キメが細かく、ツヤもあり、角質代謝も健やかでバリア機能が正常に働き、素肌力の強い健康な状態。しかし、冬は乾燥肌へ、夏は脂性肌に傾きやすいので健康なお肌の状態でも油断大敵です。季節に応じたスキンケアが求められます。② 乾燥肌(ドライ)皮脂・水分ともに少なく、カサついて荒れやすい肌質。バリア機能も十分に保たれておらず、お肌トラブルになりやすい状態。保湿と保水機能の両方を併せ持つ製品を日常のスキンケアステップに取り入れましょう。③ 脂性肌(オイリー)皮脂が水分に比べて多く、毛穴が目立ちやすく、ニキビ・吹き出物ができやすい状態。メイク・皮脂汚れを毛穴の奥からしっかり洗い流す丁寧なクレンジング・洗顔を心がけましょう。また、油分の多い食事を控えるなど食生活の見直しも必要です。④ 混合肌(ドライ&オイリー コンビネーション)皮脂が多い部分と、水分が少ない部分があり、顔の部位により状態が異なるタイプ。顔の中心が脂性肌に傾き、外側が乾燥肌に傾いているケースが多い。クレンジング・洗顔を丁寧に行い、保湿・保水機能を併せ持つ化粧水をたっぷり使い、お肌の水分量の改善に努力しましょう。 今年1年のスキンケアプランを組み立てるための情報やアイデアをお届けしました。次回は、“冬の終わり、春目前のスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。

2022年のスキンケアカレンダー

2022年、今年の干支は「寅」ですが、干支は十二支(12種類)と十干(5種類)の組み合わせで計60通りであることはあまり知られていません。今年の干支「寅」はこの60通りの中で「壬寅(みずのえとら)」にあたり、”厳しい冬を乗り越えて、芽が吹き始め、新たな成長の始まりの年“となるそうです。新型コロナウイルスの発生から2年を経過しようとしていますが、まさに、この苦難を乗り越えてアフターコロナの生活が世界規模でスタートする一年になることを暗示しているのかもしれません。今回は、1年のスキンケアプランを組み立てるための情報やアイデアをお伝えします。 2022年のスキンケアカレンダー 2022年のスキンケアカレンダーは肌質別の観点から整理してみました。マスク生活が続くことで、マスクの中は高湿度、高温度の状態が続きお肌内部からの水分蒸発が増加、バリア機能が低下してしまい、外からの刺激に弱くなっています。この点もスキンケアカレンダーに盛り込んでみました。あなた自身のお肌のタイプや季節に応じたスキンケアに取り組みましょう! 肌質に応じたスキンケア 普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌と、4つの肌質分類が広く知られています。肌質は季節やライフスタイルに応じて変化するものなので、今のお肌の状態をしっかりと分析・理解し、スキンケアを含む美容ライフ全般を状況に応じて変化させていくことが大切です。 ① 普通肌(ノーマル)皮脂が少なめで水分が多く、キメが細かく、ツヤもあり、角質代謝も健やかでバリア機能が正常に働き、素肌力の強い健康な状態。しかし、冬は乾燥肌へ、夏は脂性肌に傾きやすいので健康なお肌の状態でも油断大敵です。季節に応じたスキンケアが求められます。② 乾燥肌(ドライ)皮脂・水分ともに少なく、カサついて荒れやすい肌質。バリア機能も十分に保たれておらず、お肌トラブルになりやすい状態。保湿と保水機能の両方を併せ持つ製品を日常のスキンケアステップに取り入れましょう。③ 脂性肌(オイリー)皮脂が水分に比べて多く、毛穴が目立ちやすく、ニキビ・吹き出物ができやすい状態。メイク・皮脂汚れを毛穴の奥からしっかり洗い流す丁寧なクレンジング・洗顔を心がけましょう。また、油分の多い食事を控えるなど食生活の見直しも必要です。④ 混合肌(ドライ&オイリー コンビネーション)皮脂が多い部分と、水分が少ない部分があり、顔の部位により状態が異なるタイプ。顔の中心が脂性肌に傾き、外側が乾燥肌に傾いているケースが多い。クレンジング・洗顔を丁寧に行い、保湿・保水機能を併せ持つ化粧水をたっぷり使い、お肌の水分量の改善に努力しましょう。 今年1年のスキンケアプランを組み立てるための情報やアイデアをお届けしました。次回は、“冬の終わり、春目前のスキンケア”のヒントをお伝えしたいと思います。